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新型コロナワクチン4月以降は?高齢者など無料接種は5月8日から

  • 2023年3月7日

新型コロナワクチンの2023年4月以降の接種について厚生労働省は具体的なスケジュールの方針を決めました。重症化リスクの高い高齢者などは5月8日から無料での接種を開始するとしています。このスケジュールや使用するワクチンの種類のほか、重症化リスクの低い人や5歳から11歳の子どもの接種対応についてまとめました。

国内のワクチン接種状況 3月6日

政府が3月6日に公表した状況によりますと、従来のワクチンやオミクロン株対応ワクチンでこれまでに接種を受けた人は、1回目では全人口の81.3%にあたる1億467万4498人、2回目では1億332万7806人、3回目では8613万9854人、4回目では5805万1742人、5回目では3006万9829人となっています。

4月以降 重症化リスク高い人などは年2回

新型コロナのワクチン接種は、まん延を予防するために緊急の必要があるとして「特例臨時接種」との位置づけで無料での接種が2023年3月末までを期限に行われています。

4月以降の接種について、厚生労働省はいまの無料での接種を2024年3月まで継続し、重症化リスクの高い人などは5月からと9月からの年2回の接種を行うほか、重症化リスクの高くない人も9月から接種を行う方針です。

高齢者や医療従事者など 5月8日から

この具体的なスケジュールについて、3月7日の厚生労働省の専門家による分科会で話し合われた結果、高齢者や基礎疾患のある人のほか医療従事者や介護従事者などを対象に、5月8日からいまのオミクロン株対応ワクチンで接種を開始する方針を決めました。
一方、9月からのスケジュールや使用するワクチンについては今後、ウイルスの変化なども考慮して決定するとしています。

重症化リスク高くない人 5月7日までに

5月8日以降はワクチンを接種出来る人が限られることになるため、厚生労働省は、重症化リスクの高くない人でオミクロン株対応ワクチンを接種していない人のうち、希望がある人については5月7日までに受けてほしいと呼びかけることにしています。

また、3月7日の分科会では5歳から11歳を対象にしたオミクロン株対応ワクチンの追加接種を翌日の8日から始める方針も決まりました。前回の接種から少なくとも3か月が経過していることが条件となります。

ワクチン接種 重症化などを防ぐ効果は

一方、長崎大学などのグループは、オミクロン株の「BA.5」が広がった2022年7月から9月に9都県の11医療機関でコロナの疑いがあって入院した16歳以上の789人について、ワクチンの接種歴や検査結果、出た症状などを調べました。

〇重症化する割合
2月、厚生労働省の専門家会合で示された結果によりますと、新型コロナで入院した人が重症化する割合について分析すると、ファイザーかモデルナのワクチンを2回接種した人では接種していない人と比較して16.3%、3回接種した人で56.9%、4回接種した人で78.2%、低かったということです。

〇入院に至った割合
また別の分析で、入院に至った割合については、2回接種した人で58.2%、3回接種した人で72.8%、4回接種した人で84.8%低くなっていたということです。

今回分析した期間に接種されていたのはほとんどが従来型のワクチンで、研究グループは暫定的な分析結果ではあるものの接種回数が多いほど、有効性が高まる傾向が見られたとしています。

長崎大学 前田遥特任研究員
「従来型のワクチンでも『BA.5』に対して重症化予防などで有効だったと考えられる。2回目や3回目で接種が終わり、時間がたっている場合、若い人でも追加の接種は推奨できる」

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