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トルコの大地震 寄付や募金など連絡先一覧 日本の支援の動き

  • 2023年2月15日

トルコ南部のシリア国境近くで起きたマグニチュード7.8の地震。
日本でも多くの団体が寄付や募金への協力を呼びかけています。
自治体などでも募金箱を置いたり寄付を呼びかけたりするなど被災地を支援する動きが広がっています。日本の支援の動きをまとめました。(2月15日更新)

自治体などに募金箱

トルコ南部で起きた地震を受け現地と交流のある埼玉県内の自治体などでは募金箱を置いたり寄付を呼びかけたりするなど被災地を支援する動きが広がっています。

埼玉県本庄市は東京オンリンピック・パラリンピックでトルコのホストタウンに登録されるなどトルコと交流を深めてきました。今回の地震を受けて市は今月8日から市役所など3か所で募金箱を設置しているほか、市のホームページなどで寄付を受け付けています。
市内の50代男性
「とにかく1人の命でもいいので助かってほしいと思い寄付しました」
市はこれまでに寄せられたうち300万円を16日と17日の2回に分けて駐日トルコ大使館に送ることにしています。

本庄市企画課 新井卓弥課長補佐
「全国の多くの方から寄付や温かいメッセージをいただきありがたい気持ちです。一日も早く被災地に支援が届くよう取り組みたいです」

一方、さいたま市では15日から市内の10の区役所に日本赤十字社の募金箱が設置され、浦和区役所では訪れた女性がさっそく寄付していました。

さいたま市福祉総務課 城所宏美主事
「ひとりひとりのご協力が大きな力になりますので、区役所にお越しの際はぜひご協力をお願いします」

せっけん輸入の会社 支援活動

トルコ南部で発生した大地震で大きな被害を受けた隣国シリアの人々を支援しようと、現地から特産のせっけんを輸入している都内の会社が寄付などの支援活動を始めています。

東京・福生市にある化粧品の販売会社では、シリア北部の都市、アレッポから特産のせっけんをおよそ30年前から輸入しています。

この会社は地震の直後、売り上げの一部を寄付することを決めたほか、寄付の受け付けなどをしている国内の支援団体をホームページで紹介しています。

この会社によりますと、現地のせっけん工場に大きな被害はなく、従業員やその家族の無事も確認されたということですが、自宅が倒壊するなど生活面で深刻な影響を受けている従業員もいるということです。

工場の担当者から送られてきたメールでは、「貧しい人が暮らす地域を中心に多くの建物が被害を受けている」とか、「早くこの悲劇が終わることを祈っている」と記されていました。化粧品の販売会社、

「アレッポの石鹸」 太田昌興共同代表
「シリアの人たちはただでさえ内戦で苦しい思いをしていたのに今回の地震でまた被害を受けて本当に言葉が出ない。詳細な被害がわからずもどかしい思いもあるができることから少しずつシリアの人たちを支えたい」

寄付や募金の呼びかけ

日本でも多くの団体が寄付や募金への協力を呼びかけています。

日本ユニセフ協会
日本ユニセフ協会は、「自然災害緊急募金」として、7日から募金を受け付けています。

安全な飲み水や衛生用品などの緊急支援物資の提供、教育の再開支援などに使われます。ただし、日本時間の7日昼前の時点ではトルコ政府から国際的な支援要請が出ていないため、集められたお金はシリアでの支援に使われるということです。

ホームページや銀行口座で受け付けています。

電話番号は0120-88-1052で、電話は平日の午前9時から午後5時まで受け付けています。
日本ユニセフ協会 ホームページ
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WFP(世界食糧計画)
世界各地で食糧必要を行っているWFP=世界食糧計画は、7日から募金を受け付けています。

今後、被災地でどのような支援が求められているかを調べ、支援を行う予定だということです。寄付はホームページのほか、電話による申し込みも受け付けています。

電話番号は0120-496-819で、電話は、土日や祝日も含めて、午前9時から午後6時まで受け付けています。
WFP ホームページ
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難民を助ける会
紛争や災害などで困難に直面している人たちを支えるNGO、「難民を助ける会」は、6日から寄付を受け付けています。

