1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. 値上げ一覧2023年3月分 冷凍食品 食用油 調味料 菓子 アイス 飲料 酒類

値上げ一覧2023年3月分 冷凍食品 食用油 調味料 菓子 アイス 飲料 酒類

  • 2023年3月1日

食品や飲料など値上げが続いています。3月の値上げは3000品目を超え、4月はすでに5000品目近くにのぼることが「帝国データバンク」の調査でわかりました。3月は冷凍食品や調味料のほか、菓子やアイスクリームなどが相次いで値上げされます。値上げされる主な家庭用の食品の詳細や、4月以降の見通しについてまとめました。

冷凍食品・チルド食品など 食用油・調味料など 菓子 アイスクリーム・冷菓 飲料・酒類
4月の値上げ ことしの値上げ

 

冷凍食品・チルド食品など

値上げ 冷凍食品・チルド食品など(2023年3月)
ニップン 家庭用 冷凍食品 60品目 3%~13%
日清食品冷凍 冷凍麺 43品目 6%~20%
日清食品チルド チルド麺 106品目 7%~17%
ニッスイ 家庭用 すり身製品 63品 8%~30%
常温食品 50品目(缶詰・瓶詰など) 4%~28%
伊藤ハム 菊水が販売の麺類・麺具材 34品目 4%~20%
ベル ジャポンから仕入れ チーズ 7品目 6%~13%
フジッコ 昆布・豆使用の製品や惣菜など 49品目 4%~36%

 

〇「ニップン」
3月1日の納品分から家庭用の冷凍食品60品目を出荷価格でおよそ3%から13%値上げ。

〇「日清食品冷凍」
3月1日の納品分からラーメンや焼きそば、パスタなどの冷凍麺43品目を出荷価格でおよそ6%から20%値上げ。

〇「日清食品チルド」
3月1日の納品分からラーメンなどのチルド麺106品目を希望小売価格でおよそ7%から17%値上げ。

〇「ニッスイ」
3月1日の納品分から出荷価格で、ちくわやかに風味かまぼこなど家庭用のすり身製品63品をおよそ8%から30%値上げ。
缶詰のさんまのかば焼きや瓶詰のたらこ製品など常温食品50品およそ4%から28%値上げ。

〇「伊藤ハム」
3月1日の納品分から納品価格で、子会社の菊水が販売する麺類と麺具材34品目をおよそ4%から20%値上げ。
ベル ジャポンから仕入れて販売しているチーズ7品目をおよそ6%から13%値上げ。

〇「フジッコ」
3月1日の出荷分から昆布を使った製品や豆を使った製品、それに惣菜などの49品目を標準小売価格や出荷価格でおよそ4%から36%値上げ。

 

食用油・調味料など

値上げ 食用油・調味料など(2023年3月)
日清オイリオ 食用油 41品目
マヨネーズタイプ調味料 1品目
5%~47%
昭和産業 オリーブオイル ひまわり油 ごま油 9品目 オリーブオイル600ml
168円ほど
キッコーマン 「デルモンテ」ブランド
トマト調味料や飲料など 94品目
7%~24%
ミツカン ぽん酢商品 15品 5%~14%
ネスレ日本 「マギー」ブランド
ブイヨンやコンソメ 6品目
7%~10%
理研ビタミン 家庭用 和風だしの素 4品目 12.6%~13%
キユーピー 調理食品 34品目 半熟卵 1品目 6%~19%

 

〇「日清オイリオ」
3月1日の納品分からオリーブオイルやごま油などの食用油41品目とマヨネーズタイプの調味料1品目を値上げ。
改定率は業務用も含め販売価格や希望小売価格で5%から47%。

〇「昭和産業」
3月1日の納品分からオリーブオイルやひまわり油、こめ油のあわせて9品目を値上げ。
600ミリリットル入りの家庭用オリーブオイルの場合、税抜きで168円ほどの値上げになる見通し。

〇「キッコーマン」
3月1日の納品分から「デルモンテ」ブランドで販売するトマト調味料や飲料など94品目を希望小売価格でおよそ7%から24%値上げ。

〇「ミツカン」
3月1日の出荷分からぽん酢商品15品を税抜きの参考小売価格でおよそ5%から14%値上げ。

〇「ネスレ日本」
3月1日の納品分から「マギー」ブランドで販売するブイヨンやコンソメ6品目を税込みの希望小売価格でおよそ7%から10%値上げ。

〇「理研ビタミン」
3月1日の納品分から家庭用の和風だしの素4品目を出荷価格で12.6%から13%値上げ。

〇「キユーピー」
3月1日の出荷分から「あえるパスタソース」などの調理食品34品目と半熟卵1品目を参考小売価格でおよそ6%から19%値上げ。

 

菓子

値上げ 菓子(2023年3月)
森永製菓 菓子 69品目 3%~21.2%
食品 15品目 4%~14.3%
5品目 内容量減
8.5%~20%
不二家 菓子 24商品 6%~14%
菓子 4商品 内容量減
ネスレ日本 「キットカット」ブランド
菓子など 11品目
9%~13%
菓子の一部 内容量減
湖池屋 ポテトチップス 17品
(仕様変更・値上げ・内容量減)
このうち13品は値上げ
値上げ 3%~10%
有楽製菓 菓子 6品 8.3%~16.7%
7品 内容量減
地域限定 9品 10.7%~11.3%

 

