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インフルとコロナ同時流行は?ワクチン同時接種 “問題ない”

  • 2022年9月1日

ことしのインフルエンザの流行はどうなるのか?
専門家は、「オーストラリアでインフルエンザと新型コロナが同時に広がったと報告され、日本でも同じことが起きるのではないかと、考えておかなければならない」と指摘しています。
今シーズンのインフルエンザワクチンの供給量は、過去最大となる見通しになりました。
コロナとインフルの同時流行にどう備えるのか、動きをまとめました。

南半球のオーストラリアで流行

季節が日本とは逆で、通常、インフルエンザが流行する時期が、日本とは半年ずれる南半球のオーストラリアでは、新型コロナウイルスの感染が広がった、おととしと去年はインフルエンザの流行レベルは低い状態でした。

しかし、保健省の資料によりますと、ことしは新型コロナの感染が続く中でも、インフルエンザの感染が4月以降増え、冬にあたる6月半ばには新型コロナが広がる前の年、2019年を超えるピークの状況になりました。

昨シーズンは新型コロナウイルスの行動規制が導入されていましたが、今シーズンは規制がほとんど撤廃され、人の移動が増えたことなどが影響したものとみられています。

専門家「同時流行の準備を」

こうした状況について新型コロナ対策にあたる政府の分科会のメンバーで、東邦大学の舘田一博教授は次のように指摘しています。

東邦大 舘田一博教授
「南半球のオーストラリアでインフルエンザと新型コロナが同時に広がったと報告され、日本でも同じことが起きるのではないかと、考えておかなければならない。
基本的な感染対策の徹底に尽きるが、自治体や医療機関は、インフルエンザとコロナの同時流行があるかもしれないというリスクを考えて、ワクチンや検査キット、治療薬の準備をすることが重要だ」

また、小児科の医師でワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は次のように指摘しています。

北里大 中山哲夫特任教授
「RSウイルス感染症や手足口病などコロナ以外のウイルスの感染者数も増えていて、インフルエンザも増える可能性は十分ある。大流行になるかどうかはまだ分からないが、ことしは流行の兆しが少しずつ見えているので、備えをするべきだ」

インフルワクチン 過去最大の供給量

今シーズンのインフルエンザの流行状況について、厚生労働省は予測するうえで参考にされる南半球のオーストラリアで流行していて、新型コロナと同時に流行する懸念もあり、ワクチンの需要が高まる可能性があるとしています。

このため、メーカーに増産を要望していたということで、今シーズンは成人の量に換算して最大でおよそ7042万人分と、昨シーズンの使用量の5194万人分を大幅に上回り、過去最大の供給量となる見通しとなりました。

供給は9月下旬から始まり、接種が本格化する10月1日までに高齢者の9割が1回ずつ接種できる量が供給され、11月下旬にはすべて供給される見通しです。

ワクチン同時接種 “問題ない”

厚生労働省は、インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンを同時に接種することについても、安全性や有効性に問題はないとしています。

厚生労働省
「コロナと同時流行するかは実際にはわからないが、可能性として備えたいと考え増産を要請した。医療機関には必要量に見合うワクチンを購入するなど効率的な接種の実施を呼びかけたい」

日本医師会 釜萢常任理事(31日の記者会見)
「ことしの季節性インフルエンザワクチンの供給量はこれまでにないほど多く、接種が始まる10月初めまでに、かなりの量が供給されるということだ。季節性インフルエンザと新型コロナのワクチンの同時接種も含めて、希望する対象者に幅広く接種することが望ましい」

専門家 “両方接種を考えて”

北里大学の中山哲夫特任教授は、新型コロナとインフルエンザのワクチンを、両方接種することを考えてほしいとしたうえで、次のように指摘しています。

北里大 中山哲夫特任教授
「新型コロナのワクチンを接種してから数日は調子が悪くなることが多いので、間をあけたほうがいいようにも思うが、ワクチンの接種スケジュールにどの程度余裕があるかも踏まえて考える必要がある」

また、海外では同時接種も行われ、問題は起きていないとして「体調次第では同時に接種しても基本的には問題ないのではないかと思う」と話しています。

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