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マスク緩和 対応は? スーパー コンビニ デパート 外食 交通 製造業

  • 2023年3月8日

新型コロナ対策としてのマスクの着用が個人の判断に委ねられることで、生活に身近な商業施設や交通機関などを利用する際、どんな対応となるのでしょうか。スーパーやコンビニ、デパート、外食、運輸、製造業など、業界団体や各社の対応をまとめました。

大手デパート 従業員は着用継続

大手デパートでは、三越伊勢丹ホールディングスが、傘下のデパートで来店客に求めているマスクの着用について、3月13日以降は個人の判断に委ねるとしています。
一方で、従業員については、客や本人の安心・安全のため着用を継続するとしています。

高島屋や大丸松坂屋百貨店、それにそごう・西武なども同様の対応をとる方針です。

イオン 感染拡大時や混雑時は着用願いも

また、流通大手のイオンは、3月13日以降も従業員のマスク着用を継続する一方、客に対しては原則、着用のお願いをしないとしています。ただし、感染拡大時や混雑する場所では、店内放送などを通じ着用をお願いする場合もあるとしています。

大手コンビニ 従業員の着用 加盟店オーナー通じ推奨

コンビニ業界大手では、セブン‐イレブン・ジャパンやファミリーマート、それにローソンが来店客のマスク着用は個人の判断に委ねます。従業員についても個人の判断に委ねるものの、加盟店のオーナーを通じ、引き続き着用を推奨するとしています。

ライフ 従業員の着用 “必ずしも強制ではない”

一方、食品スーパー大手のライフコーポレーションは、現在、店のすべての従業員に対しマスクの着用を徹底していますが、3月13日以降は「必ずしも強制ではない」として、これまでより対応を緩和する方針です。

「マスクをすると耳が痛いとか息苦しいなどの理由で着用を望まない従業員がいることも考えられる。お客や従業員の安心・安全の観点から着用をお願いはするものの、個人の判断に委ねることになった以上、強制はできない」

高齢者などに配慮 対策継続のスーパーも

また、来店客にはマスクの着用を求めない一方で、客に安心してもらうため、従業員は引き続きマスクを着用する方針のスーパーもあります。

東京・江東区の豊洲にあるスーパーでは、13日以降も従業員およそ20人は当面マスクの着用を続けます。
そして、感染防止策として、アルコール消毒の装置や、レジカウンターのパーティションの仕切り、一定の距離を保って、レジの列に並んでもらうための足下のシール表示などは引き続き利用するということです。

たつみチェーン豊洲店 村松義康店長
「高齢のお客様が多く、感染に対して敏感になっている。安心して利用していただくためにもしばらくは従業員がマスクを外すことはできないです」

外食 業界団体 来店客のマスク着用は個人判断

〇日本フードサービス協会
業界団体の日本フードサービス協会も、業界のガイドラインで、食事中以外は適切なマスクの着用をお願いするよう、店舗の入り口に掲示するなどとしていましたが、3月13日からは来店客のマスクの着用を個人の判断に委ねるよう見直す方針を、3月6日に示しています。

外食チェーンのワタミは、国内で運営する飲食店15ブランドのあわせておよそ380店舗すべてで、マスクの着用を客の判断に委ねることを決め、今後は従業員だけが原則として、マスクを着用するとしています。
ただ、客が来店する際の検温や消毒は、引き続き呼びかけるということです。

外食業界では日本マクドナルドや牛丼チェーンなどを運営するゼンショーホールディングスも3月13日から来店客のマスクの着用を個人の判断に委ねるとしています。

鉄道業界は事業者判断 JR東日本の対応は

〇「鉄道連絡会」
鉄道業界では3月7日、JRや私鉄の業界団体などで作る「鉄道連絡会」が新型コロナの感染対策に関するガイドラインを改定し、これまであった「マスクの着用や会話を控えめにすることの協力を求める」といった記述がなくなりました。
実施は3月13日以降でマスク着用などの対応が事業者に任される形になります。

「JR東日本」は13日から乗客のマスクの着用を個人の判断に委ねる方針で、電車内でのマスク着用を呼びかけるアナウンスを取りやめ、駅などにあった協力を求める掲示についても順次撤去します。
ただし、車内で大声で話すなど、トラブルにつながる場合は配慮を求めることもあるとしているほか、乗務員や窓口で働く従業員などは、引き続きマスクを着用するということです。

また、「JR東海」や「JR西日本」も13日からは乗客にマスク着用の呼びかけは行わず、個人の判断に委ねるということです。

製造業の対応

「トヨタ自動車」は、政府の方針を踏まえ3月13日以降は、屋内や屋外を問わず工場やオフィスなどの職場でマスクの着用を個人の判断に委ねることを決めました。
ただ、感染者が確認された職場や発熱などの症状がある場合は引き続き、マスクの着用を推奨するとしています。

一方、「富士通」は会議室などの職場で会話をする際に2メートル以上の距離が保てない場合は3月13日以降も引き続きマスクの着用を求めます。
ただし、会話をしない場合や、会話をする場合でもお互いの同意があれば、マスクの着用は個人の判断に委ねるということです。

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