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第7波 東京都が自宅療養の食料配送見直し 往診ではおう吐や下痢症状も

  • 2022年7月19日

新型コロナウイルスの感染が急拡大するなか、自宅療養者は7月13日時点でおよそ33万人と前の週のおよそ2倍に増え、全国で最多の東京都内では往診の依頼が増加している医療機関もあります。一方で東京都は自宅療養者への食料品配送サービスを見直しました。見直しの内容や往診をうけた自宅療養者の症状などをまとめました。

感染の急拡大とともに急増する自宅療養者

グラフは18日までのデータです

厚生労働省によりますと新型コロナに感染して自宅で療養している人は7月13日時点で全国であわせておよそ33万人で、前の週の2.1倍に急増しています。
都道府県別では東京都が最も多く13日の時点で5万3000人を超え、その後、さらに増加しています。

自宅療養者は第6波のことし2月に過去最多の57万人あまりとなり、保健所による健康観察が遅れたり入院できずに自宅で死亡したりする人もいたことから、厚生労働省は全国の自治体に健康観察や医療提供の体制を強化するよう求めています。

往診依頼で多い20代以下 おう吐や下痢症状も

東京・渋谷区を中心に自宅療養者の往診を行うクリニックでは6月下旬から保健所からの往診の依頼が増え始め、7月に入ってさらに増加しているということです。
クリニックによりますと患者の多くは乳児や子どもを含む「20代以下」の若い世代だということです。

また、高齢者も数人、往診したということです。このうち74歳の男性はのどの痛みのため水や食事がとれない状態で、医師が往診したあとコロナの飲み薬を服用して症状は回復したということです。

往診うけた男性

コロナは軽症でもつらい。インフルエンザにかかったときよりもひどい症状で、のどが痛くて水が1滴も飲めず食事もとれずに脱水症状が心配でした。1人で療養していて不安でした。

医師によりますと「のどの痛み」のほかに、「おう吐」や「下痢」などの症状を訴える患者が多く、脱水症状を起こして入院が必要になる人もいるということです。

「Green Forest 代官山クリニック」関谷幸世医師
「おう吐や下痢などの症状を訴える人が多い上に気温が高いと脱水状態が加速するため、注意が必要です。感染者数が増えているので特に高齢者や乳児を守るためにも引き続き、感染予防をお願いしたい」

都が自宅療養者への食料品配送サービス見直し

新型コロナウイルスの感染が確認された人が急増していることを受けて、東京都は自宅で療養している人を対象にした食料品の配送サービスを見直しました。

具体的には、これまで希望した人ひとりにつき食料品2箱と水1箱を配送していました。今回の見直しによって、7月17日以降に受け付けるものは、ひと世帯で3人ごとに食料品2箱となりました。ただし、要望があれば追加で配送するということです。

都の担当者
「感染者が急増している上、配送を希望している人の割合も増えている。感染者がさらに増えた場合でも対応できるようにするための措置であり、必要に応じて追加の配送もするのでご理解頂きたい」

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