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コロナ第7波 濃厚接触者の特定や待機期間は?家族が感染したら

  • 2022年7月25日

感染が急拡大している新型コロナウイルス。家族が感染して自分が濃厚接触者になった、または近くにいる人が濃厚接触者になったという人も多いのではないでしょうか。
新型コロナの感染が急拡大する中、政府は、社会経済活動への影響を避けるため、濃厚接触者の待機期間の短縮を決めました。

感染・自宅療養 過去最多に

新型コロナの新規感染者数は、22日、全国で19万人を超えて3日連続で過去最多となり、厚生労働省のまとめでは、自宅で療養している感染者も、7月20日時点で61万人余りに上り、過去最多となりました。

21日に開かれた新型コロナウイルス対策について助言する厚生労働省の専門家会合。
今後も全国的に過去最多の感染者数の更新が予想され、高齢者の感染も増えるとして、最大限の警戒感を持って医療体制への影響を注視する必要があると指摘しました。
感染リスクを伴う接触機会を可能なかぎり減らすため、それぞれが感染しない、感染させない対策をとるよう呼びかけています。

濃厚接触者 自宅待機期間5日に短縮

濃厚接触者の定義は次の通りです。

・感染者と同居の家族
・感染対策せず 約1m以内で15分以上接触

新型コロナの感染の急拡大を受け、岸田総理大臣は、22日午後、総理大臣官邸で、後藤厚生労働大臣や山際新型コロナ対策担当大臣らと対応を協議しました。

その結果、社会経済活動を維持していくため、22日から濃厚接触者に求める自宅などでの待機期間を、これまでの原則7日間から5日間に短縮し、さらに、2日目と3日目の抗原検査が陰性であれば、3日目に待機を解除できることを決めました。

具体的には、感染者が発症した日か、感染者が無症状の場合は検体を採取した日、または、感染が判明して家庭などで感染対策を取り始めた日の中で、最も遅い日の翌日から5日間が過ぎて症状が無ければ、待機が解除されます。
また、2日目と3日目に抗原検査キットで検査を行い、いずれも陰性であれば、その時点で待機が解除されます。

ただその場合でも、7日間は、自分で体温を測るなどして体調を確認することや高齢者との接触を控えることが求められます。

一方、これまでも、医療従事者のほか、高齢者施設や保育所の職員などのいわゆる「エッセンシャルワーカー」は、毎日検査を行い、陰性と確認されれば、症状が無く、かつ3回目のワクチン接種を受けていることなどを条件に、出勤できるとしていて、この扱いは継続されます。

また、発熱外来が受診しづらくなっている現状を踏まえ、症状のある人が受診前に自分で検査できるよう、発熱外来で抗原検査キットを配るとともに、その検査結果を医師が配置されている自治体の窓口などに連絡すれば、健康観察を受けられる体制を整備するとしています。

後藤厚生労働大臣
「社会経済活動をできる限り維持しながら、重症化リスクのある高齢者を守る対策に全力を挙げて取り組んでいきたい。改めてマスクの適切な着用や手洗い、3密の回避や換気などの基本的な感染防止対策を徹底してほしい」

短縮の背景は?

感染の急拡大を受けて、経済界からは、濃厚接触者となったことで、症状が無くても出勤できず、業務に支障が出ているといった声があがっています。
また、医療従事者などは、濃厚接触者となった場合でも、毎日の検査で陰性が確認できれば出勤できることになっていますが、実際には、濃厚接触者となったことで出勤を控えるケースもあり、医療現場では人手不足が懸念されています。

こうしたことから、政府は、新規感染者数が過去最多となったものの、感染の抑え込みと社会経済活動の両立を図るべきだとして、濃厚接触者の待機期間の短縮に踏み切りました。濃厚接触者の自宅などでの待機期間は、これまでより2日間短縮されることになりました。

千葉県 保育園など濃厚接触者特定せず

新型コロナの感染が急拡大する中、21日千葉県の熊谷知事は、幼稚園や保育園などで濃厚接触者の特定を今後行わない方針を市町村に通知したことを明らかにしました。

千葉県内では、子どもたちがマスクをすることが難しい幼稚園や保育園などでは、これまで新型コロナの濃厚接触者を特定し子どもたちに原則7日間の自宅待機を求めてきましたが、保護者からは「子どもが自宅待機の期間中、仕事ができない」といった日常生活への支障を訴える声が上がっていました。

こうしたなか、千葉県の熊谷知事は21日の記者会見で、重症化リスクが低いとされるオミクロン株の特徴を踏まえ、幼稚園や保育所などで濃厚接触者の特定を今後行わない方針を市町村に通知したことを明らかにしました。

ただし、感染者の集団=クラスターが発生した場合には濃厚接触者の特定が行われ、自宅待機を求めることにしています。

熊谷知事
「濃厚接触のみを理由として、園児の通園などを制限する必要がなくなることで保護者の就労を妨げず、社会経済活動への影響を小さくすることができる。また保健所がより重症化リスクの高い感染者や施設の調査に重点的に対応できる」

東京都も特定行わず

急激な感染拡大を受けて、東京都は今後、保育所や幼稚園などで濃厚接触者の特定を行わない方針です。小池知事が22日の記者会見で明らかにしました。

それによりますと、都は、新型コロナウイルスに感染した人の濃厚接触者の特定について、クラスターなどの場合を除き、今後は、保育所、幼稚園、それに小学校などでは行わないということです。

これにより、東京都内で今後、濃厚接触者の特定が 行われるのは、医療機関や高齢者施設のほか、クラスターが発生したケースなどに限られます。

濃厚接触者 陰性で出勤

新型コロナの感染が急拡大する中、千葉大学病院は濃厚接触者となった医療従事者について、抗原検査を行って陰性が確認されれば出勤を認めて、診療態勢を維持したいとしています。

千葉市にある千葉大学病院では20日から濃厚接触者となった医療従事者について、自宅待機は行わず抗原検査を行って陰性が確認されれば出勤を認める対応を始めています。

濃厚接触者となった医師や看護師は朝の出勤時に抗原検査を行い、みずから検体を採取し、およそ1時間後に陰性が確認されたあと、それぞれの業務に従事していました。

千葉大学病院では第6波の感染拡大の際に1日100人以上の医療従事者が欠勤して人手不足となったことから、今回、抗原検査を活用して診療態勢を維持したいとしています。

抗原検査受けた
40代医師

夏期休暇もあって態勢が厳しい中、検査で安全を確認しながら診療できて助かっています。

千葉大学病院感染制御部 猪狩英俊部長
「出勤できない医療従事者が増えてこれから危機的な状況に入ってくると思うので、抗原検査を実施して人員を確保していきたい」

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