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オミクロン株「BA.4」「BA.5」「BA.2.12.1」「組み換え体」感染力は

  • 2022年5月25日

新型コロナウイルスのオミクロン株のうち南アフリカで置き換わりが進んでいる「BA.4」「BA.5」と呼ばれる2種類の変異ウイルスの感染が、国内の検疫で初めて確認されました。
また都の研究機関の分析では「BA.1」と「BA.2」が組み合わさった「組み換え体」のウイルスのほか、さらに「BA.5」「BA.2.12.1」も確認されました。わかっていることをまとめました。
(5月25日記事内容更新)

新たな変異ウイルス アメリカや南アフリカでは

日本国内で多くを占めている変異ウイルスはオミクロン株の「BA.2」ですが、海外では新たな変異ウイルスが増えつつあります。

〇BA.2.12.1
アメリカでは、「BA.2」の中でも「BA.2.12.1」(ビーエー・ツー・ワンツー・ワン)というウイルスが増えています。
アメリカのCDC=疾病対策センターによりますと、「BA.2.12.1」は、4月30日までの1週間で36.5%を占めていて、アメリカでこの数週間、感染者数が増加傾向にあることに影響しているという見方もあります。

〇BA.4・BA.5
また、南アフリカではオミクロン株のうち、「BA.4」と「BA.5」と呼ばれるウイルスが増加し、「BA.2」からの置き換わりが進んでいます。

これらのウイルスの性質はまだよく分かっていませんが、「BA.2」よりも感染拡大のスピードがやや速い可能性が指摘されています。

イギリスの保健当局は、「BA.4」と「BA.5」にはデルタ株に見られた「L452R」の変異があり、中和抗体の働きに影響が出る可能性があるほか、「BA.4」では抗体の働きが落ちるという実験結果の報告があるとしています。

東京医科大学 濱田篤郎特任教授
「新たな変異ウイルスについてはどの程度、重大なものかまだよく分かっていないが、今後、日本にも『BA.4』や『BA.5』が入ってくる可能性があると想定する必要がある。新たな変異ウイルスの監視をしっかり行い、感染予防の対策を続けながら、どのように緩和できるのか考える必要がある」

BA.4・BA.5 国内検疫で感染を確認

「BA.4」と「BA.5」について国内の状況です。厚生労働省によりますと、4月22日に南アフリカから成田空港に到着した50代の男性が「BA.4」に、4月29日にスペインとザンビアから成田空港に到着したいずれも60代の男性2人が「BA.5」に感染していたことが確認されました。

3人は空港の検疫所で受けた新型コロナウイルスの検査で陽性となり、厚生労働省の求めに応じて宿泊施設で待機したあと施設を出たということです。いずれも症状はなかったとしています。
国内の検疫で「BA.4」と「BA.5」の感染が確認されたのは初めてです。

WHOは、これまでのところ入院に至るリスクに差はないとしていて、厚生労働省は「今後の感染状況は注視していくが現時点で対策を変えることは考えていない。従来の対策を続けてほしい」としています。

BA.1・BA.2「組み換え体」確認 都の研究機関

12日に開かれた東京都のモニタリング会議で報告された内容によりますと、都の「健康安全研究センター」が行った遺伝子解析で、ミクロン株の「BA.1」と、「BA.2」が組み合わさった「組み換え体」のウイルスが6件、確認されました。
確認されたのは、ことし3月中旬に採取された2件の検体と、4月上旬の4件の検体で、都内で「組み換え体」が見つかるのは今回が初めてです。いずれも、海外渡航歴などいわゆる海外リンクはなく、全員が軽症だったということです。

〇BA.1・BA.2「組み換え体」
6件の検体から確認
海外渡航歴なく軽症
XEと呼ばれるウイルスとは別

報告した、都の「専門家ボード」の座長で東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は、この6件について、「XE」と呼ばれるウイルスとは別の、系統の分類が決定していないタイプだと説明しました。

賀来特任教授
「世界各地からオミクロン株の『BA.1』と『BA.2』の組み換え体が報告されているが、その多くは感染性や重症度などの変化は明らかになっていない。今後も引き続き、新たな変異株の発生動向を監視していく」

BA.5とBA.2.12.1を確認 市中感染か

〇BA.5を国内初確認
さらに都は、都の「健康安全研究センター」が行った解析で、オミクロン株の系統のひとつで、「BA.5」と呼ばれる新たな変異ウイルス1件を確認したことを明らかにしました。
厚生労働省によりますと、検疫を除いて国内で確認されるのは、今回が初めてだということです。
感染した70代の男性は、海外への渡航歴や、渡航歴のある人との接触はなく、市中で感染したと見られるとしています。
また、症状は軽かったということです。

〇BA.2.12.1も初確認
一方、アメリカで感染が増えている、オミクロン株の「BA.2.12.1」という系統のウイルスも、1件、都内では初めて確認されました。
このウイルスに感染した50代の男性も、海外への渡航歴などはなく、市中感染と見られていて、症状は軽かったということです。

都によりますと、いずれの変異ウイルスも、感染した場合の重症度は明らかになっていない一方、これまでのオミクロン株に比べて感染力が高い可能性があるということで、発生の動向を注視していくとしています。

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