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コロナ後遺症 具体的な症状や発症時期は?半数近く回復後に発症

  • 2022年4月4日

新型コロナに感染したあと後遺症を訴えて医療機関を受診した人を東京都が分析したところ、半数近くは、コロナから回復後に後遺症を発症していて、都は後遺症が疑われる場合は専門の相談窓口などに相談してほしいと呼びかけています。
具体的な症状や発症の時期、どれくらい症状が続くのか、まとめました。

東京都 後遺症の症状を分析

都は新型コロナに感染したあと後遺症専用の窓口に相談し、去年5月からことし1月にかけて医療機関を受診した人など230人の症状を分析しました。
この中で後遺症の症状を複数回答で聞いたところ、次のようになりました。

最も多かったのがけん怠感で93人、次いで、息切れが44人、頭痛が38人、きゅう覚障害が37人などとなっていて、65%が2つ以上の症状を訴えました。

一方、後遺症の発症の時期は、全体の54%が新型コロナの発症から2週間未満、2週間以上が46%で半数近くがコロナから回復後に後遺症の症状が出ています。

また、症状がどれだけの期間続くかについて確認が可能な125人を分析したところ、3か月以上6か月未満が25人、6か月以上1年未満が6人、1年以上が1人と、後遺症が長く続く人も目立つ結果となりました。

都は、後遺症はコロナ感染時よりも症状が重くなることもあるとして、後遺症が疑われる場合は無理な活動は避けてかかりつけの医療機関や、都立病院や公社病院に設けたコロナ後遺症の専用相談窓口に相談してほしいと呼びかけています。

埼玉 症例集まとめ診療の指針に

後遺症の症例をまとめ、診療に生かそうという動きも出てきています。

埼玉県と県の医師会は、オミクロン株が急拡大した第6波の前にあたる、去年10月からことし1月までの4か月間に、県内7つの医療機関の「後遺症外来」を受診した422人の症状などを分析し、症例集をまとめました。
症例集では、内科や耳鼻咽喉科、呼吸器内科など6つの診療科ごとに診療の指針をまとめています。

内科
けん怠感に加え、頭がぼんやりして記憶力や集中力が低下する「ブレインフォグ」など複数の症状が出ることが多く、回復まで6か月以上かかる場合があり、日常生活に支障をきたすことも多いなどと記しています。
そのうえで、日常生活の中で活動と休息のバランスを取る療養指導をしていくことや、患者が症状とうまくつきあっていけるよう支援することが必要だとしています。

耳鼻咽喉科
10代の患者が多く、嗅覚や味覚の障害で生活の質が落ちた状態となり、精神的なサポートが重要だとしていて、治療法の1つとしてさまざまなにおいを嗅ぐことで機能の改善を促す、嗅覚トレーニングが紹介されています。

埼玉県は、4月1日から後遺症を診療できる医療機関を、県内全域をカバーする形で147か所に増やしていて、この症例集を診療の指針としていかすことにしています。
今後、オミクロン株による後遺症の患者についても分析していくということです。

埼玉県医師会 丸木雄一常任理事
「症例集では、各診療科のスペシャリストに感じたことや注意した方がいいことを書いてもらった。より多くの医師に後遺症を理解してもらい、患者側に立った診療をしてほしい」

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