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コロナ禍の大学 中退が前年度比1.4倍 新年度は対面授業拡大の動き

  • 2022年4月15日

文部科学省によりますと、去年12月時点で新型コロナの影響で中途退学した人は前年度の1.4倍に増えていて、理由のうち「学生生活への不適応や修学意欲の低下」が30%と10ポイント程度増加していました。こうした中、大学では新年度からオンライン授業の比重を下げ、対面授業を拡大する動きが相次いでいます。

コロナで通学機会減 大学の中退や休学が増加

文部科学省の調査によりますと、2021年度、4月から12月末までに全国の大学や短期大学で中途退学した学生は2万9733人、休学した学生は6万4783人でした。このうち、新型コロナの影響によると回答した人は、中退者は1937人と、前年度の同じ時期の1.4倍に増加し、休学者も5855人と1.3倍以上となっています。

新型コロナの影響だと回答した中退者の内訳を見ると、「経済的な困窮」は19.9%と昨年度から8.2ポイント減った一方で、「学生生活への不適応や修学意欲の低下」は10.3ポイント増え、30.3%を占めています。

文部科学省は、感染拡大でオンライン授業が増えて大学に通う機会が減少し周りと交流できない状況が長期間続いていることが背景にあるとしています。

新年度 各大学で対面授業を拡大する動き

小中学校や高校に比べ大学ではオンライン授業と対面授業の併用が続けられ、国の調査では、2021年の後期授業について、17%にあたる200校近くが半分以上はオンラインで行うと答えています。こうした中、各地の大学では新年度から対面授業を拡大する動きが相次いでいます。

このうち明治大学は、対面授業7割を目安としてきた授業方針を見直し、感染対策を徹底しながら全面的に対面授業を実施するとしています。
ただ、この2年間の経験からオンラインをすべてやめるわけではなく、教育上効果があるものは継続しています。

一方、キャンパスには通信環境が整ったスペースを新たに設けました。オンラインで別々の授業を受けても対面での交流は重要だと考えているということです。

 

今までより友だちとの交流も増えてこれからの生活が楽しみ。

 

時間をむだにしないで授業を受けられるというのが利点だと思うので、3年生なので就活とか勉強とかバイトもやりつつ、有意義な一年にしたい。

このほか、慶應義塾大学が5割程度だった対面授業を、おおむね9割を超える授業科目で実施する方針を示しているほか、半分以上オンラインだった熊本大学は授業のおよそ7割を対面で実施する方針を示しています。

“対面による学生や教職員との交流も重要な要素”

文部科学省は新年度に向けた全国の大学などへの通知の中で、「豊かな人間性を育む上では対面による学生や教職員との交流も重要な要素だ」として、感染対策を十分講じたうえで対面授業の実施に適切に取り組むことや、図書館などの学内施設の利用機会を確保するよう求めていました。

また、対面授業ができない場合も学生の理解を得ることや、新入生に限らず学生が不安を抱えやすい状況にあるとして、相談体制などきめ細かな対応をとるよう求めています。
その上で、今年度の前期の授業方針について調査し、結果がまとまり次第、公表するとしています。

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