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  • 2023年2月27日

マスク緩和 業界団体の判断は ガイドライン見直しで着用推奨せずも

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新型コロナ対策としてのマスクの着用について政府は、屋内や屋外を問わず3月13日以降は「個人の判断に委ねる」として、各業界団体には、ガイドラインの見直しを促しています。小売業、航空機、ゲームセンター、映画館、カラオケなど、各業界団体はどう対応しようとしているのか。ガイドラインの見直しの動きなどについてまとめました。

「統一的な着用推奨をやめ個人判断」小売業

全国のデパートで作る「日本百貨店協会」や主なスーパーが加盟する「日本チェーンストア協会」、それにコンビニなどが加盟する「日本フランチャイズチェーン協会」など、12の小売業界団体はマスクの着用に関するガイドラインを見直しました。

12の団体は2月24日、3月13日以降は、統一的なマスクの着用の推奨をやめ、個人の判断に委ねるとする方針を示しました。 
ただ、事業者の判断として、感染対策や事業上の理由などで利用者や従業員にマスクの着用を求めることは許容されるとしています。

その上で、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行する5月8日をもってガイドライン自体を廃止するとしています。

「着用呼びかけ必要ないと明記」ゲームセンター

全国のゲームセンターなどが加盟する日本アミューズメント産業協会は、ガイドラインを見直し、3月13日からは利用者に必ずしも着用を呼びかける必要はないと明記しました。

協会では、激しい運動を伴うゲームの利用者などには歓迎されるものの、着用を続けたいと考える利用者も一定数いると見ていて、マスクの有無にかかわらず快適に過ごせるように丁寧に説明していきたいとしています。

「乗客や従業員 個人判断に」航空機

航空機の中でのマスクの着用については、業界団体の「定期航空協会」が3月13日から『乗客や従業員、個人の判断に委ねる』としています。 
政府は、3月13日以降、おおむね全員の着席が可能な航空機や新幹線、高速バスなどではマスクを外すことを容認するとの考え方を示していて、「定期航空協会」は、これを踏まえて判断したとしています。

「新たな呼びかけ方を模索」映画館など

感染への不安の声を踏まえ、新たな呼びかけ方を模索する業界もあります。全国の映画館などでつくる全興連=全国興行生活衛生同業組合連合会は、ガイドラインの見直しを進めていて、マスクの着用を求めず、入場を断る対応もやめる方向で検討しています。

大幅な見直しをすると不安が広がらないか、懸念もあることから、全興連では、マナーの一つとして、せきやくしゃみをする時は、ハンカチや上着の袖などで口や鼻を押さえる「せきエチケット」を呼びかけることを検討しています。また、換気や消毒などの対策も当面続けるとしています。

「慎重姿勢」カラオケ

一方、コロナ禍に長期間、休業を余儀なくされたカラオケ業界は、ガイドラインの見直しについて慎重な姿勢です。 
全国のカラオケ店などが加盟する日本カラオケボックス協会連合会は、これまで、2メートル以上間隔を空けて歌うときや飲食の時を除き、マスクの着用を推奨するようガイドラインで定めてきました。

政府の方針を受け、加盟店からは緩和するかどうかについて問い合わせが複数来ているということですが、これまで休業要請の対象にもなっていたことなどから、見直すかどうかも含めて慎重に判断したいとしています。

その他 ガイドライン見直しの対応

このほか、政府が示している業界ごとのガイドライン、あわせて195のうち、オフィス、製造事業場、民間検定試験の業界は2月23日までに見直したガイドラインを公表し、換気などの感染対策は残しつつも「マスク着用の徹底」という記述を削除したり、「必ずしも着用を呼びかける必要はない」などといった記述を新たに加えたりしています。

また映画館のほか、学習塾や旅館、ホテル、結婚式場、クラシックの公演などや、外食業者でつくる全国生活衛生同業組合中央会は政府の方針に沿う方向です。 
3月13日までにガイドラインを見直したり、加盟店に新たに通知を出したりすることを検討しています。

“個人の判断サポートするガイドラインを”

コロナ禍の人々の意識の変化などについて研究している同志社大学の中谷内一也教授に聞きました。

〇個人判断による影響 
これからは、コロナ禍の対応を自分で判断する機会が多くなる。マスクを着けないことが不安だという人と、もう大丈夫だという人が同じ場所にいることで、お互いに不快な思いをするケースがしばらくは出るかもしれない。

〇ガイドラインを巡る動き 
こういう状況だったらリスクは高い、こういう状況だったらそれほどナーバスになる必要はないという情報を各業界が提供することで、個人の判断をサポートすることが望ましい。個人が適切だと思う判断をしやすい環境を構築していくことが求められる。

マスク着用が効果的な場面 厚生労働省

厚生労働省は、マスクの着用が効果的な場面について、医療機関の受診をする時や重症化リスクの高い人が多い医療機関や高齢者施設などを訪問する時、通勤ラッシュ時など混雑した電車やバスに乗る時の3つの場面だとしたうえで国民に対して周知することにしています。

このほか重症化リスクの高い人が流行期に混雑した場所に行く時にもマスクの着用が効果的であることを周知するということです。

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