硬貨を入金したり両替したりする際の手数料を有料にする金融機関が増えています。
こうした中で茨城県守谷市の神社が、さい銭の硬貨を紙幣と無料で両替する取り組みを地元の商店向けに始め、利用が広がり始めています。
この数年、硬貨の入金や両替の手数料を有料にする金融機関が増えています。
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守谷市の八坂神社は、2月4日から市内の商店向けに無料で硬貨を紙幣と両替する取り組みを始めました。神社の社務所には1円から500円までの硬貨が種類別にまとめられています。
事前に両替をしたいと連絡をしてきた商店主が訪れると、金額を確認して紙幣と引き換えに硬貨を渡していました。
近くで金物店を経営 齋藤芳崇さん
「枚数も関係なく、店から近い場所で手数料の負担なく両替できるので本当に助かっています。今後も利用したいと思います」
この取り組み、神社にとってはさい銭の硬貨を預け入れる際の、商店にとっては釣り銭の硬貨を両替する際の手数料の負担を抑えられるメリットがあるということです。
八坂神社の宮司 下村良弘さん
「今回の両替の仕組みを通じて、地域のかたも神社に足を運んでいただいて、新しいコミュニケーションがはかれるような仕組みになればいいかなと思います。そのうえで神社と地域の商店がお互いに助け合って、さらに地域の結びつきが強くなればと思っています」