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夏~秋の食品など値上げ一覧まとめ 物価高で「ゆとりなし」増加

  • 2022年7月7日

「値上げの夏」となっています。

国内の主な食品や飲料のメーカーが、ことし、すでに値上げしたか、値上げする予定の商品は1万5000品目を超えたことが民間の信用調査会社の調査でわかりました。特に7月と8月で、4000品目を超える商品が値上げされます。
また、日銀が行った個人の生活意識に関する調査で、暮らしのゆとりがなくなってきたと答えた人の割合も増加。

各メーカーなどの値上げの状況や今後の動きをまとめました。

“暮らしのゆとりなくなった”

日銀が行った個人の生活意識に関する調査。
1年前に比べて物価が上がったと答えた人の割合が89%と、およそ14年ぶりの高い水準になりました。
一方で、暮らしのゆとりがなくなってきたと答えた人の割合も増えていて、物価の上昇が生活に影響を与えていることがうかがえます。

日銀は、個人の生活意識などを把握するため、全国の20歳以上を対象に3か月ごとにアンケート調査を行っていて、今回は、5月から6月にかけて、2193人から回答がありました。

それによりますと、1年前に比べて物価が上がったと答えた人の割合は、前回、ことし3月の調査から7.8ポイント増えて89%となりました。これは2008年9月以来、およそ14年ぶりの高い水準です。

また1年後に物価が上がっていると答えた人の割合も87.1%と、14年ぶりの高い水準でした。

一方、1年前に比べて暮らしのゆとりがなくなってきたと答えた人の割合は43.2%と、前回の調査から1.5ポイント増えました。

その理由として「物価が上がったから」と答えた人の割合が78.9%にのぼっていて、物価の上昇が生活に影響を与えていることがうかがえます。

日銀は、生活に身近な商品の値上がりが人々の生活意識に影響を与えているとみていて、引き続き、消費の動向や家計への影響を注意深く見ていくことにしています。

7月・8月で4000品目超が値上げ

原材料価格の高騰や円安を受けて国内の主な食品や飲料のメーカーが、ことし、すでに値上げしたか、値上げする予定の商品は1万5000品目を超えたことが民間の信用調査会社の調査でわかりました。

民間の信用調査会社、「帝国データバンク」は国内の主な食品メーカーや飲料メーカー105社を対象に調査を行い、6月末時点での各社の値上げの動きをまとめました。

それによりますと、7割近くにあたる72社が、ことしに入ってからすでに値上げしたか、今後、値上げする予定があるとしました。値上げの対象は各社であわせて1万5257品目となり、6月1日時点の調査よりも4400余り増え価格は平均13%の値上げとなっています。

7月と8月の2か月間であわせて4000品目を超える商品が値上げされる予定で、ことしは「値上げの夏」になりそうです。

帝国データバンクの調査より

品目別でみると、ハムやソーセージ、冷凍食品などの「加工食品」が6712品目と最も多く、原油高に伴う物流コストの上昇などを背景に平均15%の値上げとなります。
また、「酒類・飲料」は麦芽やトウモロコシなどの価格上昇やペットボトルの包装資材の高騰の影響で3585品目と平均15%の値上げとなります。

信用調査会社
「円安が急速に進んだ影響などでこれまでに値上げした商品でさらに値上げする動きも出ていて、こうした動きは広がっていく可能性が高い。年内に値上げされる商品は2万品目を超えるとみられる」

具体的な各メーカーなどの値上げについては、以下の通りです。

値上げ:パン・菓子など

○山崎製パン
食パン85品目と菓子パン56品目について、ことし7月1日の出荷分から値上げします。

値上げ幅
・食パン:平均8.7%
・菓子パン:平均4.3%

○フジパン
食パンや菓子パンなどの製品と和洋菓子をことし7月1日の納品分から値上げします。

値上げ幅
・食パン:6%~8%
・ロールパンなど:5%~9%
・菓子パン:3%~8%
・和洋菓子:3%~6%

○敷島製パン
ことし7月1日の納品分から値上げを行います。

値上げ幅
・食パン:およそ4%~9%
・ロールパンなど:およそ3%~8%
・菓子パン:およそ3%~9%
・和洋菓子:およそ2%~8%

○ロッテ
主力のチョコレート菓子やガムなどについて、ことし9月以降、値上げしたり内容量を減らしたりすることを決めました。
値上げや内容量を減らす「実質値上げ」の対象
・主力のチョコレート菓子やガム、それにグミなどあわせて74の商品。

ことし9月以降、順次、改定が行われ、このうち値上げの対象となる71の商品については、出荷価格でおよそ4%から17%引き上げられます。
また、袋入りのチョコレートやのどあめなど3つの商品は、9月以降およそ4%から7%内容量を減らすということです。

