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オミクロン株「BA.2」東京都内で76.7% 感染力やワクチン効果は

  • 2022年4月15日

東京都内では感染力がより高いとされるオミクロン株の「BA.2」系統のウイルスの割合がさらに上昇し76.7%となりました。都の専門家は、流行の主体が「BA.2」に置き換わったと考えられるとしています。都内の状況に加え、「BA.1」と比べた「BA.2」の感染力やワクチンの効果についての海外のデータなどをまとめました。

BA.2の実効再生産数 BA.1比で26%高い

WHO=世界保健機関は、「BA.2」は、第6波で主流だったオミクロン株の「BA.1」と比べて、感染力が強まっているとしています。

デンマークのデータを使った分析では、「ある人が感染してからほかの人に感染させるまでの時間」=「世代時間」は「BA.1」より15%短く、「1人が何人に感染を広げるか」を示す「実効再生産数」は26%高いとされています。

また「BA.1」に感染した人でも「BA.2」に感染する可能性はあるということです。

〇「BA.2」の感染力
世代時間  「BA.1」比で15%短い
実効再生産数「BA.1」比で26%高い

ワクチンの効果は、イギリスの保健当局の研究者がまとめたデータによりますと、発症予防効果は3回目の接種から1週間の時点で「BA.1」は71.3%だったのに対し、「BA.2」は72.2%で大きくは変わりませんでした。15週間以上たった時点では「BA.1」で45.5%、「BA.2」で48.4%でした。

〇3回目接種の発症予防効果
1週間後   「BA.1」71.3% 「BA.2」72.2%
15週間以上 「BA.1」45.5% 「BA.2」48.4%

国内では、国立感染症研究所が民間の検査会社のデータを元に全国での「BA.2」の割合を推定したところ、2022年3月半ばの時点で30%程度でしたが、5月の第1週には93%、6月の第1週には100%を占めると見られるということです。

都内BA.2がさらに拡大 76.7%

都は、13日までの1週間の推移を踏まえた、専門家による都内の感染状況などの分析結果を14日、公表しました。
それによりますと、都のスクリーニング検査で、オミクロン株のうち感染力がより高いとされる「BA.2」の疑いがあるウイルスの割合はさらに上昇し、4月4日までの1週間で76.7%にのぼっています。
専門家は感染状況について4段階のうち最も深刻な警戒レベルを維持し、「感染の再拡大の危険性が高いと思われる」としています。

専門家
「流行の主体がBA.2系統に置き換わったと考えられる。新規陽性者が高い水準のまま増加に転じると、急激に感染が拡大することになり、厳重な警戒が必要だ」

“大型連休前のいま3回目接種を”

東京都医師会の尾崎治夫会長は12日の定例会見で、都内の感染者数が高止まりしていることについて「BA.2への置き換わりが進んでいることや、まん延防止等重点措置が解除されて人の動きが活発になったためではないか」とした上で、特に20代、30代の若い世代に3回目のワクチン接種を呼びかけました。

東京都医師会 尾崎会長
「接種率が低い若い世代に3回目のワクチン接種を推進することが、一番効果があると思っている。ワクチンの3回目接種を終えていない人は、4月下旬からの大型連休が近づいているいまの時期にワクチン接種をして免疫をつけるようにしてほしい」

新規感染者増加 接触機会増とBA.2が強く影響

新型コロナウイルス対策について助言する厚生労働省の専門家会合で示された資料によりますと、12日までの1週間の新規感染者数は全国では前の週と比べて1.06倍と3週連続で増加しました。東京都、神奈川県、栃木県を含む34の都道府県で増加となっています。

神奈川県と栃木県 1.02倍
東京都 1.01倍
埼玉県と茨城県 0.98倍
千葉県 0.97倍
群馬県 0.91倍

専門家会合は13日、新規感染者数は全体として増加傾向が続いているとした上で、増加する要因としては、接触機会の増加や、「BA.2」への置き換わりが強く影響していると考えられるとしています。

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