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11月値上げ一覧(2022年)牛乳・調味料・冷凍食品・飲料・乳製品…

  • 2022年11月1日

牛乳、調味料、冷凍食品、飲料、乳製品、外食チェーンなど、また値上げが止まりません。民間の信用調査会社の調査によりますと、円安や原材料価格の高騰を受けて11月値上げする食品や飲料は800品目を超え、さらに来年、値上げを予定している食品や飲料はすでに2000品目を超えているということです。
主な食品メーカーの家庭用の商品や、外食チェーンによる11月の値上げの動きをまとめました。

【各項目に移動します】
乳製品  ・スナック菓子  ・調味料など  ・ベビーフード 介護食など  ・冷凍食品  ・飲料  ・酒類  ・外食チェーン

消費者物価指数 10月の23区は40年ぶりの高水準

家庭で消費するモノやサービスの値動きをみる9月の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、去年の同じ月を3%上回りました。

また、全国の指数に先立って公表されるため先行指標として注目されている東京23区の10月の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた指数が去年の同じ月と比べて3.4%上昇しました。消費税率引き上げの影響を除くと1982年6月以来、40年4か月ぶりの高い水準となります。
総務省は「10月は『値上げラッシュ』があり、消費税率引き上げの影響を除くとおよそ40年ぶりとなった上昇率にその影響があらわれている」としています。

さらに11月も値上げが相次ぎます。主な食品メーカーの家庭用の商品や外食チェーンによる11月の値上げは次の通りです。

 

乳製品

乳製品 値上げ (11月)
明治
1日出荷・受注分から
2%~7.5% 115の商品
森永乳業
1日出荷分から
3.6%~10.2% 80の商品
雪印メグミルク
1日出荷分から
4%~12.5% 67の商品

 

〇明治
11月1日の出荷分や受注分からあわせて115の商品を値上げします。牛乳や乳飲料などは出荷価格で2.8%から5.5%、また、希望小売価格でヨーグルトが3.6%から6.3%、プロテイン飲料が2%から6.5%、乳幼児用の粉ミルクが7.4%から7.5%、それぞれ引き上げます。
これらの値上げは2019年4月以来、およそ3年半ぶりです。

〇森永乳業
牛乳やヨーグルトなどあわせて80の商品について11月1日の出荷分から値上げします。引き上げ幅は希望小売価格や出荷価格で3.6%から10.2%になるとしています。

〇雪印メグミルク
牛乳や清涼飲料、それにヨーグルトなどあわせて67の商品について、11月1日の出荷分から値上げします。引き上げ幅は、店頭で販売する商品が希望小売価格で4%から12.5%、宅配の商品が出荷価格で5.3%から8.3%になるということです。

 

スナック菓子

スナック菓子 値上げ (11月)
カルビー
1日納品分から
10%~20% 30品目
湖池屋
1日から
4%~9% 5つの商品

 

〇カルビー
11月1日の納品分から「かっぱえびせん」をはじめ、あわせて30品目を値上げします。店頭での販売価格は10%から20%程度の引き上げとなる見込みです。
今回の対象となる商品の大半はことし6月に値上げや、内容量を減らす実質値上げを行っていて、ことし2回目の値上げです。

〇湖池屋
11月1日から「スティックカラムーチョ ホットチリ味」など5つの商品を値上げし、別の1商品で11月7日から内容量を減らします。値上げする商品の引き上げ幅は店頭での販売価格で4%から9%程度を見込んでいます。

 

調味料など

調味料など 値上げ (11月)
エバラ食品工業
1日納品分から
7%~38% 29品目
ミツカン
1日出荷分から
5%~13% 33品目
永谷園
1日納品分から
5%~11% 25品目
ハナマルキ
1日出荷分から
5%~15% 30品目
アヲハタ
1日出荷分から
4%~12% 43アイテム

 

〇エバラ食品工業
11月1日の納品分から「焼肉のたれ」シリーズの一部やカレーフレークなど29品目を小売り参考価格でおよそ7%から38%値上げします。「焼肉のたれ」の値上げは32年ぶりで、主力ブランドの「黄金の味シリーズ」は今回の対象には含まれないとしています。

