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「年賀状じまい」やめるときの文例は? どう伝える?注意点は

  • 2022年12月7日

2022年も残すところ、あとわずかです。
皆さん、年賀状の準備を進めているのでしょうか?

最近では、年賀状を出すのをやめる「年賀状じまい」をする人も増えているとされていますが、どうやめればいいのか、悩んでいる人もいるかと思います。

そこで「年賀状じまい」に詳しいダイヤ高齢社会研究財団の澤岡詩野主任研究員に話を聞きました。

年賀状 書く?書かない?

ことしも残すところ、あとわずかとなりました。
年賀状を書くか、書かないかについて、東京・新宿で聞いてきました。

40代女性
「書く。毎年迷うんですけどたまたま今回友人が亡くなっていたことを人づてに聞き、やっぱり年賀状は大事だとおもって」

20代の男性
「書いていない。忌引きが1回あって、1年書かなかったら、面倒くさくなっちゃっていいっかな」

20代の女性
「LINEとかであけましておめでとうと送ると、あまり年賀状を書く機会がなくなった」

40代の男性
「知り合いはLINEで済ませると宣言したんで、頻繁に連絡をとってLINEやメールでできるので、1年に1回ってことではなくなったので、そうしています」

10代から70代の50人に聞いた結果をまとめました。

▼「書く」は23人
▼「書かない」は27人
年代が上がるほど年賀状を書く人が多い傾向に。

書く理由について
▼「遠方に住む知人などは年賀状だけでつながっている」
▼「仕事の同僚やお客様への挨拶として書いている」
▼「家族や親戚への礼儀だ」など

書かない理由について
▼「LINEやメールでつながっているので必要ない」
▼「子どものころまで書いていたが疎遠になった、相手からも来なくなった」
▼「引っ越しや喪中を機に書かなくなった」など

ただ、年賀状を書く人の中でも枚数を減らすなど、少しずつ「年賀状じまい」を考えているという人も多くいました。

年賀状じまい ためらう声も

ここ数年で聞かれるようになった「年賀状じまい」。
メールやSNSの活用で不要というケースや、高齢者が「終活」の一環としてやめるケースなど、要因はさまざまです。

日本郵便によりますと、来年用の年賀はがきの発行枚数は、ことし分より1割ほど少ない16億4000万枚と、これまでで最も多かった平成16年用に比べ6割余り少なくなっています。

一方で、「年賀状じまい」をためらうこんな声も聞かれました。

「どうしようか悩んでいる。でも一応上司には書かなくてはいけないと思っている」

「昔からやっているから終わりにするタイミングもない」

やめた年賀状 “再開もあり” 

では仮に、「年賀状じまい」を考えたとき、どうすればいいのか。
「年賀状じまい」に詳しいダイヤ高齢社会研究財団の澤岡詩野主任研究員に聞きました。

澤岡主任研究員によりますと、「定年退職を機に」や「もう高齢になったので」など相手が納得する形でやめる理由を事前に丁寧に伝えることが大切だということです。

また、「『これからもよろしく』などと手書きで書いたうえで、メールアドレスやLINEのID、電話番号を書き添えて、あなたとつながり続けたいと思っているということを、伝えることが重要だ」と指摘しています。

一方で、「年賀状じまい」をした人たちへの聞き取りでは、「つながりがなくなってしまった」だったり、「年始に年賀状がこないことに、さみしさを感じるようになった」という声も聞かれたということです。

ダイヤ高齢社会研究財団 澤岡詩野 主任研究員
「相手とつながる手段を多く持っておくことが大切で、年賀状が唯一の連絡手段になっているケースでは、友人や知人が亡くなったことを知る機会がなくなったという人もいた。年賀状をやめたあとでも、始めたいときに再開するという柔軟な発想でよいのではないか」

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