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千葉県の感染者が東京都に計上 自主検査オンライン診断の届け出先は

  • 2022年8月18日

新型コロナの自主検査で陽性が確認され、オンライン診断を受けた千葉県の感染者が、東京都の感染者として計上されていました。県が発表している新規感染者数が実態と異なっていることについて、対策への影響を懸念する声が出ています。抗原検査キットなどによる自主検査が増えるなか、自治体が行っている感染者数の計上をめぐっての課題です。

千葉県の感染者が東京都に計上 その理由は?

千葉県では、医療機関の負担を軽減するためとして7月から抗原検査キットなどによる自主検査で陽性が確認された人を対象に、専用サイトに必要な情報を登録し、医師のオンライン診断で新たな感染者とする運用を始めています。

専用サイトは、都内の業者が運営を受託し、都内の医療機関の医師がオンラインで診断を行っていますが、感染を確認した医師は最寄りの保健所に届け出ることが法律で定められているため、届け出が東京都に出されているということです。

このため、千葉県の新たな感染者が、東京都の感染者として計上されたということです。千葉県によりますと、8月15日までに専用サイトを通じて登録した感染者、およそ2万7000人が、東京都に計上されたとみられるとしています。

実態と異なる感染者数 対策への影響を懸念

県が発表している新規感染者数が実態と異なっていることについて、自治体の担当者や専門家からは対策への影響を懸念する声が出ています。

自治体の
担当者

(対策の)呼びかけの強さが感染状況に合ってないということになりかねない。自分の住む市町村の日々の感染者数を気にしている住民は多いので、県にはしっかりと対応してほしい。

別自治体の担当者

統計上の問題であって、保健所が感染者を把握することはできるので、直接的な影響はない。しかし、市民が感染状況を実際よりも軽いと感じてしまうおそれがある。

 

千葉大学病院感染制御部 猪狩英俊教授(千葉県 新型コロナ対策 専門部会委員)
「オンラインで登録を行うのは多くは軽症の感染者なので、医療機関が重症患者を中心に受け入れている中で、実際の医療への影響は大きくはないと思う。しかし、感染者数の実態が分からないのでは、公衆衛生的な対策が打てず、医療に対する信頼感が崩れかねない。
いまは第7波のまっただ中で、感染者数を把握して対策を打ち出していくことが、対策への信頼を獲得する1番の方法だと思うので、ぜひ正確な数値を提供してほしい」

オンライン診療の届け出先の考え方は

厚生労働省は、8月10日に全国の都道府県などに出した事務連絡で、それぞれの自治体が、ほかの自治体にある医療機関の医師にオンライン診断を行ってもらうシステムを設けるなどした場合、感染者の届け出をどこに行うべきかについて掲載しました。

この中では、医療機関の最寄りではなく、原則としてシステムを設置した自治体の保健所に届け出を行うことを想定しているという考え方を示しました。

一方、千葉県によりますと、県外の医療機関からの届け出を県内の保健所で受理するのは初めてということで、専用サイトを通じた感染者を県で計上するには、届け出の手続きの方法を検討することが必要になるとしています。

千葉県は来週中にも、オンライン診断を行っている都内の医療機関からの感染者の届け出を、県内の保健所で受理する仕組みを導入し、専用サイトで登録する感染者を県の感染者数に加え、実態に即した形で計上できるよう改善を図りたいとしています。

東京都 今後は都外の感染者として公表

千葉県がインターネットで登録を受け付けた新型コロナの新規感染者が東京都の感染者に計上されていたことを受け、東京都は、正確な実態把握が必要だとして今後、1日の感染者の総数とともにこれらの感染者を都外の感染者として詳しく発表することになりました。

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