〇ミツカン
11月1日の出荷分から、たれや酢を使った飲料など、あわせて33品目を、税抜きの参考小売価格でおよそ5%から13%値上げします。

〇永谷園
11月1日の納品分からお茶づけ商品や即席みそ汁といった家庭用の25品目を税抜きの希望小売価格でおよそ5%から11%、値上げします。

〇ハナマルキ
11月1日の出荷分から即席みそ汁などあわせて30品目を出荷価格でおよそ5%から15%引き上げます。

〇アヲハタ
ジャムやスプレッドなど、あわせて43アイテムを11月1日の出荷分から参考小売価格でおよそ4%から12%値上げします。

 

ベビーフード・介護食など

ベビーフード・介護食など 値上げ (11月)    
キューピー
1日出荷分から
2%~15% 145品目
アサヒグループ食品
1日出荷分から
2%~13% 491アイテム
日清シスコ
1日納品分から
10%~20% 6品目

 

〇キユーピー
ベビーフードや幼児食、それに介護食のあわせて145品目を、11月1日の出荷分から参考小売価格で2%から15%ほど値上げします。

〇アサヒグループ食品
「和光堂」などのブランドで展開するベビーフードやサプリメント類といったあわせて491アイテムを11月1日の出荷分から希望小売価格でおよそ2%から13%引き上げます。

〇日清シスコ
子ども向けのコーンフレーク6品目を11月1日の納品分から出荷価格で10%から20%ほど引き上げます。

 

冷凍食品

〇東洋水産
冷凍食品の納品価格について11月1日の納品分からライスバーガーや枝豆、ほうれんそうなど一部の商品で10%から22%引き上げます。

 

飲料

飲料 値上げ (11月)    
大塚食品
1日出荷分から
14% 瓶入り4種類
ヤクルト本社
1日から
5%~10% 48品目

 

〇大塚製薬
11月1日の出荷分から炭酸飲料など瓶入りの4種類の飲料を税抜きの希望小売価格で14%値上げします。
このうち「オロナミンCドリンク」は105円から120円に引き上げられ、この商品の値上げは1997年以来、25年ぶりとなります。

〇ヤクルト本社
11月1日から「タフマン」をはじめとする清涼飲料48品目を税抜きの希望小売価格で5%から10%値上げします。乳酸菌飲料は今回の対象には含まれていません。

 

酒類

〇月桂冠
11月1日の出荷分から日本酒やリキュール、それに輸入品の酒など、およそ150品目の価格を3%から14%ほど引き上げます。

 

外食チェーン

外食チェーン 値上げ (11月)
「餃子の王将」
19日から
10円~50円 一部メニュー
リンガーハット
10日から
平均3.6% 一部メニュー
ミスタードーナツ
25日から
10円~20円 ほぼすべての
ドーナツ・パイ

 

〇「餃子の王将」
主力のギョーザのほか、チャーハンなど一部のメニューの価格が11月19日から値上げされます。引き上げ幅は店内飲食で税抜き10円から50円で、
このチェーンでの値上げは、ことしに入り5月に続いて2回目です。

〇リンガーハット
11月10日から全国の店舗で、主力商品を含む一部のメニューで、ことし2回目の値上げを行うことにしていて、平均でおよそ3.6%の値上げになるとしています。

〇ミスタードーナツ
11月25日からほぼすべてのドーナツやパイなどが税抜き価格で10円から20円引き上げられます。
値上げはことし2回目で、主力の「ポン・デ・リング」は税抜きでいまの120円から140円になります。

2023年に値上げ予定 すでに2000品目超

民間の信用調査会社、「帝国データバンク」は10月末時点で国内の主な食品や飲料メーカー、105社に調査を行い、値上げの動きをまとめました。

〇11月の値上げ
・「調味料」338品目
・「牛乳・乳製品」318品目
・「加工食品」128品目(ジャム類・離乳食など)

11月の値上げは833品目となり、「値上げラッシュ」となった10月の6699品目と比べて少なくなっていますが、信用調査会社は生活に身近な商品の値上げが相次ぎ、家計の負担感は大きいと分析しています。

さらに来年、値上げを予定している食品や飲料はすでに2000品目を超えていて今後、増えるとみられるということです。
信用調査会社は「急速な円安を要因とした値上げが増えていて、来年2月から3月に値上げが相次ぐ可能性がある」と話しています。

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