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オミクロン株「BA.2」5月第1週に9割か “症状強いケース目立つ”

  • 2022年4月11日

新型コロナのオミクロン株の1つ「BA.2」について国立感染症研究所は、5月第1週には国内の93%が「BA.2」に置き換わるとする推定結果をまとめました。東京都内の大学病院では、入院時の検査で患者の8割が「BA.2」への感染が確認され、これまでのオミクロン株より症状が強いケースが目立ち、医師は高齢者に広がることを懸念しています。

「BA.2」3週間余で1割以下から8割に 昭和大学病院

東京・品川区の昭和大学病院では、入院するすべての新型コロナウイルスの患者に対し、オミクロン株の1つで感染性が高いとされる「BA.2」系統かどうか、ウイルスの種類を解析しています。

相良博典病院長によりますと、病院の検査で陽性となった人のウイルス164件を分析したところ、「BA.2」は3月2日から5日にかけては1割以下でした。その後、3月13日からの1週間ではおよそ5割に、3月27日からの1週間では8割を占めるようになったということです。3週間あまりで、一気に「BA.2」への置き換わりが進んだということです。

30代ワクチン接種なし 肺炎みられ「中等症2」

昭和大学病院に3月から入院している30代の男性は、「BA.2」への感染が確認されました。

詳しく検査したところ、男性のCT画像には広い範囲で肺炎の状況がみられ、酸素の投与が必要な「中等症2」の状態にまで悪化していて、今も治療が続けられているということです。
男性に基礎疾患はありませんが、ワクチンは接種していなかったということです。

現在、入院している患者は13人で、このうち9人が「BA.2」でした。また、10人が20代から30代でした。

“「BA.2」これまでのオミクロン株より症状強く出る印象”

昭和大学病院 相良博典病院長
「オミクロン株では、比較的、肺炎は起こりにくいとみていたが、最近は肺炎を起こしている人たちが増えてきているのではないかと感じる。やはりワクチンを接種していない人は肺炎を起こす可能性があり、気を付ける必要がある。のどの症状やけん怠感など、これまでのオミクロン株より『BA.2』の方が、症状が強く出ている印象を持っている。若者でも強く出ているのを見ると、今後、重症化リスクのある高齢者に年齢層が上がった時にどう影響を及ぼすのか、注意しないといけない。今の段階で感染を食い止めていくことが重要だ」

「BA.2」 5月第1週にオミクロン株の93%の推定

「BA.2」の広がりについて東京都内では、都のスクリーニング検査で、オミクロン株のうち、感染力がより高いとされる「BA.2」の系統の疑いがあるウイルスの割合が、3月28日までの1週間で67.8%を占め、2週間で30ポイント近く上昇していることが、7日の都のモニタリング会議で報告されています。

さらに「BA.2」系統のウイルスの今後の置き換わりについて、国立感染症研究所が推定結果をまとめました。
国立感染症研究所の鈴木基感染症疫学センター長が4月6日に開かれた厚生労働省の専門家会合で示した内容です。

それによりますと、国内の2つの検査会社を対象にした抽出調査の結果をもとに全国のオミクロン株全体に占める「BA.2」の割合を分析したところ、5月の第1週には93%が「BA.2」に置き換わると推定され、6月の第1週には100%置き換わると推定されたということです。

専門家会合の資料によりますと「BA.2」は、これまで主流だった「BA.1」よりも感染力が強いとされ、海外では「BA.2」への置き換わりが進んで重症者や死亡者が増えている国もあるということです。

国立感染症研究所 鈴木基感染症疫学センター長
「次の“第7波”は『BA.2』が主流になる見込みだ。オミクロン株は重症化率が低下しているとはいえ、高齢者では3回目の接種をさらに進めることや4回目の方針についても決めておくことが必要だ

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