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インフルエンザ 東京都“流行注意報” 継続 患者数 増加転じる

  • 2023年2月24日

2月19日までの1週間に報告されたインフルエンザの1医療機関あたりの患者数は全国で12点56人となり、この冬、流行期に入って初めて前の週を下回りました。

ただ、大きな流行が起きる可能性があるとされる「注意報レベル」の水準を4週連続で上回っていて、専門家は引き続き感染対策を呼びかけています。

一方、東京都内の1医療機関あたりの患者数は10.04人と、この冬、初めて「注意報レベル」の水準を超えました。

全国の患者数 “減少に転じるも”注意必要

厚生労働省によりますと2月19日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は前の週から1685人減って6万2101人でした。

1医療機関あたりの1週間の患者数は12点56人で減少に転じたものの大きな流行が起きる可能性があるとされる「注意報レベル」の水準の10人を4週連続で上回っています。

1医療機関あたりの1週間の患者数は福井県が48.95人、石川県が46.44人、岩手県が33.98人で「警報レベル」の30人を超え、このほか富山県が27.98人、京都府が23.79人、大阪府が22.09人、福岡県が19.84人などと23の都道府県で「注意報レベル」の10人を超えています。

感染症に詳しい 東邦大学 舘田一博教授
「感染者の増加は頭打ちとなり、爆発的な流行を起こさずに乗り切れそうな状況になっているが、まだしばらくは注意する必要がある。マスクの着用や手洗いなどの対策を続けてほしい」

東京都 “流行注意報 継続中”

一方、東京都内ではインフルエンザの患者が増加に転じました。
東京都によりますと、2月19日までの1週間に都内の419の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は前の週から130人増えて4138人でした。
都内では、前の週の2月12日までの1週間に報告された患者数は4008人と、その前の週の4033人から25人減少したものの、今回は増加に転じました。

その結果、東京都内の1医療機関あたりの1週間の患者数は10.04人と、この冬、初めて大きな流行が起きる可能性があるとされる「注意報レベル」の水準を超えました。

東京都は、一定数の患者が出た保健所管内の人口の合計が都全体の30%を超えると、インフルエンザの「流行注意報」を出すことにしていて、今回は47.30%となり、2月2日に出した注意報を継続しています。

また都内では、学校や社会福祉施設などでインフルエンザの集団感染が相次いでいて、この冬は、これまでに1024件にのぼっています。

13の保健所管内 “注意報レベル”

大きな流行が起きる可能性があるとされる「注意報レベル」の水準の10人を超えている保健所は31か所中13か所となっています。

具体的に報告数が高い順に、荒川区22.50人、台東20.43人、文京16人、足立14.37人、町田市13.85人、八王子市13.72人、江戸川13.21人、多摩小平12.27人、多摩府中12.03人、江東区12人、多摩立川11.86人、墨田区10.63人、目黒区10.13人などとなっています。

都は、こまめな手洗いや乾燥を防ぐための室内の適度な湿度の確保など感染対策を徹底してほしいとしています。

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