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“校則は公開が適切” 生徒指導提要の改定案「見える化」でどうなる

  • 2022年8月29日

「ホームページなどで校則を公開することが適切だ」
文部科学省は生徒指導の手引きを改訂し、公開などを通して校則の「見える化」が進められることになりました。学校での行き過ぎた校則が問題となるなかで、透明性を高めることで見直しが進むことが期待されます。すでに公開している自治体の状況や専門家の見方をまとめました。

校則の“見える化” 若い世代の受け止め方

行き過ぎた校則をなくすためのWEB公開について若い世代はどう感じているのか、東京・渋谷で聞きました。

 

学校入ってから、校則に気付いたので、書いてある方が入学するときにわかりやすくていいと思います。

 

ホームページに載せることで意見とかも出ると思うのでいいと思います

 

その校則の必要性をはっきり示して、生徒一人ひとりに納得いくものとして提示するというのは、生徒にとっても先生にとってもいいこと。

“校則を公開 見直し手続きも示すことが適切”

文部科学省の協力者会議

小学校から高校までの生徒指導の手引きとなる「生徒指導提要」の改訂に向けて議論してきた文部科学省の有識者などでつくる会議は、9回目の会議で改訂案をとりまとめました。

このうち校則の項目では、「理不尽な校則は学校が見直す努力が必要」などと委員の指摘があったことから、校則を誰でも確認できるように学校のホームページなどで公開し、制定の背景や見直しの手続きも示すことが適切だとしたほか、児童や生徒が校則の見直しに参加することに教育的な意義があるとしました。

親の立場では、どう受け止めたのでしょうか。

 

知られることで、みんなの目が届くようになるのがいいのかなと。

 

書いてあれば納得できるのかなって思います。(髪をとめる)ゴムの色がなぜ黒でなければいけないとか。

また、現行の生徒指導提要で触れられていない『子どもの権利』を明記し、子どもは自由に自分の意見を表明する権利を持っていることなどを理解するよう求めています。

岐阜県・三重県 校則をウェブ公開

〇岐阜県の県立高校
校則をウェブで公開する過程で見直しが進んだという地域もあります。岐阜県では3年前、県教育委員会がすべての県立高校に対して、校則をホームページに公開するよう指導し、いまでは、すべての高校の校則が公開されています。

公開の前に県教委が実態調査を行ったところ、「下着の色の制限」や「学校に旅行の届け出や許可を求める」といった校則については、すべての高校で見直しが進んだということです。

岐阜県教育委員会 増田康宏 学校安全課長
「校則を公開することで学校の内外で興味関心が高まり、議論がしやすくなった。生徒たちの間では、『自分たちで作ったから校則を守る』といった動きも出てきている。先生側も校則が適正かどうか考え、企業側に意見を求めるなど積極的な動きが出てきている」

〇三重県の県立高校
また、三重県の県立高校では去年、校則からは削除されたにもかかわらず、「ツーブロック」の生徒に短髪にするよう指導をしたり、「地毛証明書」の提出を求めていた学校が相次いで見つかりました。
こうしたことから県教委は、見直された校則の規定と実際の指導が一貫するよう求めるとともに、より透明性を高めるために、すべての県立高校に対して、校則を公開するように指導したということです。

その結果、ことし3月末までにすべての県立高校が校則をホームページで公開したということです。

日本若者協議会 室橋代表理事 “明文化の効果大きい”

若い世代の声を社会に反映させる活動をしている日本若者協議会の室橋祐貴代表理事に今回の生徒指導提要の改訂案について聞きました。

〇校則公開の意義
「校則は学校の法律のようなものなので、ホームページに公開されることで外の目が入り、保護者や地域住民とも共通認識が持てるし、生徒も声を上げやすくなるので大きな意義がある」

〇見直し手続きの透明化
「これまでの校則は明文化されていない部分も多く、先生によって言うことが違うケースや、どうやって変えるかの手続きが決まっていないため校長の権限で決めているケースが多かった。ルールにのっとって見直しできるようになるのは、非常に重要で、明文化される効果は大きい」

〇教育現場に落とし込むために
「学校の教員たちが生徒指導提要を読み込み、どう現場に落とし込んでいくのかが課題だ。今の教員が忙しすぎる問題もあって生徒指導の改訂を学ぶ時間もない現実がある。子どもの権利を学ぶ研修などを検討するとともに、教員が余裕を持てる労働環境づくりも大事だ」

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