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節電のコツ エアコンや家電を効率よく 家庭の電力消費量を抑えるには

  • 2022年7月5日

厳しい暑さが今後も予想されるなか、政府は7年ぶりに全国で節電要請を行いました。電気料金も高い水準で、暑さをしのぎながら、少しでも節電に努めたいところですが、そのポイントはどんなことでしょうか。エアコンや家電の効率的な使い方など家庭で電力消費量の抑える工夫のほか、最新の省エネ住宅の技術についてまとめました。

暑さと節電要請 対策商品の需要高まる

政府は7年ぶりに全国で節電要請を行い、9月末までの3か月間、無理のない範囲で節電への協力を呼びかけています。
こうしたなか、暑さをしのぐためのグッズの売り上げが、この時期としては大きく伸ばしているほか、節電につながる商品の需要も高まっています。

このうち、ホームセンターの「DCM」は、暑さで室外機が熱を持ちエアコンの消費電力が必要以上に増えないよう、室外機の上に置く日よけのシートや、部屋に差し込む日光を和らげるため窓に貼るフィルムの売り上げが6月末までの1週間で去年の同じ時期の3倍以上に増えたということです。

家庭でできる節電対策 まずは断熱

節電のためにそれぞれの家庭ではどんな工夫ができるのか、家庭の「エコ診断」を行っている「地球温暖化防止全国ネット」の秋元智子専務理事に話を聞きました。

基本は熱をカット、断熱することです。熱は開口部から入ってくることが多いので光をシャットアウトしてあげることが重要だと思います。 
シェードやブラインド、すだれやよしず、グリーンカーテンを育てることも1つの方法です。ほかにも窓に遮熱シートや断熱シートを貼り付けるという方法もあると思います。 
日中、遮光性のあるカーテンで閉め切ってしまうと、家の中が暗くなり、照明をつけることになるので、まずは外側で光をカットすることが重要ではないかと思います。

効率的なエアコンの使い方

夏場、家庭で最も電力を消費するエアコンについて秋元専務理事は「冷房を使う際、設定温度を1度上げると消費電力が13%程度ほど変わってくる。設定温度を1度上げて、エアコンと一緒にサーキュレーターや扇風機を使い、部屋の中の空気を循環させたほうが、効果が高い」と話しています。

また、エアコンを使う前に、特に夜は、窓を開けて部屋の温まった空気を入れ替えること、窓に断熱シートを貼ったりすだれを用いたりして、外の熱をできるだけ室内に入れないようにすることも節電効果を高められるとしています。

エアコンの電源を入れた時の温度が低ければ、それだけエネルギーを使わずにすみますので、帰宅したら窓を開けて空気の入れ替えをして、温度を下げてから電源を入れるといいと思います。
エアコンも起動したときが一番エネルギーを消費します。例えば1時間ぐらいの外出とか、スイッチを入れたままの方がよいと言われています。家によって随分変わってきますが、断熱性能が高ければ高いほど、エアコンは通電していた方がいいと思います。

家電の電力消費を少なくする

さらに、炊飯器や電気ポットの保温機能は長時間、使わないようにすることや、ヘアドライヤーはあらかじめタオルでよく髪の水分を落としてから使うことなども節電につながるとしています。
パソコンについても起動時やシャットダウンの時に電力を最も消費するため、短時間、作業を中断するときはスリープモードにしたほうが節電につながると指摘しました。

電気を熱に変えると非常にエネルギーを消費します。 よく水分をふきとってからヘアドライヤーを使う。ごはんが炊けたら電源を切って 小分けにして冷えたら冷凍する。お湯が沸いたら保温できる容器に移して電源を切るとかするといいと思います。 

電力消費の見える化で対策を

スマホやパソコンを通じて家庭の光熱費などをどの程度減らすことができるか調べる「うちエコ診断」というサイトを秋元専務理事に教えてもらいました。月々の光熱費などを入力すると、具体的な省エネ方法や光熱費の削減についてアドバイスされるということです。

家庭の状況に応じて診断ができるような仕組みになっています。対策がいろいろ出てきますので各自でやっていただけると“見える化”になるかと思います。まずは日頃、どれだけの電力を使っているか、月ごとの使用量を見直すなどして確かめてほしいです。

省エネ住宅の技術は エネルギー消費量 “実質ゼロ”

少ないエネルギーで快適に暮らすことができる最新の住宅技術どんなものなのでしょうか。
「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」を略した「ZEH」と呼ばれる省エネ住宅が注目されています。消費電力を減らしつつ、太陽光などで発電し、エネルギー消費量が差し引きで「実質ゼロ」になることを目指しているということです。

このうち、大手住宅メーカーが販売している住宅では、壁や天井などの断熱材に加え、大きな窓は断熱性能が高いものにしています。さらにベランダの軒を長くして直射日光が入ることを抑えながら外の光を取り込み、昼間は照明がいらないよう工夫されています。
専用のモニターで電気の使用量と発電量が一目で分かるようにしています。

大手住宅メーカー「積水ハウス」杉山優さん
「ZEH住宅の購入者からは、電力を「見える化」することで節電意識も高まるし、子どもが環境問題を意識するきっかけになったという声も聞かれる。建築費用は一般的な住宅に比べ少し高いが、電気代を抑えられ、余った電気を売れることなどを考えれば、10年ほどで初期費用は回収できる」

経済産業省によると、令和2年度に建てられた新築の注文戸建て住宅のうち24パーセントが「ZEH」と呼ばれる住宅で、徐々に普及が進んでいるということです。

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