一定の額を支払ってサービスを利用する「サブスクリプション」が特急電車の利用にも広がっています。小田急電鉄は、毎月一定の金額で特急電車のロマンスカーを利用できるサービスを11月から開始しました。コロナ禍で落ち込んだ鉄道利用の回復などを目指すサービスの具体的な内容です。
私鉄大手の小田急電鉄は特急電車のロマンスカーを毎月定額で利用できる新たなサービスを11月から開始しました。
スマートフォンのアプリで座席を指定して、平日の日中の時間帯に1日2回まで利用できるというこです。
料金は距離に応じて月額3500円から6000円までの4種類あり、運賃は別途かかりますが、いずれも4往復以上利用すれば特急料金はお得になるということです。
ラッシュ時間帯を避けて通勤する人や、テレワークの定着で勤め先からより遠くに住むようになった人に快適に電車を利用してもらうことで、コロナ禍で落ち込んだ利用者を回復させたい狙いもあるということです。
小田急電鉄経営戦略部 須田崇彦さん
「平日の日中は特に利用の回復が鈍く、空いている時間を活用できないか考えた。通勤としての利用はもちろん、場所や時間に縛られない働き方をしているような方にも利用してもらえたい」
首都圏の私鉄では、京成電鉄も朝晩のラッシュ時間帯を中心に走っている特急電車の特急料金を定額制にするサービスを始めるなど、新型コロナの影響で鉄道の利用者が減少する中、同様のサービスが広がっています。