1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. 人口増加・増加率 さいたま市 流山市が全国1位 選ばれるポイントは

人口増加・増加率 さいたま市 流山市が全国1位 選ばれるポイントは

  • 2022年8月10日

総務省は、ことし1月1日現在の日人の人口をまとめました。東京・神奈川・埼玉・千葉の4都県は、去年までの増加傾向から「減少」に転じた一方で、全国で最も人口が増えたのがさいたま市、増加率が最も高かったのが千葉県の流山市でした。都市部でも人口が減少する傾向となるなかで選ばれる理由を取材しました。

人口増加 全国1位のさいたま市

今回の調査で、さいたま市は人口の増加数が全国1位となりました。去年1年間で、およそ8000人増えました。
これについて、さいたま市は、交通の便が良いことや都内とくらべ住宅の値段が安いことに加え、新型コロナの影響で、リモートワークが進んだことから都内などから移り住む人たちが増えた可能性があるとしています。

新築一戸建て増加 背景にリモートワークか

なかでも、人口が増えている緑区では、埼玉高速鉄道の浦和美園駅を中心に開発が進んで新築の一戸建てが増えています。

40代女性

交通の便が良く、都内までおよそ1時間で通えます。買い物をする場所も自転車で通える範囲内にいくつかあるので便利です。

30代女性

保育園も新しくできているので入れやすいです。近所にはリモートワークになったので引っ越してきたという人もいました。

緑区の不動産業者によりますと、リモートワークをする部屋を確保するため、戸建てを希望する人が増えたということです。

人口増加率 全国1位の流山市

今回の調査で、人口増加率が全国1位となった千葉県流山市では、ここ15年でおよそ5万人、人口が増えています。流山市には「つくばエクスプレス」が通っていて、東京・秋葉原から最短でおよそ25分と東京へのアクセスが良く利便性が高くなっています。

送迎保育ステーション 子育て世代を支援

また、市では子育て支援にも力を入れています。そのひとつが、保護者の代わりに保育園に子どもを送迎する「送迎保育ステーション」です。

これは、つくばエクスプレスが通る「流山おおたかの森駅」と「南流山駅」の隣接地に設置され通勤前の保護者から預かった子どもをバスで市内の保育園に送迎し、夕方、再びステーションに送り届ける仕組みで、保護者は駅の近くで子どもを迎えることができます。

こうした結果、全人口に占める30代と40代の割合が3割と、高齢世代よりも多くなっているということです。

流山市 井崎義治市長
「働く世代の子育てに力を入れています。保育送迎ステーションがあったから引っ越したという声も聞いています。これからも末永く住んでもらえる環境づくりに引き続き取り組んでいきたい」

人口 東京は平成8年以来の減少

ことし1月1日現在の住民基本台帳をもとに総務省がまとめた国内に住む日本人の人口は1億2322万3561人でした。これは、去年の同じ時期より61万9140人少なく、13年連続の減少となりました。

東京、神奈川、埼玉、千葉の4都県は、去年まで増加傾向が続いていましたが、今回、減少に転じ、東京は26年前の平成8年以来の減少となりました。
全国で人口が増えたのは沖縄県だけで、去年より1478人、率にして0.1%の増加となりました。

総務省
「コロナ禍で都市部への流入が減り、人口が減少に転じたとみられるが、一極集中が是正されたとまでは言えず、引き続き人口移動などの動きを注視したい」

ページトップに戻る