大手コンビニが新たに用意したスプーンやフォーク。持ち手にあけた穴はプラスチックの使用量を減らすことが狙いです。
4月に施行される「プラスチック資源循環法」で、使い捨てのフォークやスプーンなど12の製品を大量に使う企業に削減の取り組みが義務づけられるためで、各社でさまざまな取り組みが始まっています。
「プラスチック資源循環法」は、使い捨てのプラスチック製品の削減を企業などに求めるもので、4月に施行されます。
削減の対象となるのは、無料で渡される使い捨てのプラスチック12品目。コンビニなどで渡されるスプーンやストロー、ホテルや旅館で用意される歯ブラシやかみそり、クリーニング店で使われるハンガーなどとなっています。
こうした品目を、年間5トン以上提供している企業などに対し、削減に向けた取り組みを義務づけています。
これを受けて対象となる大手コンビニでは対応を進めています。
ローソンは、持ち手に穴をあけて、長さも1センチほど短くしたスプーンとフォークや、木製のスプーンを4月以降、全国の店舗で導入します。
商品本部 藤岡拓也さん
「穴があいてますので、お客様にも削減しているというのが伝わります。まずは企業としてできることから始める。コーヒーのカップも紙の素材に変更するなどして今後も削減を進めていきたい」
これにより年間およそ67トンのプラスチックの削減を見込んでいるということです。
左ファミリーマート・右セブン‐イレブン・ジャパン
また、ファミリーマートでも、持ち手に穴をあけたスプーンやフォークの導入をすでに進めているほか、セブン‐イレブン・ジャパンは植物由来の素材を30%混ぜたスプーンやフォークを導入するとしています。
一方で、スプーンやフォークの有料化については、売り上げへの影響が懸念されるなどとして各社とも当面、見送る方針です。