各地で春本番の暖かさとなっていますが、ことしは平年より早く「桜の便り」が届きそうです。民間の気象会社などによる最新のサクラの開花予想では、ことしのソメイヨシノの開花は東京の都心で3月16日と予想されています。
また、新型コロナの影響で自粛が求められていた東京・台東区の上野公園などの都立公園での飲食を伴う花見が、4年ぶりにできるようになりました。
日本気象協会が9日発表した、この春のソメイヨシノの開花予想によりますと、関東甲信で最も早いのは、東京の都心の3月16日で、次いで、横浜市とさいたま市で3月17日、前橋市で3月19日、宇都宮市と甲府市で3月20日、水戸市で3月21日、千葉県銚子市で3月23日、長野市が4月5日などと、すべての地域で平年より早くなっています。
また、民間の気象会社「ウェザーマップ」のきょうの発表では、最も早いのは、東京の都心で3月16日、次いで、埼玉県熊谷市で3月17日、横浜市と甲府市で3月18日、宇都宮市で3月20日、千葉県銚子市と水戸市、前橋市で3月21日、長野市で4月1日などとこちらもすべての地域で平年より早いと予想しています。
いずれの予想でも1週間前後早い「桜の便り」となる見込みで、日本気象協会によりますと、ここ数日は最高気温が20度前後の春の陽気となり、今後も平年より気温が高い状態が続くとみられるためだとしています。
気象会社などは、今後も最新のデータに基づき、開花予想を発表する予定です。
見頃を迎えた上野公園(2018年 撮影)
桜の開花が迫る中、新型コロナの影響で自粛が求められていた東京・台東区の上野公園などの都立公園での飲食を伴う花見が、4年ぶりにできるようになりました。
東京・台東区の上野公園は全国有数の花見の名所で大勢の人でにぎわいますが、新型コロナの影響で都は3年前から、上野公園などの都立公園での飲食を伴う花見について自粛を求めていました。
これについて都は、感染状況が改善傾向にあるとして、新型コロナ対策としてのマスク着用が個人に委ねられる3月13日から自粛の呼びかけをやめ、4年ぶりに飲食を伴う花見ができるようになります。
可憐な花を咲かせるソメイヨシノ(2018年 撮影)
都によりますと、上野公園のメインの「さくら通り」については、混雑を避けるため、花見期間となっている3月13日から4月16日までは引き続き自粛を求めるということです。
都の担当者は「新型コロナが完全におさまったわけではないので、手指消毒などの感染対策を続けてもらうとともに、周りに配慮しながら花見を楽しんでほしい」としています。