〇「森永製菓」
3月1日の出荷分から出荷価格で「ミルクキャラメル」など菓子69品目を3%から21.2%、「ミルクココアスティック」など食品15品目を4%から14.3%値上げ。
3月7日の発売分から「パックンチョ」と「ミルクココア」など5品目は内容量を8.5%から20%減らし、実質値上げ。

〇「不二家」
3月1日の出荷分や3月14日の発売分から「カントリーマアム」など菓子24商品を出荷価格でおよそ6%から14%値上げ。
菓子4商品は内容量を減らし実質値上げ。7粒入りの「ミルキー」は6粒に。

〇「ネスレ日本」
3月1日の納品分から「キットカット」ブランドで販売する菓子など11品目を税込みの希望小売価格でおよそ9%から13%値上げ。
「キットカット ミニ」など菓子の一部は3月1日の発売分から内容量を1枚減らすなどして実質値上げ。

〇「湖池屋」
3月27日の発売分から順次、ポテトチップス17品で、製品の仕様の変更とあわせて値上げや内容量を減らす実質値上げ。
このうち価格を引き上げる13品は3%から10%程度の値上げになる見通し。

〇「有楽製菓」
3月20日の発売分から菓子6品を参考小売価格で8.3%から16.7%値上げ。「ブラックサンダー」は税抜きでこれまでの30円から35円に引き上げ。さらに「ブラックサンダーミニバー」など7品は内容量を減らし、実質値上げ。
また、地域限定の9品は3月1日の出荷分から参考小売価格で10.7%から11.3%値上げ。

 

アイスクリーム・冷菓

値上げ アイスクリーム・冷菓(2023年3月)
明治 市販用アイスクリーム 18品 4.2%~9.1%
ロッテ 市販用アイスクリーム 19品 6.6%~28.5%
森永製菓 冷菓 9品目 5.3%~9.1%
オハヨー乳業 アイスクリーム類 18品目 4.2%~10%
森永乳業 家庭用アイス 21品
飲料 12品
5%~14.3%
オープン価格除く

 

〇「明治」
3月1日の出荷分から市販用アイスクリーム18品を税抜きの希望小売価格で4.2%から9.1%値上げ。「明治 エッセル スーパーカップ」の3種類でこれまでの税抜き150円から160円に価格引き上げ。

〇「ロッテ」
3月1日の出荷分と4月1日の出荷分から「雪見だいふく」や「爽」など市販用アイスクリーム19品を希望小売価格で6.6%から28.5%値上げ。

〇「森永製菓」
3月1日の出荷分から「チョコモナカジャンボ」など冷菓9品目を出荷価格で5.3%から9.1%値上げ。

〇「オハヨー乳業」
3月1日の出荷分からアイスクリーム類18品目を税抜きの希望小売価格などで4.2%から10%値上げ。

〇「森永乳業」
3月1日の出荷分から家庭用アイス21品、飲料12品を値上げ。「ピノ」は税抜きの希望小売価格で10円値上げするなど、オープン価格を除いて5%から14.3%値上げ。

 

飲料・酒類

値上げ 飲料・酒類(2023年3月)
ネスレ日本 スティックタイプコーヒーなど
飲料製品 88品目
10%~25%
レッドブル・ジャパン 250ml缶など 6商品 4.2%~7%
サントリー 海外ウイスキーなど輸入酒 170品目 3%~28%

 

〇「ネスレ日本」
3月1日の納品分からスティックタイプのコーヒーなど飲料製品88品目を税込みの希望小売価格でおよそ10%から25%値上げ。

〇「レッドブル・ジャパン」
3月1日の納品分から「レッドブル・エナジードリンク」の250ml缶など6商品を希望小売価格で4.2%から7%値上げ。

〇「サントリー」
3月1日の出荷分から「ジムビーム」をはじめとした海外のウイスキーなど輸入酒170品目を希望小売価格で3%から28%値上げ。

 

4月の値上げ 5000品目近く

「帝国データバンク」は国内の食品や飲料メーカー、195社を対象に2月末時点で値上げの動きをまとめました。

それによりますと、3月、値上げされる食品や飲料は、「再値上げ」や価格を変えずに内容量を減らす「実質値上げ」を含めて3442品目となっていて、加工食品や菓子を中心に値上げされます。

さらに4月は、ウインナー製品のほか、牛乳やバター、ヨーグルト製品などで値上げが相次ぎ、品目の数は4892品目に上ります。
調査会社では「値上げラッシュ」となった2月の5528品目に続いて、来月は「値上げラッシュ」となる見込みだとしています。

 

2023年の値上げ 累計1万5000品目超

また、ことし、すでに値上げされたり値上げが予定されたりしている食品や飲料は累計で1万5813品目と値上げのペースは去年より加速しています。
値上げ率の平均は16%と原材料価格の高止まりやエネルギー価格の上昇などが主な要因です。

ことし値上げされる品目を詳しくみると、冷凍食品などの「加工食品」が8022品目、「調味料」が3100品目、「酒類・飲料」が2497品目、「菓子」が1172品目などとなっています。

調査会社によりますと、企業の間では、コストが増加した状況は長期化するとみて1回の大幅な値上げではなく、小幅な値上げを複数回に分けて行うケースが増えているということです。

「帝国データバンク」
「コストの増加分を価格に十分転嫁できていない企業が多く、予想以上の値上げの動きとなっている。電力各社が申請をしている4月からの電気料金の値上げがどうなるのかや、飼料価格の高騰や鳥インフルエンザの感染拡大で今後の卵の供給動向が注目される」

ページトップに戻る