上野動物園の双子のパンダ、「シャオシャオ」と「レイレイ」は、事前の抽選がなくなり誰でも観覧できるようになりました。自由に観覧できるようになった初日、パンダ舎は大勢の人でにぎわいました。地元の期待も大きいようです。
上野動物園で双子のパンダ、オスの「シャオシャオ」とメスの「レイレイ」は去年6月に生まれました。
ことし1月から始まった一般公開は新型コロナの感染拡大を受けて3日間で中止になりました。一般公開は3月から再開されましたが、周りに人が多いとパンダにストレスがかかるおそれがあるとして、観覧できるのは、事前に抽選で選ばれた人に限定されていました。
そして10月4日、パンダ舎が開く午前10時前には現場に長い列ができていて、混雑を避けるため、25人1グループで順番に案内されました。
立ち止まっての観覧は1分で、訪れた人は、双子のパンダと母親の「シンシン」が竹を食べたり寝転がったりしている姿を写真に収めていました。
初めて元気な姿が見られて本当にうれしいです。育っていく姿を見ていきたいです。
孫のような存在で、すくすくと育っていってほしいです。
「シャオシャオ」と「レイレイ」は、順調に成育していると判断され、10月4日から誰でも観覧できるようにしたということです。
上野動物園の周辺でも期待が高まっています。動物園のそばに店を構える創業150年のレストランでは、双子のパンダをイメージしたメニューを準備していました。
上野精養軒 秋元秀夫 総支配人
「動物園にいらっしゃるということは、ここにおいでいただけるお客様もたくさんいらっしゃいますので、この通常公開は嬉しく思っているし、大変期待しているところです」
パンダ舎は、抽選なしで観覧ができるようになった初日、大勢の人でにぎわいました。観覧できるのは午後4時までで、午後3時半までに所定の場所に並ぶ必要があります。
ただ、列の長さによっては午後3時半を待たずに受け付けを締め切る場合もあるということで、園は詳しい混雑情報は園の公式Twitterなどで確認してほしいとしています。
上野動物園教育普及課 大橋直哉課長
「シャンシャンに比べると少し小さいがリンゴや竹などを食べ、よく寝ているので順調に成長しています。動いている様子を見るのであれば朝と夕方がおすすめです。これからはいつでも見られるのでさらに入園者が増えることを期待したいです」