ことし4月1日から年齢を問わず自転車に乗る全ての人にヘルメットの着用が努力義務化されます。罰則などはありませんが、かぶると、かぶらないでは大きな違いがあるヘルメット。
みなさん準備は進んでいますか?
ことし4月1日から自転車に乗る全ての人にヘルメットの着用が努力義務化されます。
東京都内で意見を聞いて聞いてきました。
おしゃれなのとかあるし、かっこいいのを選べばいいかなって思います。
黒いキャップに見えるけど、実はヘルメットでした
これ、ヘルメットなんですか?中が。
えー、かっこいいですね。
普通のヘルメットダサいじゃないですか。これだったら目立たないから。
あったほうが安全なのかなと思いますけど、やらないかな。
いやですね、髪がくずれるのと、置いておいてどうせ盗まれるだろうから、持って歩かないといけない。
着けなきゃいけないかなって思いつつも、ばれなかったらいいかなという気持ちも正直ありますね。
年齢を問わず自転車に乗る全ての人にヘルメットの着用が努力義務化されるまで1か月あまり。
東京・渋谷区の自転車店は、取り扱うヘルメットの種類を増やすなど対応を進めています。
渋谷区にある自転車店では、ヘルメットに関して客からの問い合わせが去年より倍増していることから商品を増やし売り場の面積も広げて対応しています。
店頭におかれている大人用のヘルメットの価格は5000円から1万5000円程度で、価格によって安全性は変わらないものの、軽さや通気性などが異なるということです。
売れ行きは好調でこの店のオンラインストアでは比較的安価な商品のほとんどが欠品となっていて、店も新たに仕入れるのが難しい状況になっているということです。
一方で、新たに自転車を購入した人からはヘルメットの着用にまだ抵抗感があるという声も聞かれました。
この日、この店に購入した自転車を受け取りに来た9か月の息子がいる母親は、大人もヘルメットが義務化されることは知らなかったということで、この日は購入を見送りました。
この母親は、自転車は子どもの送り迎えなどに使うため買ったということで、「ヘルメットは慣れれば着けるようになると思いますが、10分乗るだけで着けるのはめんどうだなと感じます。今後、色々なデザインが出ることも期待したい」と話していました。
店によりますと新たに自転車を購入する人の中には努力義務化されることを知らないケースが多いため、ポスターを掲示したり、店員から客に説明したりしてヘルメットの普及を促していきたいとしています。
サイクルベースあさひ千駄ヶ谷デプト 雁瀬雄太 店長
「慣れていない人も多いと思うが自転車の事故は命に関わるので、大人も注意を向けるように呼びかけていきたい」
重大な結果を招きかねない自転車の事故。
転倒した際、頭にどのくらいの力がかかるか調べた実験です。
ヘルメットを着用していない場合、地面に接触したあたりが赤くなっていて、骨折する可能性が高いことを示しています。
警察庁によりますと、おととしまでの5年間に起きた自転車の事故では、ヘルメットを着用していなかったケースが着用していたケースより致死率が2.2倍以上に上ったということです。
そこで正しい着用方法を先ほどの自転車店で改めて教えてもらいました。
雁瀬雄太 店長
「ヘルメットの着用は、すごく簡単でかぶっていただいたあとにバックルをカチッととめていただくだけです。いまは多くのヘルメットが頭の大きさをアジャストできるようになってヘルメットの微調整ができるモデルも増えてきています」
かぶる前に1回、ここを少し広げた状態でかぶっていただくと、あとから合わせやすいです。
カチカチカチと微調整をするとかなり密着していきますね。
その密着した状態で、あごのバックルをしてあげればいいんです。
どれくらいを目安にしたらいいですか?
揺らしてもズレないくらいだったりとか、変にまゆげより下に、目にかかるような状態にならないようなサイズ感に設定してあげれば大丈夫ですね。