○カルビー
主力のポテトチップスを含む一部の商品を、ことし9月以降、値上げしたり内容量を減らしたりすることを決めました。
ポテトチップスの一部商品ではことし2回目の値上げとなります。
発表によりますと、値上げや、内容量を減らすいわゆる「実質値上げ」の対象となるのは、主力のポテトチップスをはじめとするスナック菓子やシリアルなど、合わせて157の商品です。
ことし9月以降、順次、価格などが改定され、スナック菓子やシリアルの値上げの幅は、店頭価格で10%から20%程度となる見込みです。

値上げ:調味料など

○キッコーマン
ことし10月から、みりんやたれを値上げすることを決めました。
みりんの値上げはおよそ30年ぶりです。
対象は、子会社が製造している、みりんや料理酒のうちのおよそ9割の商品と、焼き肉用などたれ類のおよそ7割の商品で、ことし10月1日の納品分から値上げします。

値上げ幅(希望小売価格)
・みりんや料理酒:およそ4%~11%
・たれ類:およそ5%~10%
・主力商品の1リットル入りのみりん、税込みで50円程度引き上げ。

○味の素
塩製品やだしなど家庭用調味料の一部をことし10月から値上げすることを決めました。
発表によりますと、対象となるのは、家庭用調味料のうち塩製品と、だし、それにコンソメ製品のあわせて51品目で、ことし10月1日の納品分から価格を引き上げます。

値上げ幅
・塩製品:およそ2%~5%
・だし:およそ5%~12%
・コンソメ製品:およそ5%~7%
・主力製品の「ほんだし」は2014年以来の値上げ。

○キユーピー
マヨネーズやマスタード、それにタルタルソースなど家庭用の93商品について、ことし10月1日の出荷分から値上げします。
値上げ幅(参考小売価格)
・マヨネーズ:3%~11%程度
・マスタード:17%~20%程度
・タルタルソース:2%~6%程度。
・代表的な商品である450グラム入りのマヨネーズは税込みで、今の436円から475円に。

また、業務用についてもマヨネーズなどの157商品について、ことし10月1日の出荷分から最大で15%程度値上げします。

○ハウス食品
主力商品のカレーなどをおよそ7年ぶりに、ことし8月から値上げへ。
対象となるのは、カレーのルーやレトルトの商品など家庭用と業務用の合わせておよそ480品目で、ことし8月15日の納品分から値上げします。

値上げ幅(いずれも税別)
・家庭用のカレーのルーや調味料など:およそ10%
・家庭用のレトルトカレー:およそ5%で
・業務用カレーのルーや香辛料など:平均7%

値上げ:外食など

○ケンタッキーフライドチキン
6月から7月にかけて、定番商品のチキンの店頭価格を今の税込み250円から260円に値上げするほか、ハンバーガーとポテトなどのセットメニューの価格も引き上げます。

○モスフードサービス
主力のハンバーガーを含む大半の商品を、7月中旬から値上げ。
値上げの対象となるのは、「モスバーガー」の店舗で販売されているハンバーガーをはじめフライドポテトやコーヒーなど、全商品のおよそ9割にあたるあわせて210品目です。

値上げ幅(いずれも税込み)
・ハンバーガーなどの主力商品:20円~40円
・サイドメニューとドリンク:10円~20円

ファストフードチェーンでは、「日本マクドナルド」がハンバーガーなど一部の商品をことし3月中旬から値上げしています。

○くら寿司
これまで原則税込み1皿110円としていた定番のすしの価格帯を見直し、1皿220円の商品を新たに導入へ。

これまで原則すべて、税込み1皿110円だった定番のすしについて、7月8日からは110円の品目数を、今のおよそ70から60程度に減らし、1皿220円の商品を新たに19品目導入。
・「あぶりチーズサーモン」の場合使うチーズの種類と量を増
・「えびアボカド」は従来2枚使っていたアボカドのスライスを4枚に増、それぞれ1皿220円に 引き上げるなど、一部の定番商品では中身を見直した上で、値上げ。

○スシロー
ことし10月から1皿あたりの税込みの最低価格を今の110円から120円に引き上げます。
円安や水産資源の減少で食材の調達コストや物流費が高騰していることなどが理由で、これにより、創業以来38年にわたって続けてきた、「税抜き1皿100円」の最低価格は終了するとしています。

○CoCo壱番屋
6月からポークカレーやビーフカレーなどの価格を33円、カツなど一部のトッピングの価格を11円~22円、それぞれ引き上げます。

値上げ:ビール・飲料など

○キリンビール
主力ブランドのビールやチューハイ、ウイスキーなどの一部の商品について、ことし10月から値上げすることを決めました。
会社の発表によりますと値上げされるのは、主力ブランドのビールや発泡酒、チューハイ、ウイスキーといったアルコール飲料のほか、ノンアルコールビールなど、家庭用と業務用のあわせて278品目で、ことし10月1日の納品分からが対象となります。

