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オミクロン株 “致死率インフルより高い” のどが腫れ切開手術も

  • 2022年3月4日

新型コロナウイルスのオミクロン株に感染して死亡したり肺炎になったりする人の割合は、季節性のインフルエンザより高いと考えられるとする分析を専門家らがまとめました。また、感染した患者で、のどの奥が腫れて呼吸困難になるなどの症状が、複数、報告されていることが分かりました。オミクロン株の症状などについての情報をまとめました。

オミクロン株のリスク インフルエンザと比較

厚生労働省の専門家会合では2日、メンバーの専門家らが、季節性インフルエンザでは2018年から19年のシーズンの推計感染者数などをもとにした致死率は、0.01%から0.05%ほどだった一方、オミクロン株では2月21日時点で0.13%ほどと、季節性インフルエンザより高いと考えられるとする分析結果を示しました。

また、肺炎を発症する割合についても、データは限られているものの、オミクロン株の方が高いと示唆されるとしています。

分析結果をどう評価するか

この分析について、新型コロナは無症状の人も含めて全数報告の数字をもとにしている一方、インフルエンザの感染者数は推計をもとにしていることや、新型コロナは変異株の状況やワクチンの有効性などで致死率が変化するため、正確な評価は難しいとしています。

専門家会合の脇田隆字座長(オミクロン株のリスク評価)
「オミクロン株と季節性インフルエンザの違いをしっかりと認識する必要がある。いま新型コロナに対して行っている対策が仮になかった場合、社会に与えるインパクトはどれくらいあるのか分析するべきだ」

オミクロン株 のどの腫れで気道ふさがり手術も

日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会によりますと、オミクロン株の感染拡大に伴い、感染者でのどの奥が腫れて気道がふさがり、呼吸困難になる「上気道狭さく」という症状が複数、報告されていて、のどの切開手術が必要となったケースもあったということです。

どの程度の頻度で起きるのかなどは分かっていませんが、血液中の酸素飽和度には直前まで異常がでないことから、軽症と判断されて発見が遅れるおそれがあるということです。
このため、学会では、会員の医師などに対し、オミクロン株では「上気道狭さく」のリスクがあることや、地域の医療機関が連携して治療にあたることなど緊急の呼びかけを行いました。

上気道狭さくの兆候は

学会で新型コロナの対策チームの責任者を務める木村百合香医師によりますと、多くの感染者は、こうした症状にはならずに治ると考えられるものの、つばを飲み込めないような強いのどの痛みがあるときや、息を吸うのが苦しいとき、声がこもったようになっているときなどは、早急に医療機関を受診してほしいということです。

木村百合香医師(学会の新型コロナ対策チーム責任者)
「のどの奥が腫れてしまうと呼吸ができなくなってしまいます。すなわち窒息してしまう、気道が閉塞してしまうような状態になりますので非常に危険です。気道が狭くなるような症状がある場合は、至急、のどの診察が専門的にできるような機関に相談いただきたいと思います。 
オミクロン株の流行までは、このような症例はあまり見てきませんでした。ウイルスの変異で短期間に所見が変わり驚いています。今後は、どのぐらいの重症例があったのか、どのぐらいの発生の頻度があったのかなど調査をしていきたいと思っています」 

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