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コロナ第7波 自宅療養でセルフケア 市販薬の使い方や注意点は

  • 2022年8月3日

新型コロナウイルスの感染の第7波では、医療機関のひっ迫もあって自宅療養をする人が100万人を超えました。発症してから療養が終わるまで一度も医療機関を受診しない患者が多くなるとみられています。自宅療養をどう切り抜けるか、市販の薬などを使った「セルフケア」の方法や改善しない場合の受診の目安などについて専門家に聞きました。

医療機関にかからず療養 「セルフケア」の浸透を

新型コロナウイルスに感染し、自宅で療養する人が増える中、国は先週、自分で検査した結果をもとに、医療機関を経ずに療養に入る対応を広げるなどとする新たな対策の方針を示しました。
こうしたなか、感染症の専門医で札幌市のコロナ対策の助言を行う北海道科学大学の岸田直樹客員教授は「市販薬を使って対応する『セルフケア』の方法を浸透させることが必要だ」と指摘しています。

市販薬を使ったセルフケア 注意点は

市販薬を使って対応する「セルフケア」の方法について、具体的には、「かぜ症状」には複数の症状を同時に抑えるものより、せきなど、特につらい症状の緩和に特化した薬、全身症状の場合は解熱鎮痛薬が有効で「アセトアミノフェン」や「イブプロフェン」を含む薬を選ぶことを勧めています。

一方で、症状が緩和しないからといって決められた用法・用量以上に服用することは避けてほしいとしています。

さらに、猛暑で発熱による脱水症状のリスクが上がるため、経口補水液などで水分補給を行うこと、首や脇を冷やすなど薬以外の対応で症状を和らげることも重要だとしています。

岸田医師
「薬を飲んで症状を和らげ、自然に治っていくまで切り抜けるというような考え方をしてほしい。薬局で買える薬の中には成分の種類や量が処方薬とほぼ変わらないものもあり、薬剤師などに相談して選ぶことができる」

医療機関を受診する症状の目安は

一方で、市販薬では対処できない医療機関の受診が必要な症状を見逃さないことも大事だとしています。
食事ができないほどのどの痛みがある、せきをするとき胸に痛みがある、高熱が下がらず数日続く、といった場合は、医療機関を受診してほしいとしています。
さらに、より緊急性が高い、水が飲めない、歩けない、息が苦しいといった症状が出た場合は、迷わず救急要請するよう呼びかけています。

また、判断に迷う場合は、自治体が設置するコロナ相談窓口や、救急安心センターの「#7119」などに相談できるため、あらかじめ、電話番号などを確認しておくことも大事だとしています。

岸田医師は「一般の人が、注意すべき症状をすべて把握するのは現実的ではない。相談しても不安が残るときは医療機関を受診すべきだ」と話しています。

東京都の発熱相談センター

東京都は、東京都発熱相談センターで症状や受診する医療機関に関する相談を受け付けています。
いずれの番号でも毎日・24時間、応じます。都は、第6波のピーク時の倍以上となる最大700回線まで増やし、これらの5つの番号で対応していくことにしています。
 

〇症状など看護師や保健師が対応
・03-6258-5780
・03-5320-4592
〇医療機関の案内を希望する人向け
・03-6732-8864
・03-6630ー3710
・03-6636ー8900

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