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ヘッドホンの危険性 犯罪の被害も “飛び出し気づくのは0.2秒遅れ”

  • 2022年9月21日
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ヘッドホンなどで音楽を聞きながら街を歩く…日常的なことだとは思いますが、一方で周囲の音が聞こえないことによる危険性もあります。専門家は「音楽を聞くことで、聴覚がふさがれるだけでなく、目で見た情報を認識する能力にも影響があると考えられ、犯罪や交通事故の被害に遭う危険性も高くなる」と指摘しています。

ヘッドホンで音楽 あとつけられて被害に

東京・小金井市で9月、帰宅途中の女性があとをつけられ、アパートに侵入されて、体を触られた上、けがをする事件がありました。
女性は、ヘッドホンをつけて歩いていたため、部屋に入る直前まであとをつけられていることに気がつかなかったとみられます。

“飛び出しに気づくのに0.2秒の遅れ”

さらに事故につながる危険性もあります。
交通工学が専門で「歩きスマホ」の危険性に詳しい愛知工科大学の小塚一宏名誉教授たちが行った実験では、両耳で音楽を聞きながら自転車に乗った場合、通常に比べ、飛び出してくる人に気づくまでの時間が0.2秒ほど遅くなったということです。

愛知工科大学 小塚一宏名誉教授
「視界の中に横切る人が入ってから脳で認識されるまでの時間をはかったところ、通常の場合にくらべ、両耳にイヤホンをして好きな音楽と聞いて自転車で走っていると、平均0.2秒ぐらい気づくことに遅れるという実験結果が出た。短いと思うかもしれないが、時速10キロで自転車が走ると仮定すると、0.2秒は50センチから60センチぐらいの移動に相当し、その分、横切る人に気付くのが遅れ、接触したり、はねたりする危険性がある」

聴覚だけでなく視覚にも影響 犯罪や事故に遭う危険性

小塚名誉教授は「音楽を聞くことで、聴覚がふさがれるだけでなく、目で見た情報を認識する能力にも影響があると考えられる」などとして、周囲の状況に対する注意が散漫になると指摘しています。

愛知工科大学 小塚一宏名誉教授
「例えば、電話しながら机の書類を真剣に読むと電話が生返事になってしまうように、音楽に集中すれば注意力も希薄になる。音楽を聞いて歩くくらいは大丈夫だろうと軽く考えている方もいるかもしれないが、犯罪や交通事故の被害に遭う危険性も高くなるとして、十分注意してほしい」

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