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第8波 年末年始の混雑予測詳細 前年比増も感染拡大前とくらべると?

  • 2022年12月22日

年末年始をふるさとや行楽地で過ごす人で交通機関は混雑が予想されています。新幹線や国内の空の便の予約は、新型コロナ感染拡大前の水準の7割余りから8割まで回復しているということです。一方、国内の感染者は21日、20万人を超えました。20万人を超えたのは感染の第7波だったことし8月下旬以来です。混雑の予想や感染状況の見通しなどについてまとめました。

新幹線の混雑ピーク 下りは29日・30日 上りは3日

12月28日から1月5日までの年末年始の新幹線の予約状況を、JR各社が12月15日時点で発表したところ、混雑のピークは、下りが29日と30日、上りが3日と見込んでいて、すでに満席になっている列車もあるということです。

予約率は、東北新幹線が44.7%、上越新幹線が38.5%、東海道新幹線が36.5%、北陸新幹線が36.3%、九州新幹線が32.7%などでJRグループ全体では37.9%となっています。
予約席数はあわせて232万席と、前の年の年末年始と比べて15%増加し、感染拡大前の2018年度の水準の76%まで回復しました。

JR各社は「新型コロナの影響は依然としてあるものの、徐々に回復傾向にはある。マスクなど感染対策には引き続き注意して頂きながら、ふるさとへの帰省などに鉄道を利用して頂きたい」としています。

国内線の混雑ピーク 下りは29日 上りは3日

年末年始の空の便の予約は、国内線が感染拡大前の水準の8割余りまで回復したほか、国際線も新型コロナの水際対策の緩和が進んだことに伴い、前の年の5倍に増えています。

〇国内線
国内の主な航空会社によりますと、12月28日から1月5日までの年末年始の9日間に、国内の空の便を予約した人はおよそ270万6000人で、前の年と比べ1割増えています。
このうち、全日空と日本航空の2社をあわせた予約数は、感染拡大前の水準の83%まで回復しています。
混雑のピークは、下りが12月29日、上りが1月3日となる見通しです。

〇国際線
国際線を予約した人はおよそ32万1000人と、新型コロナの水際対策の緩和が進んだことに伴って、前の年の5倍に増えています。
ただ、全日空と日本航空の2社をあわせた予約数を感染拡大前と比べると半分程度で、厳しい水際対策が続く中国と結ぶ便の予約が5%から7%程度にとどまっていることなどが影響しているとしています。

高速 年末は下り線29日・30日 年始は上り線2日・3日

高速道路各社によりますと、12月28日から1月4日までの年末年始の8日間のうち、高速道路の混雑は、年末は下り線で12月29日と30日に、年始は上り線で1月2日と3日、下り線でも2日がピークとなる見通しです。関東地方の状況です。

〇年末の特に長い渋滞 下り線(関東)
東名高速道路の下り線で神奈川県の秦野中井インターチェンジ付近を先頭に29日午前10時ごろ最大で45キロ、30日も午前10時ごろ最大で35キロと予想されています。

〇年明けの特に長い渋滞 上り線(関東)
東北自動車道の上り線で2日午後5時ごろ、埼玉県の加須インターチェンジ付近を先頭に最大で35キロと予想されています。
東名高速道路の上り線で3日午後4時ごろ、神奈川県の綾瀬スマートインターチェンジ付近を先頭に55キロなどと予想されています。

高速道路各社は、混雑が予想される日にちや時間の利用を変更するなどして渋滞を避けてほしいと呼びかけています。

“感染者数 多くの地域で増加傾向続く見込み”

〇中国・四国・九州など 増加幅大きい
新型コロナウイルス対策について助言する厚生労働省の専門家会合は12月21日、現在の感染状況について増加傾向が続いていて、感染が遅れて拡大した中国・四国、九州などでは増加の幅が大きくなっているとしています。

〇高齢者感染増 同時流行も注意
また、多くの地域で高齢者の感染者数が増加し、全国で重症者数や死亡者数の増加傾向が続いているとしています。
インフルエンザの感染者数も一部の地域で流行が懸念される水準に達しているとして、新型コロナとインフルエンザの同時流行も含めて注意が必要としています。

〇多くの地域で増加傾向続く見込み
そして、今後の感染状況の短期的な予測では、多くの地域で増加傾向が続くと分析しました。東京や大阪などでは夜間の繁華街の人出がコロナの感染が始まってから最多の水準になっていて、年末年始の接触機会の増加などの影響に注意が必要だとしています。その上で、専門家会合は基本的な感染対策の再点検や徹底を改めて呼びかけました。

全国の感染者20万人超 第7波の8月下旬以来

厚生労働省によりますと12月21日に発表した国内の新たな感染者は空港の検疫などを含め20万6943人で、前の週の同じ曜日より1万6100人多くなりました。国内の感染者が20万人を超えるのは第7波だったことし8月25日以来です。
政府は、感染が拡大しやすい年末年始を前に、医療提供体制の確保に努め、感染防止対策への協力の呼びかけを徹底する方針です。

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