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東京都庁“おもいでピアノ”再開 展望室に響く音色 演奏者の思い

  • 2022年9月6日

新型コロナウイルスの影響で休止されていた東京都庁の展望室への入場が9月1日、8か月ぶりに再開されました。それにあわせて、誰でも自由に弾くことができるピアノの利用も再開しました。
名誉都民でもある草間彌生さんが、デザインを監修したこのピアノ。コロナ禍で閉塞感を感じるなか、再開を待ちわびた人たちの思いです。

都庁展望室 おもいでピアノ再開

地上から202メートルの高さにある都庁第一本庁舎の45階にある南展望室。
ことし1月から新型コロナワクチンの接種会場となり、一般の入場は休止されていましたが、9月1日、再開されました。

これにあわせて展望室に設置された、誰でも自由に弾くことができる「おもいでピアノ」も再び演奏できるようになりました。
今回、8か月ぶりの再開となり、この週末も大勢の人が訪れ、思い思いに演奏を楽しんでいました。

 

家で練習しているときより、うまく弾けて間違えなかったです。

 

ゆっくり聴いている人もいれば、楽しんで弾かれている人もいて、すごくいい環境だと思います。

草間彌生さん デザイン監修

この「おもいでピアノ」は都民から寄贈されたもので、訪れた人の思い出づくりに役立ててほしいと名付けられました。

東京オリンピック・パラリンピックを控えた3年前、観光地として魅力ある都庁にしようと設置され、弾く人や聴く人だけでなく見る人にも楽しんでもらおうと、企画に賛同した名誉都民でもある前衛芸術家の草間彌生さんが、デザインを監修し、鮮やかな黄色の下地に黒色の水玉模様があしらわれています。

順番待ちの人の列が途切れることがないほど人気を博していましたが、新型コロナの緊急事態宣言などで利用できない期間が相次ぎました。

コロナ忘れ 穏やかな気持ちに

再開の初日、その日を待ちわびていた人がいました。
墨田区から訪れた小林節子さんは、展望室で演奏を聴いたことがきっかけで、ピアノの練習を始めました。ピアノの音色が心に響き、癒やされたといいます。
その後、毎日のように展望室に訪れ、ピアノを弾いていたということですが、コロナによる休止で来られない日が続きました。
「早くピアノに会いたい」とこの日、最初に演奏した小林さんは、鍵盤を懐かしそうに触ったあと、童謡の「春の小川」と「故郷」を演奏しました。

小林節子さん
「久々で懐かしく、ふるさとに帰ってきたみたいで安心しました。コロナのことを忘れて、気持ちが穏やかになりました。体力の続くかぎり、弾きに行きたい」

思いを込めた演奏 展望室に響く

再開された「おもいでピアノ」。

 

ピアノを通じて仲間ができた。

 

演奏を聴いてもらえることがうれしい。

それぞれの思いをこめた演奏が、展望室いっぱいに、響いていました。

ピアノを弾くことができるのは午前10時から正午までと、午後2時から午後4時までで、毎月第1と第3火曜日はピアノの調律などのため入場を休止するということです。

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