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コロナ第7波 オミクロン株の症状は? 医師 “38度以上の高熱多い”

  • 2022年7月8日

新型コロナウイルスの感染が急拡大し「第7波」ともされています。オミクロン株の「BA.5」が影響していると考えられ、都内のクリニックでは発熱外来を受診している人が増加しているほか、自治体の委託を受けて自宅療養者の往診を行う医師グループへの依頼が急増しています。
最近の新型コロナ患者に症状の特徴や傾向はあるのか。医療現場を取材しました。

クリニック 第6波「のどの痛み」→「38度以上・けん怠感」

東京・目黒区にあるクリニックの発熱外来では、今週に入って受診と検査を希望する人が増加し、1日の受診者が1か月前の2倍となる20人あまりとなっています。

検査結果を日付順にまとめた一覧表をみると、6月上旬には検査を受けた患者のうち陽性となる人は1割前後でしたが、7月からは7割ほどまで増えています。

クリニックによりますと感染の第6波ではのどの激しい痛みを訴える患者が多かったのに対し、最近受診する患者は、発熱が38度以上と高く、けん怠感を訴える人が多い傾向にあるということです。

「ロコクリニック中目黒」 嘉村洋志医師
「今週に入ってから特に、急激に発熱外来の受診が増えている。ワクチンの普及で再度感染が拡大しないことを期待していたが、また大変な時期が来た。いまの時期の発熱は熱中症や細菌感染による肺炎などほかの病気の可能性もあるので問診で見極めをしてミスなく対応していくことが重要になってくる」

往診でも38度以上の高熱が多い

自治体の委託を受けて自宅療養者の往診を行う医師グループへの依頼も急増しています。
多くの医師が登録するグループ「ファストドクター」は、自治体の委託を受けて自宅療養者の往診を行っていますが、自宅で療養する患者からの直近1週間の往診の依頼件数は、前の週の2倍に増加しているということです。

コロナの疑いで検査を行い、陽性が判明する患者も相次ぎ、検査の陽性率は6月上旬には20%未満で推移していましたが、この1週間では40%に上昇しています。
往診した医師によりますと感染の第6波と比べ、最近、診察する患者は、38度以上の高熱の症状があるケースが多いということです。往診対応した3人の患者の症状です。

38度以上の発熱 往診した患者の症状の詳細は

〇50代男性
東京都内に住む50代の男性は、7月1日、新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
男性は解熱剤を服用して自宅で療養していましたが、発症から7日たっても発熱の症状が続きました。
医師が診察したところ、男性は一時、39度を超える発熱があり、食欲も落ちてきているということでしたが、血液中の酸素の数値は問題なく、肺炎の疑いはありませんでした。
男性は、ワクチンを接種していなかったということです。

〇20代男性
東京都内に住む20代の男性は、7月4日、新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。38度台の発熱やせきの症状がみられたことから往診を依頼しました。
血液中の酸素の値は問題なく、肺炎の疑いは無いとみられることなどから、医師は軽症の範囲だと判断し、自宅療養を指示しました。
男性は、2月に3回目のワクチン接種を終えていたということです。

〇30代男性
東京都内に住む30代の男性は、7月4日、新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
男性は、一時、39度まで発熱し、のどの痛みと鼻づまりの症状があったことから往診を依頼しました。
医師が診察したところ、男性は血液中の酸素の値は問題なく、肺炎の疑いはありませんでした。

「ファストドクター」代表 菊池亮医師
「今後、患者数は急激に増えていくと思う。熱中症のシーズンと重なっているので、発熱外来への負荷が不安視される。強い行動制限までは必要ないと感じるが、感染が拡大している局面では、改めて基本的な感染対策を徹底していくことが必要だ」

急増する感染者 都は医療体制強化の方針

東京都は7日、都内の感染状況と医療提供体制について専門家が分析・評価するモニタリング会議を開きました。
新規陽性者の7日間平均は、7月6日時点で1週間前の1.9倍で、このままのペースで増えた場合、7月20日時点では、1万5000人余りに、さらに8月3日時点では5万4000人余りになるとして、専門家は「急激な感染拡大に直面している」と指摘しました。

オミクロン株のうち、感染力がより高いとされる「BA.5」の疑いがあるウイルスの割合が増えていて、置き換わりが進んでいるとしています。

入院患者は6日時点で1288人と、2週間で倍増していることから、医療提供体制について、「深刻な影響が危惧される」と指摘した上で、「通常医療とのバランスを踏まえながら強化に向けた準備を早急に進める必要がある」と分析しています。

急激な感染拡大を受け、東京都は、現在、およそ5000床ある新型コロナの患者用の病床を増やすための準備に入るほか、家庭内での感染を防ぐための宿泊療養施設を今より3000室多いおよそ1万2000室に拡充する方針を明らかにしました。

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