新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種について、接種から3か月後も一定の発症予防効果が確認されたとする分析結果を、厚生労働省の研究班が公表しました。
一方、国内で新型コロナウイルスのワクチンを3回接種した人は62%余となりました。
政府が11日公表した最新の状況によりますと、国内で新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を受けた人は7876万4245人で全人口の62.2%となりました。
3回目の接種率を年代別でみてみます。
・12歳~19歳 31.6%
・20代 46.4%
・30代 50.1%
・40代 59.1%
・50代 76.5%
・60歳~64歳 83.1%
・65歳~69歳 82.6%
・70代 90.7%
・80代 94.3%
・90代 94.2%
・100歳以上 91.1%
茨城県
1回目を終えた人 247万5634人(85.14%)
このうち2回目も終えた人244万2692人(84.01%)
3回目を受けた人 192万1172人(66.07%)
栃木県
1回目を終えた人 163万3439人(83.53%)
このうち2回目も終えた人161万3266人(82.5%)
3回目を受けた人127万5464人(65.23%)
群馬県
1回目を終えた人 161万3643人(82.41%)
このうち2回目も終えた人158万9056人(81.15%)
3回目を受けた人126万4903人(64.6%)
埼玉県
1回目を終えた人613万2280人(82.94%)
このうち2回目も終えた人604万6182人(81.77%)
3回目を受けた人459万7078人(62.17%)
千葉県
1回目を終えた人523万3855人(82.78%)
2回目も終えた人516万9736人(81.76%)
3回目を受けた人401万4716人(63.49%)
東京都
1回目を終えた人1130万4814人(81.66%)
このうち2回目も終えた人1116万1301人(80.63%)
3回目を受けた人は835万5513人(60.36%)
神奈川県
1回目を終えた人761万2537人(82.56%)
このうち2回目も終えた人752万2632人(81.59%)
3回目を受けた人567万2075人(61.52%)
厚生労働省の研究班は、2回目までモデルナを接種した人が3回目にモデルナかファイザーを打った場合に、変異する前の「従来株」に対する抗体の値がどう変化したかを調べました。
その結果、3回ともモデルナを接種した152人では、抗体の値が接種の直前に比べて1か月後は平均で19.5倍、3か月後は9.9倍だったとしています。
また、3回目をファイザーに切り替えた179人では、1か月後の抗体の値が接種の直前に比べて17.9倍、3か月後は9.3倍だったということです。
2回目までファイザーのワクチンを接種した人が、3回目にファイザーやモデルナを打った場合も、同様の傾向が見られたとしています。
順天堂大学医学部 伊藤澄信特任教授
「抗体の値は3回目接種の1か月後から3か月後にかけてほぼ半減してはいるものの、どのワクチンの組み合わせでも発症を予防する効果は一定程度保たれている」
ワクチンの種類や組み合わせによって、3回目の接種後に抗体の値がどう変化したか、厚生労働省の研究班が数値化しています。
ファイザーを3回続けて打った場合の抗体の値は、3回目接種の直前が378、1か月後が1万9674、3か月後が1万376。
ファイザーを2回接種して3回目をモデルナに切り替えた場合は、接種の直前が409、1か月後が2万8711、3か月後が1万4719。
モデルナを3回続けて打った場合は、接種の直前が988、1か月後が1万9248、3か月後が9768。
モデルナを2回打って3回目をファイザーに切り替えた場合は、接種の直前が992、1か月後が1万7757、3か月後が9239。