家庭用商品の値上げ幅(店頭価格)
・ビール系飲料、チューハイ、ノンアルコール飲料:6%~13%程度
・ウイスキーやウォッカといった輸入している洋酒:7%~17%程度の見込み

○サントリー
ことし9月から10月にかけて、主力ブランドのビールやチューハイ、輸入ワインなどを値上げすることを決めました。
値上げされるのは、主力ブランドのビールや、チューハイ、輸入ワインといったアルコール飲料のほか、ノンアルコールビールなど、家庭用と業務用のあわせて507品目です。
値上げは輸入ワインがことし9月1日の出荷分から、それ以外の商品は10月1日の出荷分からが対象となります。

家庭用商品の値上げ幅(店頭価格)
・ビール系飲料:6%~10%程度
・チューハイやハイボール:2%~6%程度
・輸入ワイン:平均して8%程度の見込み。

○サッポロビール
主力ブランドのビールを含む大半の商品をことし10月から値上げすることを決めました。
発表によりますとサッポロビールは、主力ブランドのビールや発泡酒といったアルコール飲料のほか、ノンアルコールビールなど、家庭用と業務用の121品目を、ことし10月1日の納品分から値上げします。
値上げの対象品目は、商品全体のおよそ9割にあたり、引き上げ幅は卸売業者などへの販売価格で4%から12%程度となる見込みです。

○アサヒビール
主力ブランドのビールを含むアルコール飲料などをことし10月から値上げすることを決めました。
発表によりますとアサヒビールはビールや発泡酒、チューハイ、ウイスキーといったアルコール飲料のほか、ノンアルコールビールなど、家庭用と業務用のあわせて160あまりの品目をことし10月1日の出荷分から値上げします。
このうち、主力ブランドの缶ビール「スーパードライ」の値上げは14年7か月ぶりです。

値上げの幅(家庭用・見込み)
・主力ブランドを含むビール系飲料:店頭価格で6%~10%程度
・チューハイ:希望小売価格で6%~9%程度
・国産ウイスキー:希望小売価格で7%~17%程度

○コカ・コーラ ボトラーズジャパン
ことし10月からペットボトル入りの飲料などの値上げへ。
対象となるのは、コーラや緑茶といったペットボトル入りの飲料などおよそ120品目で、ことし10月1日の出荷分から希望小売価格で6%から18%値上げするとしています。
500ミリリットルのペットボトル入りの「コカ・コーラ」は、税抜きで140円から160円に。

このほか、一部のアルコール飲料も値上げする予定です。

○アサヒ飲料
ことし10月からペットボトル入りの飲料などの価格を一部を除いて、1本あたり8円から35円値上げすると発表しました。

発表によりますと、主力の乳酸菌飲料や炭酸飲料、ミネラルウォーターなど、全体のおよそ6割にあたるペットボトルや缶入りの商品について、ことし10月1日の出荷分から希望小売価格を税抜きで1本あたり8円から35円引き上げるということです。
500ミリリットルのペットボトル商品は、およそ24年ぶりの値上げです。
・主力商品の「カルピスウォーター」や「三ツ矢サイダー」:140円→160円(20円値上げ)。

一方、自動販売機の商品についてはほとんどで値上げを見送ることにしています。

○サントリー食品インターナショナル
ことし10月からペットボトル入りの飲料などの価格を一部を除き、1本あたり20円値上げすると発表しました。
発表によりますと、ミネラルウォーターや緑茶、ウーロン茶、それにコーヒーなど会社が販売している大半の飲料ブランドの、ペットボトルやボトル缶の商品について、一部を除き、ことし10月1日の出荷分から希望小売価格を税抜きで1本あたり20円引き上げるということです。
500ミリリットル以下のペットボトル商品ではおよそ24年ぶりの値上げで、引き上げ幅は1996年の導入以来、最大となります。

○伊藤園
ことし10月1日の出荷分から主力商品である緑茶や麦茶などのペットボトル入りの飲料や、コーヒーなどのボトル缶入りの飲料のあわせて136品目を希望小売価格で4%から22%値上げすると発表しました。

○キリンビバレッジ
主力の紅茶や炭酸飲料といったペットボトル入りの飲料など、全商品のおよそ4割にあたる127品目について、10月1日の納品分から税抜きで20円値上げすると発表しました。このうち、500ミリリットルのペットボトル入りの飲料の値上げは1998年4月以来、およそ24年ぶりとなります。

○ボージョレ・ヌーボー
ことし秋に販売されるフランス産のワインの新酒、「ボージョレ・ヌーボー」
輸入元のひとつのサントリーは、店頭価格が、去年の1.4倍から2.2倍に上昇する見込みだと明らかにしました。
主力商品の750ミリリットル入りの赤ワインの場合、税抜きで去年の2480円からことしは3500円と、およそ1000円値上げされる見込みです。
また、同じく輸入元のメルシャンは、「正式な発表の前なので価格についてのコメントは控えるが、輸送費高騰の影響を受けているのは事実だ」としています。

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