東京都内の新規感染者数が減少傾向にあるなか、都は、ワクチンの3回接種などを条件に都内で1泊あたり5000円を助成する事業を6月10日から試験的に再開します。どのような内容か、現在の感染状況とともにまとめました。
新型コロナウイルスの新規感染者数を1週間平均で比較すると、全国で減少傾向となっていて、すべての都道府県で前の週より少なくなっています。
東京都内の感染状況は次の通りです。
~5月19日の1週間 前週の0.93倍
~5月26日は0.89倍
~6月2日は0.69倍と3週連続で減少。
1日当たりの新規感染者数はおよそ2261人となっています。
東京都内の新規感染者数が減少傾向にあるなか、都は、ワクチンの3回接種などを条件に都内で1泊あたり5000円を助成する事業を6月10日から試験的に再開します。
再開するのは、都民の都内での旅行費用を助成する事業、「もっとTokyo」で、小池知事が3日の記者会見で明らかにしました。
対象となるのは、ワクチンの3回接種が済んでいるか、検査で陰性が確認された都民で、1週間後の6月10日から試験的に再開し、7月末まで助成を行います。
宿泊がともない6000円以上の場合1泊あたり5000円を、3000円以上の日帰り旅行は1回あたり2500円を助成します。
また、平成16年4月2日以降に生まれた人に対して、都は「子どもへの助成を増やす」として、さらに1000円上乗せするということです。
対象となる旅行商品を扱う旅行業者や宿泊施設などで予約すると、助成を受けることができます。
「もっとTokyo」は新型コロナウイルスの影響で厳しい経営状況にある観光業を支援しようと、おととし10月に始まりましたが、感染が拡大したため、およそ1か月で停止していました。
都は、このほか島しょ部の観光振興に向けて、6月10日から、3000円分のプレミアムが付いた商品券を7000円で販売します。伊豆諸島と小笠原諸島の11島の店や宿泊施設などで使えるということです。