1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. “日本一に輝いた納豆”さいたまで長年愛された「あの味をもう一度」

“日本一に輝いた納豆”さいたまで長年愛された「あの味をもう一度」

  • 2022年6月3日

さいたま市で長年愛され、3年前、店主が高齢のために引退し一度は生産を終了した納豆が、4月、復活しました。コンテストで日本一に輝いたという納豆を再び世に送り出したのは、長年、この納豆を味わってきた人たちでした。

“日本一に輝いた”納豆

復活したのは、さいたま市で長年愛されてきた「松葉納豆」です。豆は大粒でふっくらと柔らかく、しっかりとした大豆の味わいが特徴です。25年前に納豆のコンテストで日本一に輝いたこともあり、地元さいたまだけでなく全国から注文があったといいます。

 

豆の味がしっかりして食べ応えのある納豆。

 

スーパーが売っているのとはちょっと違う。

 

10個買いました。友だちにもあげようと思います。

“受け継がせてほしい”と地元からの依頼

松葉納豆の創業者、松嶋俊雄さん(91)と妻の澄子さん(84)は3年前、体力の限界を感じて引退しました。子どもは一般企業に就職したため納豆の製造をやめていました。
松嶋さんが納豆作りに再び取り組むことになったのは「松葉納豆を受け継がせてほしい」という地元の福祉事業所からの依頼があったためです。

埼玉福祉事業協会 理事長 高橋清子さん
「もともと松葉納豆のファンがたくさんいるので、その味を再現することでたくさんのお客さんに利用してもらって障害のある人の自立に向けた工賃確保がかないやすいという願いもあってお願いした」

装い新たな工場で納豆を作っているのは、知的障害や精神障害のある人たちです。彼らに松嶋さんが培ってきた人の肌感覚を大切にした納豆づくりを伝授しています。自分の代でのれんをたたんだ松嶋さんが「松葉納豆」の復活を認めたのには理由があります。

実はこの福祉事業所ではおよそ20年前から松嶋さんの納豆を給食に出していました。おいしくて大好きだった「松嶋さんの納豆」をなんとか残せないか、事業所のメンバーから声が上がったのです。愛着のある人に「自分の納豆」を受け継いでもらえるならと、松嶋さんは、自ら現場での指導を、かって出ることにしました。

「納豆は冷ますのがいちばんの大敵。換気扇で人間の居場所がいいようにすると納豆がかぜをひく」とアドバイスをする松嶋さん。
指導に訪れた日には、自分が作り上げた味が再現できているか、試食しました。
この日の松嶋さんの評価は…。

松嶋さん

最高の味だ。鑑評会で日本一とったときの味と同じだな。

鈴木昇さん

自分たちでつくったのでおいしいと言われてうれしいです。これからも松嶋さんの力を借りておいしい納豆をつくっていきたいと思います。

 

これで松葉納豆、私のあとを継いでくれると思うと本当にうれしく思います。今後も体の許すかぎり力を差し上げたい。

この納豆は、さいたま市などにある障害のある人たちが働く、9つの店舗で販売されています。

ページトップに戻る