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オミクロン株の第6波 40代50代で重症化も 呼吸状態が急激に悪化

  • 2022年2月25日

新型コロナウイルスのオミクロン株が広がった第6波では、重症化するのは高齢者がほとんどとされてきましたが、重症患者の治療を行ってきた東京の病院では、40代や50代でも重症化する人が出ているということです。医師はワクチンの追加接種を行うとともに感染対策を徹底するよう訴えています。

感染の減少は鈍化 重症者は高止まり

新型コロナウイルス対策について助言する厚生労働省の専門家会合は24日、全国の感染状況について減少傾向となっているものの、そのスピードは鈍化しているとしました。
また、いまのところ兆候は見られないとしながらも、今後、オミクロン株の一種で感染力がさらに高いと指摘されている「BA.2」と呼ばれる系統のウイルスに置き換わり、感染が再び増加に転じる可能性にも注意が必要だとしています。
医療については、重症者数は高止まりし、亡くなる人の増加は続いていて、当面、多くの地域で軽症や中等症の医療体制のひっ迫や、高齢の重症者数の増加によって重症患者の病床使用率の増加が続く可能性があるとしています。

厚生労働省の専門家会合 脇田隆字座長(東京都などの見通し)
「今はまだ、重症者数が高止まりで、死者数は増加傾向にある。新規感染者数の減少傾向を保つことが、医療の状況の改善につながるが、今は、ぎりぎり、減少傾向になっている状態だ。今後、人々の接触機会が増えるなど少しのきっかけで再び増加傾向になって医療への負荷につながると考えられる」

重症化は40代50代でも 急激に呼吸状態悪化

オミクロン株が広がった感染拡大の第6波では、重症化するのは高齢者がほとんどとされてきましたが、重症患者の治療を行ってきた東京の病院では、40代や50代でも急激に呼吸状態が悪くなって重症化する人が出ていきているということです。

新型コロナの重症患者の治療の中核を担っている国立国際医療研究センターでは、2月に入ってから40人から50人前後が入院する状態が続いています。このうちの5人前後が重症で、この2週間ほどで増えてきているということです。

オミクロン株が拡大したことし1月以降は、70代以上の高齢者で感染したことで持病が悪化して重症化する人が多かったということですが、この2週間では40代や50代でも新型コロナウイルスそのものによる肺炎で重症化した人が2人いるなど、重症化するのは高齢者だけではないとしています。医師はワクチンの追加接種を行うとともに感染対策を徹底するよう訴えています。

“オミクロン株を甘く見ず 感染対策を”

国立国際医療研究センター 森岡慎一郎医師

〇40代50代の重症化
50代、40代で基礎疾患があったり、ワクチンを1回も打っていなかったりする人たちがコロナの肺炎で急激に呼吸の状態が悪くなることが散見されます。これは1月まではほとんど見られなかったことです。医療現場として非常に怖いことだと感じています。

〇患者の状況は
都内の新規感染者数はピークアウトしていますが、患者さんの重症度が上がっていて、現場では、これからピークが来るのではないかと考えています。オミクロン株を甘く見ずに、一人ひとりが自分のこととして捉え、まずはワクチンをしっかり2回打ち、3回目のブースター接種も行って、感染対策に気をつけながら生活することが大事になると思います。

都内 入院患者や重症患者が高い値で推移

東京都内の医療提供体制について都のモニタリング会議で専門家は25日、入院患者や重症患者は高い水準に推移していて、いまの感染状況が長期化すれば医療提供体制が危機に直面すると警戒感を示しました。
さらに、一般病床の満床が続いている上、医療従事者が感染したり濃厚接触者になったりして人手の不足が常態化し、救急医療機関では救急患者の受け入れが極めて困難になっていると指摘しました。
また、専門家は、高濃度の酸素を大量に投与する「ハイフローセラピー」を行っているなど、重症患者に準ずる人はおととい時点で208人と前の週から30人あまり増えていると説明しました。

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