トルコ南東部のシャンルウルファ県から支援を始め、震源地に近い場所での支援に向け、どのようなニーズがあるのか、調査を進めることにしています。ホームページから寄付することができ、クレジットカードや銀行口座からの振り込みなどから方法を選ぶことができます。

電話番号は0120-786-746で、日曜と祝日を除いて、午前10時から午後6時まで受け付けています。
難民を助ける会 ホームページ
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ピースウィンズ・ジャパン
NGO、「ピースウィンズ・ジャパン」は紛争や災害、貧困などの脅威にさらされている人々の支援活動を行っています。

医師や看護師、レスキュー隊員などで構成される緊急支援チームが現地で、医療支援や緊急物資支援などを行う予定で、こうした活動のための寄付を受け付けています。

寄付は、ホームページで受け付けているほか、銀行や郵便局から振り込むこともできます。

電話番号は0120-252-176で、電話は平日の午前10時から午後5時まで受け付けています。
ピースウィンズ・ジャパン ホームページ
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国境なき医師団
NPO、「国境なき医師団」は、シリア北部の反政府勢力の支配地域にある病院でけが人の手当などにあたっているほか、周辺の医療機関に医薬品や必要な器具を提供しているということです。

こうした活動を行う「緊急チーム」への寄付を呼びかけています。

寄付はホームページや口座振り込みで受け付けていて、トルコやシリアの被災地での活動に限らず、緊急チームの活動全般の資金に充てられます。

電話番号は0120-999-199で、電話は平日の午前9時から午後6時まで受け付けています。

国境なき医師団 ホームページ
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トルコ大使館
トルコ大使館は、専用の口座を開設して、義援金での支援を呼びかけています。

義援金はトルコ災害緊急事態対策庁に届けられ、現地の人道支援などにあてられます。
トルコ大使館 ホームページ
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UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)
UNHCR=国連難民高等弁務官事務所は、紛争や迫害で故郷を追われた難民や避難民を保護・支援する国連の機関です。

テントや毛布、衛生用品などの物資を調達し、シリアの国内避難民やトルコに住むシリアの難民、そして、地域住民への支援も行っていて、日本の公式支援窓口の国連UNHCR協会が募金を呼びかけています。

募金はホームページから行うことができます。

電話番号は0120-540-732で、電話は平日の午前10時から午後7時まで受け付けています。
国連UNHCR協会 ホームページ
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世界の医療団
人道的な医療支援に取り組む国際NGO「世界の医療団」は、トルコとシリアで救援活動や被災者の治療などにあたっています。

今後、長期的には被災した地域の医療システムの再構築を支援する予定だということです。

寄付は、ホームページなどで受け付けていて、当面は、緊急物資の支援や現地での医療活動などに使われます。

電話番号は03-3585-6436で、電話は平日の午前10時から午後6時まで受け付けています。
世界の医療団 ホームページ
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ピースボート災害支援センター
一般社団法人「ピースボート災害支援センター」は、緊急物資の支援などを行う予定で、寄付を受け付けています。

ホームページで受け付けているほか、口座振り込みも可能です。

電話番号は、03-3363-7967で、平日の午前11時から午後4時まで受け付けています。
ピースボート災害支援センター ホームページ
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ケア・インターナショナルジャパン
途上国の支援に取り組む国際NGO「ケア・インターナショナル」はヒーターや食料、飲み水などの支援やがれきの処理などを行いたいとしていて、加盟組織の「ケア・インターナショナルジャパン」が寄付を受け付けています。

寄付はホームページからのほか口座振り込みも可能です。

電話番号は、03-5950-1335で、電話は平日の午前10時から午後5時まで受け付けています。
ケア・インターナショナルジャパン ホームページ
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ワールド・ビジョン・ジャパン
国際NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン」は世界のおよそ100カ国で子どものための緊急人道支援などを行っていて、シリア北西部にストーブや食料などを届けています。

