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広がらない職域接種 3回目ワクチン未接種で症状悪化の若者も

  • 2022年4月20日

若い世代に対する新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を促そうと厚生労働省は職域接種の活用を進めていますが、現在予定されている職域での接種数は確保したワクチンの半分程度にとどまっていることがわかりました。
若い世代の3回目の接種率や感染の状況、職域接種の課題などについてまとめました。

3回目接種 20代と30代は3割下回る

政府が4月18日に公表した最新の状況によりますと、国内で新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を受けた人は6106万1041人で全人口の48.2%となりました。

年代別でみると70代以上では80%を超え、60代では70%を超えました。その一方で、20代は26.9%、30代では29.5%と3割を下回りました。

実際はこれ以上に接種が進んでいる可能性があり、今後、増加することがあります。全人口にはワクチン接種の対象年齢に満たない子どもも含みます。

3回目ワクチン未接種の若い世代 症状悪化も

若い世代の3回目接種が進まない一方で、新型コロナの自宅療養者の往診を行う医療機関では、3回目のワクチンを接種していない若い世代が症状を悪化させるケースが相次いでいます。

東京・渋谷区で自宅療養者の往診を行うクリニックでは4月に入って保健所からの往診の依頼が一時、途絶えていましたが、先週後半から再び相次いでいるということです。
クリニックの医師によりますと患者の多くは10代から30代の若い世代で、いずれも3回目のワクチンを接種していなかったということです。患者は声をそろえて、「のどが焼けるようにいたい」「つばが飲み込めない」など、のどの症状を訴えているといいます。

「GreenForest代官山クリニック」関谷幸世医師
「再び往診の件数が少しずつ増えていて、のどに激烈な症状を訴えて生活に支障が出ているケースが多い。人の動きが増える大型連休の前に早めにワクチン接種を検討してほしい」

3回目の職域接種 申請は確保量の半分程度

若い世代に対する新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を促そうと、厚生労働省は企業や大学などが行う職域接種で2回目までより多い1200万回分のワクチンを確保して、いわゆる現役世代への接種を促しています。
しかし、開始からおよそ2か月が経過した4月18日時点で、厚生労働省に申請された職域接種の計画は全国でおよそ585万回と確保量の半分程度にとどまっていることがわかりました。

また、会場の数も2976か所と2回目までの74%で、4月10日までに実際に接種した人の数はおよそ262万回と2回目までの27%となっています。

企業などの中には接種の対象を職員の家族や取引先、地域住民などにまで広げて接種を進めているところもありますが、希望者が想定より少なく、計画の縮小を余儀なくされるケースが相次いでいます。

職域接種はことし9月まで予定されていて、厚生労働省は、会場の接種人数の要件をこれまでの半分の500人にまで引き下げ、外部機関に接種を委託する場合の補助額を引き上げるなどしています。

“若者のニーズにあわせて接種計画を”

職域接種について国際医療福祉大学の松本哲哉教授は、若い世代にとって身近な場所で行われる非常に良い接種機会だとしたうえで、現状や課題について次のように述べています。

〇職域接種の状況
3回目の職域接種は会場数が少なく、準備なども遅れがちになったことから、打ちたい人は自治体の集団接種に流れてしまい希望者が少なくなっている。第6波はピークを越え、若い人は重症化しないのではないかという認識が広がってしまい、消極的になっている。去年と比べると職域接種が全体の接種率を高める勢いはみられない。

〇若い世代が接種するために
若い世代でも確認されている重症化や後遺症の影響を減らすためにも、接種できる機会を多く設けることが大切だ。自治体と企業、大学が連携して、若い人がなぜ打たないのか、どういう啓発が必要なのか考え希望者のニーズにあわせて効率的に接種できるように今後のスケジュールを計画してほしい。

関東地方の3回目接種状況

政府が11日公表した3回目のワクチン接種を受けた1都6県の人数と割合です。群馬県に加えて茨城県も50%を超えました。

〇3回目接種済の人数と割合
茨城県 148万8269人 (51.18%)
栃木県 91万7288人 (46.91%)
群馬県 104万4229人 (53.33%)
埼玉県 341万7430人 (46.22%)
千葉県 302万5050人 (47.84%)
東京都 674万5008人 (48.72%)
神奈川県438万6383人 (47.57%)

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