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「BA.2」“症状を引き起こす力は「BA.1」と同じ程度” 動物実験結果

  • 2022年5月18日

国内では、新型コロナウイルスの感染の主流は、現在、オミクロン株の「BA.2」となっています。この「BA.2」について東京大学などのグループは、症状を引き起こす力が「BA.1」と同じ程度だとする動物実験の結果を発表しました。
「BA.2」についての研究結果や、ほかの変異ウイルスの情報をまとめました。

感染の主流「BA.2」 症状を引き起こす力は

新型コロナウイルスは、全国でオミクロン株の「BA.2」におおむね置き換わり、現在、感染の主流となっています。「BA.2」の症状を引き起こす力について、東京大学医科学研究所の河岡義裕特任教授らのグループが動物実験の結果を科学雑誌の「ネイチャー」で発表しました。

グループは、「BA.2」とその前に流行した「BA.1」の実際のウイルスをそれぞれハムスターに感染させ、症状などを詳しく調べました。
その結果、どちらの場合も体重の変化に異常はみられず、肺の炎症もいずれも軽かったということです。
症状を引き起こす力は「BA.2」と「BA.1」で同じ程度だったということです。

「BA.2」への治療薬の効果は

また、「BA.2」に感染したハムスターにさまざまな治療薬を投与して効果を調べたところ、メルクやファイザーがそれぞれ開発した抗ウイルス薬や、塩野義製薬が開発し国内で承認を申請中の抗ウイルス薬は、肺でウイルスが増えるのを1万分の1に抑える効果がみられたということです。

東京大学医科学研究所 河岡義裕特任教授
「『BA.2』は症状が特に強くなって困るという状況ではない。治療薬は高い効果があるとみられるので発症してすぐ治療を受けられるようになると、普通の生活に戻っていけるのではないか」

「BA.2」以外の変異ウイルスの状況は

国内で多くを占めている変異ウイルスはオミクロン株の「BA.2」ですが、海外では新たな変異ウイルスが増えつつあります。

〇BA.2.12.1
アメリカでは、「BA.2」の中でも「BA.2.12.1」というウイルスが増えています。
アメリカのCDC=疾病対策センターによりますと、「BA.2.12.1」は、4月30日までの1週間で36.5%を占めたということです。

〇BA.4・BA.5
また、南アフリカではオミクロン株のうち、「BA.4」と「BA.5」と呼ばれるウイルスが増加し、「BA.2」からの置き換わりが進んでいます。
これらのウイルスの性質はまだよく分かっていませんが、「BA.2」よりも感染拡大のスピードがやや速い可能性が指摘されています。

「BA.4」と「BA.5」は、国内の検疫でも感染が確認されています。厚生労働省は「今後の感染状況は注視していくが現時点で対策を変えることは考えていない。従来の対策を続けてほしい」としています。

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