ホームページで寄付を受け付けていて、電話対応も行っています。

電話番号は0120-465-009で、土日・祝日も含めて、午前9時から午後11時まで受け付けています。
ワールド・ビジョン・ジャパン ホームページ
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アドラ・ジャパン
被災地などで緊急支援を行う国際NGO「アドラ・ジャパン」は、被災状況の調査や水や食料の配布を始めていて、近く、シリアのアレッポに避難所を開設する予定で、寄付を呼びかけています。

寄付は、ホームページのほか口座振り込みでも受け付けています。

電話番号は、03-5410-0045で、電話は平日の午前10時から午後5時まで受け付けています。
アドラ・ジャパン ホームページ
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グッドネーバーズ・ジャパン
子どもたちの教育や医療支援などを行っている国際NGO「グッドネーバーズ・ジャパン」は、トルコでどんな支援が必要か調査を進めていて、食料や医薬品、テントなどを支援する準備を進めているということです。

ホームページや口座振り込みで募金を受け付けています。

電話番号は0120-916-010で、電話は平日の午前10時から午後5時まで受け付けています。
グッドネーバーズ・ジャパン ホームページ
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パルシック
緊急支援などの国際協力やフェアトレードに取り組んでいるNPO法人「パルシック」は、トルコとシリアで活動する予定で寄付を呼びかけています。

トルコでは、震源に近い南東部・ガジアンテプに日本人スタッフが入って支援の内容を検討しています。

また、シリアでは、活動を予定している北部で、毛布などの生活用品や食料が足りないという情報があり調整を進めているということです。

寄付はホームページで受け付けているほか、口座振り込みも可能です。

電話番号は03-3253-8990で、電話は平日の午前10時から午後5時まで受け付けています。
パルシック ホームページ
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神奈川出身の女性 当時の状況語る

神奈川県出身でトルコ南部のメルシンに住む日本人の女性の落合リザさん(34)に当時の状況を聞きました。

落合さんが暮らすメルシンは、現地時間の6日早朝に起きたマグニチュード7.8の地震の震源とされるガジアンテプ付近から西におよそ200キロ離れています。

落合さんは地震が起きた時、自宅のアパートの部屋で寝ていましたが徐々に揺れが大きくなり、バルコニーから外を見るとほかの人たちが避難していたため急いで外に出たということです。

落合さん
「真っ暗で大雨の中、靴も履かずに逃げました。東日本大震災の時は横浜市にいましたが、その時よりも大きな揺れを感じました。トルコは耐震性のあるビルが少ないので自宅が崩れると思い不安になり避難しました」

その後、落合さんは知人の車の中で数時間過ごして自宅に戻りましたが、家のなかの家具が倒れ余震が頻繁に起きていたため、近くのホテルに避難したということです。落合さんによりますと、今のところ、滞在しているホテルの周りでは建物が壊れるなど大きな被害は見られないということです。

一方、現地で必要な支援については。

落合さん
「ここから車で1時間ほど離れたアダナという地域では家が崩れて帰れない人が多いようです。いまは寒い時期なので毛布など防寒具が必要だと思います」

国際赤十字 募金呼びかけ

スイスのジュネーブにある国際赤十字・赤新月社連盟は6日緊急の声明を発表し、被害が出ているトルコとシリアの人たちを支援するため、国際社会に対し、募金を呼びかけました。

声明では「被災地での支援の必要性は、分刻みで高まっていて、救助隊はがれきの下に閉じ込められた生存者の救出を急いでいる」としています。その上であわせて7000万スイス・フラン、日本円にして、およそ99億1900万円を集めたいとしています。団体では「人道支援を行うための世界的な連帯を強化していくことが、この先、数週間から数か月にわたる復旧には不可欠だ」と訴えています。

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