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新型コロナ “都内 感染再拡大”の要因は? 「BA.5」置き換わりも

  • 2022年7月1日

新型コロナウイルスの新規感染者数が減少か横ばいの傾向から増加に転じています。このうち東京都内の状況について都の専門家は「感染が再拡大している」と指摘しました。第7波につながるのか。感染者数が増加している要因や、今後の見通しなどについて専門家の分析をまとめました。

新規感染者の前週比 関東地方では

厚生労働省の専門家会合で示された資料によりますと、29日までの1週間の新規感染者数は、全国では前の週と比べて1.17倍と、減少か横ばいの傾向から増加に転じています。
関東地方では、東京都が1.37倍、千葉県が1.27倍、神奈川県が1.25倍、埼玉県が1.13倍、茨城県が1.01倍で、栃木県と群馬県を除き増加しました。

 “都内 感染再拡大” 「BA.5」疑い増加

東京都内の状況について30日に開かれたモニタリング会議で専門家は、都内の感染状況の警戒レベルを1段引き上げ、4段階のうち上から2番目の「感染が拡大している」としました。

新規陽性者の7日間平均は、29日時点で2337人となり、2週連続で前の週を上回っていることなどから、専門家は「感染が再拡大している」と指摘しました。

オミクロン株のうち感染力がより高いとされる「BA.5」の疑いがあるウイルスの割合が増えているほか、都の発熱相談センターに寄せられる相談件数も増加傾向だということです。

再拡大4つの要因 “急拡大の可能性も”

東京都内の新型コロナウイルスの感染状況を分析した、国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は、再拡大の要因を4つ、指摘しました。

1つ目は「暑さ」です。
部屋を閉めきって冷房をかけることで、換気が悪いところにいる機会が増えている点です。

2つ目は人出の増加です。
人の移動が活発になっていることから、接触機会が大幅に増えているのではないかとしています。

3つ目は、感染やワクチン接種から時間がたち、免疫の効果が下がっている人が増えていると見られる点です。

4つ目は変異ウイルスです。
オミクロン株のうち、感染力がより高いとされる「BA.5」のウイルスに置き換わりが進んでいると見られる点です。

大曲センター長は、前の週と比較した新規陽性者の7日間平均が2週連続で増加し、増加比も高くなっているとして、「今後、急速なスピードで拡大する可能性は十分ある」と指摘し、警戒を呼びかけました。

短期的予測 大都市部では感染者増の見込み

新型コロナウイルス対策について助言する厚生労働省の専門家会合は、現在の感染状況について全国では増加に転じていて、大都市部ではおおむね増加し、大都市部についての短期的な予測では今後、感染者数の増加が見込まれるとしています。

〇感染者増加の懸念材料
・免疫効果が徐々に低下
・人との接触機会の増加
・「BA.5」が国内主流になる可能性

さらに、3回のワクチン接種やこれまでの感染によって得られた免疫の効果が徐々に下がっていくことや、7月以降、夏休みの影響もあって人と人との接触機会が増えること、それに、より感染が広がりやすいと指摘される、オミクロン株の「BA.5」に置き換わり、国内でも主流になる可能性があることなどから、今後、感染者数の増加も懸念されるとして医療体制への影響も含め、注視する必要があると指摘しました。

専門家会合 脇田隆字座長
「疫学の専門家が分析したところ、特に首都圏や東京都は増加傾向が加速しながら、今後もしばらく続く可能性があるということだった。今は下げ止まりから増加に入ってきているという認識だ。
要因として、ワクチンなどによる免疫が徐々に低下してきていることや、今後、夏休みに入り接触が増えてくることがある。また、大きな要因として新たな変異ウイルスへの置き換わりの影響が出始めているのではないかという議論があった。オミクロン株の『BA.5』への置き換わりで今後、感染者数の増加が加速していく可能性がある」

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