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「県民割」大型連休は対象外 「Go Toトラベル」再開は慎重判断

  • 2022年4月21日

新型コロナウイルスの19日までの1週間の新規感染者数は1か月ぶりに減少しましたが、観光需要の喚起策、「県民割」について観光庁は、実施期間を延長する一方で、大型連休は対象外にすると発表しました。混雑が激しくなることで感染を拡大させるおそれがあるためとしています。「県民割」や「Go Toトラベル」への対応、大型連休の混雑予測などについてまとめました。

新規感染者数 全国で1か月ぶりに減少

新型コロナウイルス対策について助言する厚生労働省の専門家会合で示された資料によりますと、19日までの1週間の新規感染者数は全国では前の週と比べて0.91倍とおよそ1か月ぶりに減少に転じました。関東地方でも1都6県すべて1倍を下回りました。

“大型連休はリスク高い行動を避けて”

厚生労働省の専門家会合は現在の感染者数の減少の要因として、追加のワクチン接種による免疫の獲得や、感染リスクの高い場所や場面を多くの人が避けようとしていることなどが考えられるとした一方、オミクロン株のうち、より感染力が高いとされる「BA.2」への置き換わりが全国で8割程度まで進んでいると推定され、増加の要因になりえるため注意が必要だとしています。

〇減少要因
・ワクチン追加接種で免疫獲得
・多くの人のリスク避ける行動

〇増加要因
・「BA.2」置き換わり推定8割
・大型連休で移動や外出機会増

新規感染者数が去年夏のピークより高い状況が続く中で、今後、大型連休で移動や外出の機会が増え、感染拡大につながりかねないとして基本的な対策の徹底などを呼びかけました。

専門家会合 脇田隆字座長
「沖縄県では、去年、大型連休明けに感染者数が増えていて、ことしもこれからの大型連休で大勢の観光客が訪れ、リスクの高い接触が増えると感染状況にかなり影響するとみられる。20日の議論では、日本全体でも接触がどんどん増えれば必ず感染は拡大に向かうだろうということだった。大型連休に外出したり旅行したりすることはあると思うが、この2年間の経験からリスクの高い行動を避けて感染拡大を抑えることが今、求められる状況だ」

「県民割」5月末まで延長も大型連休は対象外

旅行代金の割り引きなどを受けられる観光需要の喚起策、「県民割」について観光庁は、大型連休は支援の対象外にすると発表しました。

〇「県民割」
・旅行代金の割り引き
・土産物購入などに使えるクーポン券
・4月1日以降 対象地域を拡大
・東京 大阪 愛知を除く44道府県が導入

それによりますと、この県民割について観光庁は20日、4月28日の宿泊分までとしていた実施期間を、5月末までに延長する一方で、大型連休にあたる4月29日から5月8日までは支援の対象外にするということです。

大型連休を対象外とした理由について、観光庁はこの期間に割り引きを適用すると激しい混雑を招き新型コロナの感染を拡大させるおそれがあるためだとしています。

一方、現在、停止されている「Go Toトラベル」について、観光庁は、感染状況を見極めたうえで再開の時期を慎重に判断するとしています。

観光庁 和田浩一長官
「厚生労働省の専門家会合は、一部の地方都市では感染が急速に拡大していると分析している。政府としても、最大限の警戒感をもって、感染状況を注視しているので、こうしたことを踏まえて判断した」

「県民割」期間延長分の財源 群馬県など要望

一方、「県民割」の期間延長をめぐり、群馬県の山本知事は斉藤国土交通大臣と会談し、群馬県や岩手県など5つの県の知事の連名による要望書を渡しました。

それによりますと、今回の県民割の期間の延長により県の財源が不足するおそれがあるとして、国の補助金の追加配分を求めています。
また、追加の配分が困難な場合は、現在、停止されている「Go Toトラベル」事業で配分された予算の活用を認めることや、「Go Toトラベル」の事業そのものの早期再開を求めるとしています。

群馬県 山本知事
「県民割の延長は大変ありがたいと思っている。地域経済は極めて厳しい状況なので、Go Toトラベル事業も一刻も早く再開していただきたい」

高速道路・新幹線 連休中の混雑は

高速道路各社によりますと大型連休の期間中、高速道路の混雑のピークは、下りが5月3日、上りが5月4日と5日と見込まれ、場所によっては40キロを超える激しい渋滞も予想されています。ことしは新型コロナウイルスの感染拡大前と同じ程度の渋滞が見込まれるところもあるということです。

また、13日時点でJR各社がまとめた4月28日から5月8日までの大型連休を含む期間の新幹線の指定席の予約状況によりますと、東北・秋田・山形新幹線を除く各新幹線の予約席数は去年の1.62倍となりました。ただ、新型コロナ感染拡大前の4年前の同じ時期と比べるとおよそ5割の水準で、予約のピークは、下りが4月29日、上りは5月5日となっているということです。

大手旅行会社のJTBは宿泊施設の予約状況や経済指標などをもとに大型連休の期間中に国内旅行に出かける人は、1600万人と見込んでいます。去年の大型連休よりも68.4%増える一方、コロナ前の2019年と比べると33.4%少ない水準だということです。

“基本的な対策徹底 連休前に3回目接種を”

新型コロナ対策をめぐり日本医師会は20日、記者会見で、大型連休の行動が今後の感染状況に与える影響は非常に大きいとして基本的な感染対策を徹底するとともに、特に若い世代に対しては新型コロナワクチンの3回目接種を連休前に受けるよう呼びかけました。

〇大型連休中の注意点
大型連休の行動が今後の感染状況に与える影響は非常に大きい。マスクの着用、手洗いや手指の消毒、密になる場面を避け、換気をしっかり行うなどの感染対策の徹底と、旅行先や飲食の場面などでは、できる限り少人数で大騒ぎしないなどの行動をお願いしたい。

〇ワクチン3回目接種
接種してから効果が現れるまで1、2週間程度かかる。接種を済ませていない人、特に若年層には、大型連休が始まる前のいま、積極的に接種することを考え、早めに接種を受けてほしい。

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