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エアコン “無謀なDIY”で重大事故のおそれ 発火・破裂の危険

  • 2022年7月1日

エアコンの需要が高まる中、思わぬ危険についてです。
NITE=製品評価技術基盤機構は、専門知識を持たない人がエアコンの設置や手入れを行った場合に、機器の破裂や発火といった重大事故につながるおそれがあるとして、注意を呼びかけています。どんな危険があるのか、画像でわかりやすくお伝えします。

東京都心 7日連続の猛暑日

1日、東京の都心は7日連続の猛暑日となりました。ことしは熱中症で搬送される人が急増しているほか、高齢者などが熱中症の疑いで死亡するケースが相次いでいます。
屋内では冷房を適切に使用するよう、離れて住む家族や周囲の人が声をかけるようにしてください。

熱中症に厳重警戒
外出はなるべく避ける
こまめに水分を補給する
我慢せず冷房を適切に使用する
屋外で会話が少ない場面などではマスクを外して休憩する

エアコン 設置や内部洗浄 専門知識や資格持つ業者に

猛暑でエアコンの需要が高まる中、思わぬ危険もあります。
NITE=製品評価技術基盤機構は、専門知識を持たない人がエアコンの設置や手入れを行った場合に、機器の破裂や発火といった重大事故につながるおそれがあるとして、注意を呼びかけています。

この製品は、実際の事故とは関係ありません

NITEによりますと、コロナ禍で在宅時間が増える中、エアコンの設置や手入れなどを、専門知識や資格を持つ専門業者に依頼せずにみずから行うケースがあり、これに伴って機器の破裂や接続不良による発火などの重大事故も発生しています。

エアコンに関連した事故は、2021年度までの5年間にあわせて263件起きていますが、このうちみずから手入れなどを行ったことによる事故は6件確認されているということです。

 

〇内部洗浄を行った際の薬剤の付着などによる配線の発火(3件)

〇室内機と室外機をつなぐ接続部の発火(1件)
〇配線を器具などを使わずにねじり合わせてつないだことなどによる発火(1件)

さらに何らかの原因で室外機の空気圧縮機の中に空気が混入した結果、高温高圧の状態となって破裂し、70代の男性が指の骨を折るなどしたケースが1件報告されています。

NITEは、エアコンの設置や内部洗浄を行う際には、販売店やメーカーの窓口、または専門業者などに相談して、専門の知識や資格を持った業者に依頼するよう、注意を呼びかけています。

“エアコンを適切に” 工夫は?

猛暑が続いていますが、エアコンを適切に使う工夫はどうすればいいのか?
節約アドバイザー、丸山晴美さんによると、冷房を使う際、設定温度を1度上げると、消費電力を10%ほど減らすことができるそうです。
エアコンをより効率的に使えば、大きな節電効果が得られます。

丸山さんがまず挙げたのは、次のような対策です。

☑こまめに(できれば2週間に1回程度)フィルターを掃除
☑室外機を日陰に置いたり、シートをかぶせたりして直射日光を当てないようにする
☑エアコンと一緒に扇風機を使う

ここまでは、基本的な対策として、すでに取り組んでいるという人も多いかもしれません。さらに、丸山さんは、こんな工夫も考えられると教えてくれました。

☑外出先から戻ってエアコンをつける前に、10分から15分ほど窓を開け、部屋にこもった熱を逃がす
☑家の中でも、保冷剤や水にぬらすと冷たくなるタオルを脇や首に当てておく

節約アドバイザー 丸山晴美さん
「部屋の熱を逃がす時には、窓を開けるだけでなく、換気扇を回したり、サーキュレーターを使ったりするのも効果的で、温度を下げておけば、エアコンをつけたときの急激な電力消費を抑えられます。また、保冷剤や市販の“冷感タオル”のようなものだけでなく、濡れたタオルを保存袋に入れ、冷蔵庫で冷やしておけば、同じように使えます」

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