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AI予測の東京都コロナ感染者 4月上旬に5400人余 それ以降は横ばいか

  • 2022年3月24日

まん延防止等重点措置の解除で、新型コロナウイルスの東京都内の感染者数はどう推移するのでしょうか。名古屋工業大学のグループがAI=人工知能を使って予測したところ、4月上旬に1日5400人余りまで下がったあとは、ほぼ横ばいになるという結果になりました。
このほか、オミクロン株の1つで感染性が高いとされる「BA.2」の今後の広がりについての予測など、今後の見通しに関する予測や分析をまとめました。

重点措置解除 都内の感染者数をAI予測

関東地方の1都6県など全国にだされていたまん延防止等重点措置は3月21日に解除されました。
こうした中、名古屋工業大学の平田晃正教授のグループは、人流や過去の感染状況、それにワクチンの効果などのデータをもとに、AIを使って東京都内の今後の感染状況を予測しました。
人流が去年と同じ水準、20%増えた場合、人流に加え、年末年始並みに飲み会が増えた場合の3つのケースでは次のような予測結果となりました。

AIによる都内感染者数の予測(1日あたり)
■人流 去年同期の水準 (4月下旬5600人余)
■人流 去年同期比20%増(4月中旬7700人余)
■人流増・飲み会年末年始並み(4月中旬1万3000人余)

〇人流 去年同期水準の場合
まん延防止等重点措置が解除され、人流が去年の同じ時期の水準まで回復したと想定すると、東京都の新規感染者数は4月上旬に1日5400人余りまで減少したあと、やや上昇してほぼ横ばいとなり、4月下旬でも1日5600人余りになると予測されたということです。

〇人流 去年同期比で20%増の場合
また、人流が去年の同じ時期より20%増えた場合は、4月上旬以降、ゆっくりと増加し、中旬には1日7700人余りという予測になりました。

〇人流増で飲み会も年末年始並みの場合
さらに、人流の増加に加えて飲み会などが年末年始並に増えた場合は、3月末には新規感染者数が増加に転じ、4月中旬には1日1万3000人余りと予測されたということです。

会食の人数制限など対策必要になる可能性も

グループは、ワクチンの3回目接種などの効果を考えると重症者数が急増する可能性は低いものの、感染の再拡大を抑えるためには会食の人数制限などの対策が必要な可能性があるとしています。

名古屋工業大学 平田晃正教授
「この時期は人流や大人数での宴会などが増える傾向があり、感染者数が減りにくい時期と言える。会食は少人数で楽しみ、感染対策を続けることや3回目のワクチンの接種を進めることが大切だ」

懸念される「BA.2」 都内で割合が上昇

一方、今後の感染状況には、新型コロナウイルスのオミクロン株の1つで、感染性が高いとされる「BA.2」への置き換わりが影響する可能性も指摘されています。

「BA.2」系統の疑いがあるウイルスを見つけるための東京都のスクリーニング検査によりますと、検査を行った新規陽性者のうち「BA.2」の疑いがある人の割合は、3月7日までの1週間では18.2%でした。前の週は11.8%、その前の週は7.4%で、2週間で10ポイントあまり上昇しています。

また、「BA.2」系統のウイルスを判別できるゲノム解析で感染が確認された人の割合は、17日の時点で、2月が6.3%、ことし1月が0.5%でした。

都の専門家
「国の専門家会議では4月初旬までに『BA.2』への置き換わりが進むとされている。そのため、新規陽性者数の増加比が100%を超えることが予想され警戒する必要がある」

「BA.2」5月には97%を占める予測も

3月15日開かれた厚生労働省の専門家会合では、今後の「BA.2」の推移についての予測が示されました。

京都大学の西浦博教授は、東京都の検査データをもとに、東京都内では4月1日時点でオミクロン株全体の82%が「BA.2」に置き換わるとする予測を示しました。

国立感染症研究所の鈴木基感染症疫学センター長が示した分析では、民間検査機関2社を対象に抽出調査を行った結果、全国の「BA.2」の割合は4月第1週時点で70%、5月第1週時点では97%になると予測されたということです。

脇田隆字座長
「全国的に減少傾向ではあるが、その減少速度は相変わらず緩やかで、昨年の第5波の収束局面とはかなり違う状況にある。これから連休や春休み、年度替わりなどで人の接触が増えることや、『BA.1』系統のウイルスからより感染性の高い『BA.2』に置き換わりが進むことなどで、再び感染者が増加傾向に転じる可能性があり、十分注意する必要がある」

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