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東京 足立区生物園で人気 オオカンガルーの赤ちゃん「ワンタン」

  • 2022年6月10日

東京・足立区で地元の人に親しまれている「足立区生物園」。新型コロナの影響で休園していましたが、ことし3月に再開しました。この園で去年1月に生まれたオオカンガルーの赤ちゃんが人気を集めています。

園で大人気のオオカンガルー

オオカンガルーの赤ちゃん「ワンタン」はいま、1歳5か月。大きさは母親のカンガルー「ワッカ」とほとんど同じ。父親の「カンタ」と3頭で暮らしています。地元の人が散歩にも使うこの園で、3頭は大人気です。

ことし4月には、子どもたちが大好きな“あのお菓子”のモデルにも選ばれ、全国に知られるようになりました。

待望の赤ちゃん「ワンタン」

「カンタ」と吉田さん

「カンガルーの育ての親」、吉田修さん(60)です。動物に携わり40年以上。カンガルーの飼育には、なみなみならぬ情熱を燃やしています。実は、ワッカとカンタの間には、なかなか赤ちゃんができませんでした。
そこで吉田さんは、カンガルーの習性に目をつけました。繁殖期を迎えたオスは、激しく戦い、勝った方がメスにアプローチするという習性があります。吉田さんはこの習性を利用して、カンタの相手役になり、繁殖へのモチベーションを高めることにしたのです。

「カンタ」の相手役になる吉田さん

吉田さんがわざと負けると、カンタはワッカに積極的にアプローチするようなったといいます。ほかにも栄養面を見直すなどさまざまな工夫をして、ワンタンが生まれたのです。

足立区生物園 哺乳鳥類班 班長 吉田修さん
「元気で健康で育ったなって感じですね。孫みたいな、家族みたいな感じです」

園に寄せられた子どもたちの手紙に励まされ…

新型コロナの影響で、3頭をお披露目できない日々が続きましたが、園に通っていた子どもたちの“声“に吉田さんは励まされたといいます。

園には「コロナに負けないで頑張ってください」などと書かれた手紙がたくさん寄せられました。

足立区生物園 哺乳鳥類班 班長 吉田修さん
「楽しみにしてもらえると、やっていてよかったなと思いますね。親子で楽しく動物を見ながら会話している姿を思い浮かべながら頑張りました」

“毎年 繁殖できるように”

ことし3月に再開した園。コロナ前と同じにぎわいが戻ってきました。吉田さんの次の目標は「カンガルーが毎年、繁殖できるように準備すること」です。

この日、父親のカンタの気持ちを高めるために吉田さんが用意したのは「サンドバッグ」です。この方法なら吉田さん以外の飼育員でも体をはらずにカンタの相手ができると考えましたが…。

敵が大きすぎたのか、カンタはなかなか興味を示しません。

そして2日後。今度は、サンドバッグを小さくして、たくさんのエサをつけてみる事にしました。
すると…。

サンドバッグに飛びつくカンタの姿が…。

足立区生物園 哺乳鳥類班 班長 吉田修さん
「うれしそうな顔していました。一生飼育係でいたいなと。動物のことを純粋に考えて、お客さんがどうしたら喜んで動物が好きになってくれるかなということを工夫して見せていきたいです」

吉田さんはいま60歳で、6月いっぱいで定年退職をする予定でした。しかし、飼育の楽しさや後輩からの要望もあり、あと5年、仕事を続ける決心したそうです。カンガルーの繁殖をほかの飼育員も担えるよう体制を整えて、カンガルーの頭数が増えたら、ほかの園にも引き渡していきたいと話しています。

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