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ロシア追加制裁で輸入禁止 アルコールや木材など38品目 影響は

  • 2022年4月20日

ウクライナ情勢をめぐり、政府は、ロシアに対する制裁措置としてロシアからの輸入を禁止する措置を19日から始めました。輸入禁止措置は初めてでアルコール飲料や木材など38品目が対象となります。
都内の木材の卸会社は、住宅建設に欠かせない木材の品薄や価格高騰がさらに進むのではないかと懸念しています。

追加制裁 ロシアからの輸入禁止措置

政府は、ロシアに対する追加制裁として初めてとなるロシアからの輸入禁止の措置を19日から始めました。対象はあわせて38品目で、具体的には次の通りです。

ウォッカ、ビール、ワインなどのアルコール飲料や、丸太やチップ、それに原木を切って削った単板などの木材のほか、自動車やオートバイとそれらの部品、金属加工機械、ポンプといった、機械類・電気機械です。

ロシアから日本への輸入総額は、去年・2021年は1兆5000億円ほどで、このうち今回、輸入禁止となる品目が占める割合は、全体の1.1%だということです。

ロシアからの輸入の多くは天然ガスや石油などですが、エネルギー安全保障の観点から政府は、現時点では輸入禁止措置はとっていません。

輸入禁止となる品目でも、18日までに輸入の契約を結んでいるものについては、3か月の猶予期間が設けられます。

経済産業省によりますと、対象品目は代替調達が可能なものが多く、国内産業への影響は限定的だということです。

木材卸会社は懸念

一方、輸入禁止の措置の影響で、都内の木材の卸会社は、住宅建設に欠かせない木材の品薄や価格高騰がさらに進むのではないかと懸念しています。

東京・江東区にある木材の卸会社では、住宅の外壁や床のほか、ビルなどを建設する際にコンクリートを流し込む型枠に使われる合板を扱っています。

合板は、複数の薄い単板を接着して作られますが、会社によりますと、国内では、住宅用の合板の外側の面に、強度が高く耐震性にもすぐれているとして、ロシア産のカラマツでできた単板が幅広く使われているということです。

この会社では、住宅用の合板を常時200枚ほど在庫として確保していましたが、コロナ禍による製造や流通の停滞などで世界的な木材不足になる中、現在は20枚を下回る状況になっています。

それに加えて、ロシアに対する制裁措置として木材などの輸入を禁止する措置がとられることで、会社では住宅用の合板がさらに品薄になり価格も高騰するのではないかと懸念しています。

大一木材 両角直樹営業部担当課長
「影響は計り知れないが、住宅の価格上昇に影響するのは確かだし、今後は型枠に使う合板の価格高騰にも影響すると予想している。何とかして代替品を確保し、安定供給を模索したい」

 
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