東京 国立の中学校でカジュアルウイーク “好きな服装で登校”
- 2022年9月9日
東京・国立市の中学校では、「服装」に関するユニークな取り組みが行われました。それは、制服などに加えて私服でも登校できるというものです。細かなルールなどは生徒会の役員を務める生徒たちが主体となったユニークな取り組み。その狙いや思いなどをまとめました。
“私服”でも登校可能に
国立市立国立第三中学校は、学校指定の制服か、体育着で登校するのが決まりとなっています。ところが、私服でも登校を可能とする「カジュアルウイーク」というものが設けられました。期間は9月5日から9日までの5日間。細かいルールなどは、生徒会の役員を務める生徒たちで決めました。
きょうは夏に合うような服を着てきました。
最近、気に入っている私服です。
せっかくのカジュアルウイークなので着ていこうかなと。
これは、ふだんお出かけする時に着ていく服です。
どう実施する？ 課題はルール作り
国立市の教育委員会が、この学校に私服での登校を認める取り組みを提案。ことし初めて行われました。どのような形で実行するか、内容を考えたのは生徒会役員の8人です。いちばん、課題になったのはルール作りでした。
生徒会長
「みんなでひたすらダメな例を出し合いましたが、少し多すぎるということになった」
最初は、みんなに正しい服選びをしてもらいたいと、とにかく細かいルールを作ろうとしていました。しかし、話し合いを重ねるうちに、これでは生徒たちが自由に服を選べなくなってしまう、と気がついたといいます。
結果、ルールは最小限にすることにし、服装以外の身なりに関する校則などはいつもどおり。露出の多すぎない服、という2点にしぼりました。そのルールを、いい例と悪い例のイラストとともに、提示することにしたのです。
生徒会長
「ルールは少なすぎても多すぎてもだめなので、適度な量で作るのが難しかったです」
カジュアルウイーク初日は･･･
初日となった9月5日。私服で登校した生徒はおよそ2割でした。
自分の好きな服が着られることがすごくいいなって思いました。すごく新鮮で新しくて楽しいです。
一方、制服や体育着で登校した生徒は…。
様子見です。選べるのはいいなと思います。気分によって変えられたりするから。
朝早く起きて私服を着てこようかなと思いました。
今後の学校生活でもいかせる
生徒会では、今回のようなルールの作り方は他の行事でもいかせるのではと、手ごたえを感じています。
副会長
「私たちにあった、今の時代に合う、ルールを自分たちで決められたりとか、私たちがより学校を過ごしやすくしたりできるような、そんな学校にできるようになっていけばいいなと思いました」
生徒会長
「ルールをなるべく絞って、あとは判断してもらうというやり方が、すごくいいなと思ったので、こういうルールの提示のしかたは、今後もいかせそうだなと思います」
中学校によりますと、カジュアルウイーク3日目には、私服で登校してきた生徒は約5割になったということです。来年度以降も実施するかについては、今後、検討するとしています。
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