大型連休に合わせて東京駅や上野駅など都内の主要な駅に新型コロナウイルスの検査が無料で受けられる臨時の検査会場が設置されました。
検査は、午前8時から午後8時まで対応していて、東京都福祉保健局のホームページから事前の予約が必要です。
臨時の検査会場は大型連休に帰省や旅行などで人の移動が増えることから28日から5月8日まで、東京駅、品川駅、上野駅、新宿駅、池袋駅の5つの駅に東京都が設けたものです。
このうち上野駅では広小路口付近に臨時のテントが設置され、都の職員などがのぼりを立てるなどして準備を進めていました。
会場では無料で抗原検査が受けられ、15分から30分程度で結果が確認できます。
旅行に出かけるという50代の男性が検査を受けに訪れ、結果を確認していました。
検査は、いずれの駅でも午前8時から午後8時まで対応していて、東京都福祉保健局のホームページから事前の予約が必要です。
また、このほかにも都内ではおよそ870か所の検査会場や薬局などで無料の検査が受けられます。
検査を受けた男性
「高齢者と一緒に京都に旅行に行くのでその前に受けに来ました。いつも通る場所で検査ができるのは便利で助かります」
都福祉保健局 伊熊香里担当課長
「連休中の帰省などで特に重症化しやすい高齢者に感染を広げないよう多くの人に利用してほしい」
ネット上でも、検査を受けたり、考えたりしている人の声が見られます。
27日開かれた新型コロナ対策分科会では、政府がまとめた大型連休の感染対策を呼びかける文書が示されました。
この中では大型連休で多くの人の行動が活発になり接触機会が増えることが予想されるとした上で、感染拡大を防ぎながら社会経済活動を維持・回復するために基本的な感染対策の徹底、日常生活の中でも積極的に検査を受けること、若い世代を含めてワクチンの3回目の接種を早めに受けることが必要だとしています。
旅行や帰省などで移動する際の注意点
・かぜの症状があるなど体調不良の場合は外出や移動を控える
・移動先では感染リスクの高い行動を控える
・帰省する場合には、高齢の親族など多くの人との接触があるためワクチンの3回目接種をしていない人は、出発前に抗原検査キットなどで検査を受ける など
このほか、飲食店では大人数や大声、長時間の利用や密集・密閉・密接の「3密」を避けて換気を徹底すること、家庭でも移動先から戻ったあとなどで体調不良の人がいる場合は速やかに医療機関を受診するか、検査することなどを呼びかけています。