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水際対策緩和 マスク着用はどうなる?対応に追われる現場は

  • 2022年10月12日

新型コロナウイルスの水際対策が11日から大幅に緩和。
観光地などで歓迎の声があがる一方、マスクの着用をめぐっては議論が続いています。
マスク着用の呼びかけ方を確認するなど受け入れ準備を進める宿泊施設。
外国人観光客などに車内でのマスク着用の協力を多言語で求めていくか今後の対応を検討する鉄道会社も。
水際対策緩和と、マスク着用をめぐる動きをまとめました。

マスクの着用ルールは

新型コロナの感染対策としてのマスクの着用について、政府は、屋外では原則不要、屋内でも2メートルを目安に周りとの距離がとれ、会話をほとんど行わない場合には必要ないなどするルールを示しています。

加藤厚生相(閣議後の会見)
「政府が発信している今の時点におけるマスク着用の考え方は、必ずしも国民のみなさんと十分に共有できているとは言い難い状況だ。
地元の人と話すと『マスクを外していると世間の目がある』という話も聞く。自分でマスクを着けたいという人はいいが、マスク着用の必要がない状況があることをいろいろな機会にしっかりとPRしていかなければいけない」

自民党 世耕参議院幹事長
「政府もマスクのあり方についてさらなる検討を行うと言っているので、それを待ちたいが、外国人観光客を受け入れる上では、日本の非常に厳しいルールを少し緩和していく必要があるのではないか」

宿泊施設 着用の呼びかけ方確認

一方、東京・小金井市の宿泊施設では、個人旅行の外国人観光客の増加を見込んでマスク着用の呼びかけ方を確認するなど受け入れ準備を進めています。

東京・小金井市にある宿泊施設は、個人旅行の外国人観光客を呼び込もうと半個室を中心にした設備で3年前にオープンしました。
新型コロナの影響が長引き、外国人観光客が来ない厳しい時期もありましたが、水際対策の大幅な緩和を受け、10月下旬からはアジアやヨーロッパからの観光客の予約が入っているということです。

施設では、個人旅行の外国人観光客の増加を見込んで、周辺の飲食店やドラッグストアなどの営業時間やキャッシュレス決済が使えるかなど便利な情報を英語で紹介し、スマートフォンで見られるようにする取り組みも進めています。

着用への協力が課題

一方で、課題になるのが、マスクの着用など感染対策にどう協力してもらうかということです。この施設では、チェックインの際に口頭でマスクの着用を促すことにしていて、スタッフどうしで宿泊客への声のかけ方を確認しあっています。

また、施設には交流のためのスペースがあり宿泊客向けのイベントの開催も検討していますが、当面は飲食を伴わない形で行うことにしています。

宿泊施設の運営会社「GENHOSTEL」大矢雄一郎部長
「水際対策の大幅緩和は待ちに待ったというひと言に尽きます。外国人観光客をお出迎えするのはこれからが本番です。コロナについては国によって捉え方が異なる部分があるので、接客技術を磨いて感染対策をやわらかく伝えていきたい」

京急 今後の対応検討

新型コロナの水際対策が大幅に緩和されることを受け、羽田空港に乗り入れている京急電鉄は、外国人観光客などに車内でのマスク着用の協力を多言語で求めていくか今後の対応を検討しています。

国や鉄道各社がまとめた感染対策のガイドラインでは、乗客にマスク着用への協力を呼びかけることになっていますが、すでに海外では着用が求められていないところもあり、水際対策の緩和に伴いどう周知していくかが課題となっています。

羽田空港に乗り入れている京急電鉄では、これまでも消毒などの感染対策を行うとともに、日本語でマスク着用の呼びかけを行っていますが、今後、増加が見込まれる外国人観光客など向けに、英語や中国語、韓国語でも呼びかけを行うか対応を検討しています。

一方で、政府はマスク着用のルールを整理する方針を示していることから、京急電鉄では、今後の国の動向などを見ながら対応を決めたいとしています。

京急電鉄広報・マーケティング室 土田逸朗さん
「東京の玄関口、羽田空港を預かっている電鉄としては、感染拡大防止にも努めながら迎え入れられたら喜ばしいと考えています。マスク着用については今後の海外からの乗客の利用状況をみながら適切な呼びかけを行っていきたい」

マスクのルール広く周知を

専門家会合のメンバーで、東北大学の小坂健教授は、マスク着用について、ことし5月に国のガイドラインで示されているとして、改めて国や自治体が広く伝える必要があると指摘しました。

東北大学 小坂健教授
「屋外では近い距離で会話をする場合を除くと基本的にはマスクをする必要はない。屋内でも距離がとれて会話がほとんどなく、換気ができる場所であればマスクをしなくても問題ないと思う。
公共交通機関や、密集して会話があったり不特定多数の人が集まったりするような場所では多くの人がマスクをすることは新型コロナウイルスだけでなくインフルエンザなどほかの感染症を抑える上でも有効で、必要な場面での着用は今後も呼びかけていくことが重要だ。マスクが感染予防にどのように役立っているのかやなんのために着用するのかなどしっかり情報提供することで、みんなが場面に応じてマスクが必要かどうか判断できるようにならないといけない」

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