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マスク緩和 東京都の対応 飲食店など事業者には 着用推奨の場面は?

  • 2023年2月15日

新型コロナ対策としてのマスクの着用について東京都が3月13日以降の対応についてまとめました。屋内や屋外を問わず、マスクの着脱は個人の判断を尊重するとした上で、マスク着用を推奨する場面をあげています。この具体的な場面に加え、飲食店など事業者や学校への対応などをまとめました。

個人判断尊重のなか着用推奨の場面も

東京都は、3月13日以降、都民に対し、基本的な感染防止対策を引き続き行ってほしいとしたうえで、マスクの着用については「屋内・屋外を問わず、個人の判断を尊重する」としています。

ただ、高齢者など、重症化リスクの高い人への感染を防ぐため、医療機関を受診する際や、高齢者施設などを訪れる際、通勤ラッシュなど混雑した電車やバスに乗る際、施設の利用やイベント参加時に事業者から呼びかけられた際は、「マスクの着用を推奨する」としています。

一方で、新型コロナの症状がある人や家族に検査で陽性となった人がいる場合は、外出を控え、通院などの際にはマスクを着用するよう求めています。

飲食店の認証 基準からマスク着用項目を削除

事業者に対しては、マスクの着用が個人の判断に委ねられることを踏まえた上で各業界団体が修正したガイドラインを遵守するよう求めています。

飲食店については、十分な感染対策を行っている飲食店を都が認証する「第三者認証制度」の基準から、客や従業員にマスクの着用を求める項目を削除することを盛り込んでいます。

ただ、飲食店から、感染対策などのために、客や従業員に対して、マスクの着用を求めることができるとしています。

都立学校 卒業式・4月1日以降の対応

このほか、都立学校では、4月1日以降、「マスクの着用を求めないことを基本とする」としていて、3月に行われる卒業式については児童や生徒、教員に限りマスクを外すことを基本としています。

来賓や保護者はマスクを着用することにしたほか、4月からはマスクの着用を求めないことを基本とするとしています。

“マスク着用 混乱生じないよう丁寧な発信を”

こうした3月13日以降の新型コロナ対策としてのマスクの着用について、東京都は、2月14日開かれた対策本部会議で、政府の指針を踏まえた来月13日からの対応をまとめました。
会議の中で小池知事は「マスクの着用については混乱が生じないよう都民や事業者に丁寧に発信してほしい。感染対策をしっかりと行いつつみんなの笑顔がわかり思い出に残る卒業式になってほしい」と述べました。

“部屋の換気や空気清浄機の設置などが必要”

東京都医師会の尾崎治夫会長は新型コロナ対策としてのマスク着用が個人の判断に委ねられる方針について、屋内で外す場合は、部屋の換気や空気清浄機の設置などが必要だという考えを示しました。
また、マスク着用に関する業界団体ごとのガイドラインの見直しについて、「個々人が判断しやすいよう屋内での換気の状況や空気清浄機の設置など、外すことができる客観的な根拠をガイドラインの中に盛り込んでほしい」と訴えました。

東京都医師会 尾崎治夫会長
「屋外でマスクの着用は必要ない。ただ、屋内で外すなら部屋の換気がよくされていることやある程度換気が悪くても空気清浄機を置いてウイルスを除去するなど環境整備が必要だ」

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