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東京都内で飛散 花粉症外来では?対策と注意点 症状が続く期間

  • 2023年2月14日

「花粉症の症状は、例年よりも長く強くなってしまうのではないか」
東京都の発表によりますと、都内では2月10日からスギの花粉が飛び始め、過去10年の平均と比べて5日早いということです。花粉症外来を設けている東京都内のクリニックでは、ことしは例年より早く症状を訴える人が受診に訪れているということです。対策や注意点を聞きました。

例年より2週間ほど早く症状訴える人が

東京・中央区にある「銀座しまだ内科クリニック」では、花粉症外来に例年より半月ほど早い1月中旬から症状を訴える人が受診に訪れているということです。

2月上旬に入ると、1日平均で15人が受診に訪れていて、去年(2022年)の同じ時期と比べるとおよそ1.5倍になっているということで、

「銀座しまだ内科クリニック」島田昌彦院長
「例年は、2月初旬が多く、桜の花が咲くころに収まってくるということが多いので、ことしは2週間ほど早く、なおかつ数も多いという印象があります。これから本格的に飛散し、花粉をあびてしまうと思いますので、花粉症の症状は、例年よりも長く強くなってしまうのではないかと予想されます」

都内でスギ花粉が飛散 去年比2.7倍の見通し

東京都は都内の12か所でスギ花粉の観測をしていて、このうち青梅市と多摩市、それに立川市で2月10日から12日までに観測された花粉が基準を超えました。

これをうけて、都は、都内でスギ花粉が2月10日から飛び始めたと発表しました。飛散の開始は去年より5日早く、過去10年の平均と比べても5日早いということです。

都内でことしの春に飛散するスギやヒノキの花粉の量は、去年の2.7倍となる見通しで、過去10年で2番目の多さだということです。
ことしの花粉の量が多い理由について都は、花粉ができる去年の初夏に日照量が多く、スギやヒノキが順調に成育したことが要因だと分析しています。

花粉症ではなかった人も注意 対策のポイント

都内で飛散する花粉の量が多くなる見通しのことし、いままで花粉症ではなかった人も注意が必要だといいます。

基本的な対策として島田院長は、外出の際はマスクやゴーグルを着用すること、家に入る際は服などについた花粉を落とすこと、それに免疫力を保つために睡眠をしっかりとって適度な運動をするなど生活リズムを整えることも重要だと指摘していました。

「花粉をあびてしまう量が多いと、今まで大丈夫だった方でも発症してしまう可能性があります。マスクもそうですが、それ以外の対策、例えば目を守るアイゴーグルを使う。花粉が付着してしまいますので、帰宅したら部屋着に着替える。もしくは花粉が強い時は洗濯物を部屋干しにするといった対策をしておくことで多少防げるのではないかと思います」

新型コロナか花粉症か 関節痛や発熱に注意

このほかにも島田院長は、花粉症か新型コロナウイルスの症状か分かりにくい場合もあり、自分の判断で花粉症だと思い込まないことも大事だと指摘しています。

「一般的に花粉症は、鼻、目、人によって少し体がだるくなる症状が主体です。新型コロナ感染症の典型例でいうと、そこに加えてだるさがすごく強い、もしくは関節痛や発熱など、関節痛は一般的には花粉症ではこないと思うので、関節痛や発熱などがある患者さんはコロナの可能性もありますので、その場合は医療機関に連絡の上受診するとよいと思います」

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